「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

青鷺の畦にふかれて雨意ひろぐ 三浦しん 「滝」7月号<滝集>

2012-07-12 04:21:15 | 日記
青鷺はサギ科の大型の鳥で、首と脚が長く全体が青灰色で
水田や沼で魚、蛙、泥鰌などを捕食する鳥で、一所にずっと
長く耐えて魚を狙っている。掲句は田圃の畦にその姿をみた
のでしょう。そして、その姿がいつもとは違うことに気が付
いた。風にふかれ首を縮めてじっとしている。春嵐の前兆と
して青鷺を捉え、いまにも降り出しそうな空に景が広がって
いく。田圃の水位調整を急ぐ作者が見えてきますね。(H)

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
青鷺 (今村征一)
2012-07-12 09:55:11
作者は農業にいそしまれたいる方なのでしょうか。景色が見えましね
返信する
農業 (博子)
2012-07-12 12:59:03
 たぶんそうです。いつも季節の空気感をうまく詠まれています。
返信する

コメントを投稿