JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

キースの待ち方  HYMNS / KEITH JARRETT

2013-01-20 10:54:34 | 聞いてますCDいいと思う


一度CDで出たときには大幅にカットされたキース・ジャレットがパイプ・オルガンを弾いてるアルバムが完全な形で再発されたそうで、blog仲間の記事でしりました。
そういえば、このアルバム何十年も聴いていない。
確か当時はバルヒャなんかも聴いていたからあまり関心しなかった思い出があるけれど、ひょっとしていいかもということで、久しぶりにLPを鳴らしてみた。



これがとてもよくて全4面を続けて聴いている。
1曲目の“Hymn Of Remembarance”が特にいい。
その後はバッハだったり、その他の作曲家の顔が見え隠れしながら進んでくけれど、オルガンもここまで弾くことと、この曲の構成力、キースが類まれなる音楽家であることをあらためておもう。

ジャケにしたのNoteが書いてあったのでここに引用しておきます。

Recorded September 1976 at Ottobeuren Abbey, Germany.

These improvisations were recorded on the "Trinity Organ", the larger of the two Karl Joseph Riepp (1710-1775) organs at the Benedictine Abbey Ottobeuren.

No overdubs, technical ornamentations or additions were utilized, only the pure sound of the organ in the abbey is heard.
Many of the unique effects, although never before used, were accomplished by pulling certain stops part way, while others remain completely open or closed.

Amazingly, baroque organs have always had this capability.

Gatefold cover.



こうやって久しぶりの暖かい日差しの中、ゆったりと聴いていると、これはなんだか今年も来日するキースの正しい待ち方のような気がする。

HYMNS / KEITH JARRETT

Keith Jarrett orugan

A1 Hymn Of Remembrance 4:02
Spheres
A2 1st Movement 7:40
A3 2nd Movement 12:59
B1 3rd Movement 10:13
B2 4th Movement 12:20
C1 5th Movement 4:34
C2 6nd Movement 11:25
C3 7th Movement 8:16
D1 8th Movement 5:18
D2 9th Movement 12:06

D3 Hymn Of Release
コメント (4)
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空席1 Secret World / JEFF DENSON

2013-01-18 22:27:12 | 聞いてますCDいいと思う


現役JAZZピアニスト100人選定評議会というものを運営しているけれど、昨年その一人、オースティン・ペラルタが亡くなってしまった。
いまだに信じられないけれど、100の席がひとつ空席になった。空白感は大きく、あわててその席を埋める気にはならないけれど、新たに一人ピアニストを選定していかなければいけなくなった。
定期理事会は8月だから、それまでに選ぶべきなので検討を開始しようと思う。
そして一人がこのFlorian Weber,ジョン・テーラーに師事したそうだけれど今回初めて聞く。

アルバムはリー・コニッツ・カルテットのベーシスト、ジェフ・デンソンの初リーダー作だそうです。
1曲目、いきなりペットのテーマは一寸驚いたそのあとベース・ソロ、音は好みの自然の響きです。
2曲目、ポップ調の原田真二みたいな歌には驚くけれど決して悪い曲ではない。
3曲目スラーのかかったバロック調のメロディはアルコ、ピアノが早いパッセージのソロを形よくこなし、ペットのソロもこれは良い。
4曲目アルコからピチカート、しっかりした音程はヨーロッパのベーシストの感じです。
5曲目、やたらと吹くトランペットは一寸鼻につくから、ピアノがでてくるとうれしい。
7曲目も繊細なピアノ・ソロが聞ける。

ということでも、このピアニストをもう少し聞いてみることにしました。

Secret World / JEFF DENSON

Jeff Denson (b, vo)
Ralph Alessi (tp)
Florian Weber (p)
Dan Weiss (ds)

1 Rise
2 Autumn Song
3 Not Another Moment's Thought
4 Where The Water Moves
5 Merry-Go-Round
6 Longing
7 Setting Sun
8 Dusk
9 Nightfall
10Dance Of A Bittersweet Victory
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久しぶりの便りは驚いたけれど Resume / Eberhard Weber

2013-01-17 22:03:15 | 聞いてますCDいいと思う


エバーハルト・ウエーバーを追っかけていたわけではないけれど、結構聴いているのはガルバレクを好きだからで、このアルバムは1990年から2007年のガルバレイクとの公演1,000回から選ばれたベースソロ集だそうです。
ウエーバーの前作は2007年5月にリリースされた「Stage Of a Long Journy」で2005年の録音だった。
それからずいぶんと名前を観ないとおもっていたら、2007年のツァー中に脳梗塞を起こしていたのですね。
ですから現在演奏はできない状態のようです。
ECMファミリーのようなウエーバーのアルバムがここにきてリリースされるのは、マンフレッド・アイヒャーの支援のようで温かみを感じます。

演奏の方は1,2曲目、ウエーバーの神秘的なベース・ソロの部分から始まります。
3曲目はバロックの楽典みたいなソロから始まる曲、一つ一つがよく選び抜かれた演奏で、なおかつ調和がとてていて、一つのアルバムのための演奏のようです。
4曲目、幻想的なベースの和音、ウエーバーがこのようにひいていたなと思い出します。
6曲目ではガラルバレクのテナーソロが彩りを添えます。
アルバムを通して、何とも独特の節回しだったり、音色だったり、久しぶりにウエーバーがそばに来たような感じで、ひさしぶりの便りは決して良いものとはいえないのかもしれませんが、存在を感じて、これもいいのかと思います。

