「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

大滝や荒ぶる武者のやうにあり あいざわ静子 「滝」7月号<滝集>

2014-07-29 03:25:47 | 日記
 大滝の名に負けない豪快な水量が見えるが、以前訪れた時
と違う表情を見せる滝を直喩によって表現した句と思う。そ
の荒々しさは、万緑の中に、軍勢の一途な忠誠が発する音の
塊のようなこゑをあげて眼前にある。その雄々しさも又、作
者には好ましかったのであろう。(H)


2 コメント

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大滝 (あいざわ静子)
2014-07-31 19:33:14
博子さん、大滝の鑑賞ありがとうございます。私は今スランプのど真ん中。この句で息継ぎが出来た気持ちですが、また深く「ひとりよがり」の深みに潜行中です。俳句に於ける「吟行」の必要性・必然性、それが写生力に繋がるのかしら?など「馬鹿の考え休むに似たり」の状態で、靄にかかった迷路を彷徨っています。

この大滝は「秋保の大滝」ではありません。去る5月12日の吟行会「薬莱山」の折に立ち寄った「荒沢の大滝」です。
初めて見たこの滝の凄まじさに息をのみました。「滝覗く荒ぶる・・・」と詠んだのですが、主宰に「大滝や」の方がよろしいと教えて頂き上五を直しました。私は滝口までは行けず、赤い橋の左右を行き来して雪解け水で水量が多く、吼えまくる龍のような滝のパワーに圧倒されつつも目が離せず、自然の只中で力強い何かを貰いました。
滝は大好きで、先週は秋保の大滝と四十八滝へ行って来ました。
『滝』って素晴らしい名前ですね!
ありがとうございました。
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「薬莱山」 (博子)
2014-08-01 03:27:21
 吟行会に行けていたら、この滝の表情が分かったのでしょうけれど、ごめんなさいね。

今度の吟行会は10月ですね。またステキな句を待っています。
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