「滝」の俳句~私の心に見えたもの

220728 佐々木博子(「滝」瀬音集・渓流集・瀑声集 推薦作品より)

老農の言葉光りぬ木の芽晴 小幡浩子 「滝」5月号<滝集>

2011-06-06 19:34:01 | 日記
 老農はおもに明治時代、農書に元づいて在来農学を研究し、
これに自らの体験を加えて高い農業技術を身に着けた農業指
導者のことを言う。農書がどんなものだったか説明する字数
はないが、現代のように情報が手軽に入手出来たとしても、
その技術の伝承は、技術者によって実習という方法で指導さ
れているのかもしれない。その老農の言葉は農業に明るい兆
しを見出すことが出来る言葉だったのだろう。晴れた日の、
芽吹き始めた木々の初々しさが「農業の春」を明示している
ようで嬉しくなる。(H)