「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

誰にとも無く大粒の梅を干す 牧野春江 (9月号渓流集)

2010-09-25 05:42:24 | 日記
 梅は昔から健康食品、保存食品として重宝、土用に三日三
晩を干す。この句は昨年までは誰かの分というはっきりした
目的があっての梅漬。今はその目的が無くなったのだ。
 「誰にともなく」は結局自分の為にという、わびしさがで
ている。梅の匂いが、つんと鼻をつく。(K)