しなければならない事がわんさとある年の暮。普段から気にはなっているものの、高い所のも物の整理や掃除はつい億劫で、この頃、意を決してやることになるが、それが剪定というのが意表を突いて面白い。良く考えてみれば、踏み台に乗ったり、脚立に乗ったりするよりは、地上から刃のついた鋏で枝を切る方が危険が少ないかと、決して若くない作者が「出来る事」として選んだ事に合点がいく。そろそろ「ともかくもあなた任せのとしの暮 小林一茶」と、炬燵にいてもいいはずですが、お元気なのですね。「年詰まる」が、込んだ枝まで言い得るようで、高枝鋏を槍のように構える後ろ姿に気合を感じる一句でありました。(博子)
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