「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

足許の草匂ひくる鶏合 中川浩子 「滝」6月号<滝集>

2011-07-07 20:52:13 | 日記
 臨場感あふれる句だ。炎天下、むんむんする草いきれの中
で、今まさに闘鶏の真っ最中。贔屓の軍鶏に注がれる人々の
目が、一層蒸し暑さを加速させる。「足許の草」が効いている。
なお、鶏合には古くから宮中行事として三月三日に行われる
鶏合があるが、こちらは文字どおり鶏(にわとり)を合わせ
るもの。ここでは「草匂ひくる」の季語から、軍鶏の闘鶏と
解釈した。(N)

2 コメント

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私の調べたところによると (博子)
2011-07-08 12:53:36
 軍鶏が戦うのは、柵のような物で仕切られた土の上のようです。あたりは草原であったり、そうでなかったり・・・。私も6月21日に同じ句を鑑賞させていただきましたが3月の季語なので、私は「草萌え」を思いました。
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鳥合 (今村征一)
2011-07-08 10:21:32
鳥合は見たことがない。一度は見てみたい。野原でするのかな。
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