Resume / Eberhard Weber

Eberhard Weber(b.key)
Jan Garbarek(ss.ts, selje fl)
Michael Di Pasqua(ds.perc)

1. Liezen
2. Karlsruhe
3. Heidenheim
4. Santiago
5. Wolfsburg
6. Amsterdam
7. Marburg
8. Tübingen
9. Bochum
10. Bath
11. Lazise
12. Grenoble
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一番、買わないで良かった楽器 IMPROVISATIONS / RAVI SHANKAR

2013-01-16 22:02:21 | 聞いてますCDいいと思う


昨年12月にラヴィ・シャンカールが亡くなりました、92歳だったそうです。
昔シタールの音が好きで、当時は楽器店にも並んでいましたのでシタールを買おうかと思ったほどです。
シャンカールの演奏はLPを持っていましたが、繰り返される旋律が抒情に激しくなっていくのがなんとも脳を刺激して演って見たくなるのでした。

中古の棚を見ていたら、シャンカールがバド・シャンクやゲーリー・ピーコック、ルイスヘイズなどと共演しているアルバムがあり、いろいろな楽器のJAZZも聞くことにしているので拾ってきました。

1曲目はラヴィが音楽を担当した映画「大地の歌」を基本にしたインプロヴィゼーションとなっています。バド・シャンクがフルートで参加していますが、シャンクのフルートって癖はないし、変ないいかただけれど上手いくて聞きやすい。
2曲目でピーコックにヘイズ、ギターのデニスバディマーという人が参加していますが、特に特出したインプロは演っていません。たぶんにラヴィに合わせた物で誰でもできそうな演奏。でも当時はこのエキゾシズムとJAZZがこれでよかったのでしょう。タブラの音は今でも使われていますね。シャンクのフルートも祭りばやしのようです。
それはそれでまぁいいか、これはラヴィ・シャンカールのアルバムでシタールを聴くアルバムなのでした。
その後4曲目からはシタールの“夕暮れのラーガ”という曲で純粋シタールの曲。
まあ、シタールを楽しむために拾ったのでこれはこれで充分満足。

若いころに血迷って欲しくなった楽器で一番怪しいのがこのシタールでした。

もし買っていたら、もちろんひくこともチューニングも出来ないであっという間にごみになっていたでしょう。

それ以外買わないで良かった楽器、ソプラノサックス、これも扱いこなせないでしょうね。
フルートはとても難しいということであきらめた。
多分リード楽器は吹けるようになったでしょうがアドリブが出てこない。マウス・ピースの楽器は、吹いていたことあるから吹けるけれど、あの激しさはあまり好きじゃない。
ギターはうまい人が多すぎたし、ベースは買ったけれど結局だめだった。

と言うことで、楽器はずっとだめだけれど、一番買わないで良かった楽器がシタールだろうな。



IMPROVISATIONS / RAVI SHANKAR

Ravi Shankar, sitar
Kanai Dutta, tabla
Nodu Mullick, tampura
Harihar Rao, tampura et dholak (on Fire Night)
Bud Shank, Flute
Dennis Budimir, guitar (on Fire Night)
Gary Peacock, bass (on Fire Night)
Louis Hayes, drums (on Fire Night)

side 1 :
1 Improvisation on the theme of Pather Panchali
2 Fire Night
3 Raga Kirvani or Karnataki
side 2 :
Raga Rageshri or Ragesal
alap
jor
gat


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誰かに捧げる DEDICATIONS / Andreas Mayerhofer

2013-01-15 21:04:38 | 聞いてますCDいいと思う


2曲目“Estate”綺麗なピアノ・メロディでピアノの音を愛でている感じです。ベースの人Wayne Darlingは68才一枚アルバムをもっています。ペデルセンと演ったアルバムはとてもよかった。こっちのアルバムH1曲目一寸変わったフレーズ・ラインでウームという感じです。
そうやって聞いていると5曲目“Uh Oh, It´s Groove Time!”というブルースのフレーズはペデルセン出し7曲目も、この人もペデルセンと同じように主張の強いベーシストのようです。
そう思えば気にならなくなって、聞き返せば1曲目のソロだって悪くはない。

DEDICATIONSという曲はなくて6曲が持ち寄りだから、2つのクラシックの作曲者とそれぞれが誰かにささげられたものなのだろう。でベースの人はペデルセンじゃないかと思えてきてしまいます。


DEDICATIONS / Andreas Mayerhofer

Andreas Mayerhofer (p)
Wayne Darling (b)
Gerald Endstrasser (ds)

1. G2
2. Estate
3. My Duchess
4. Prelude No. III from  Preludes Op. 16 / the Fireplace
5. Uh Oh, It´s Groove Time!
6. Mauve
7. Trane´s Mood
8. Bill´s Place
9. Ich Ruf Zu Dir, Herr Jesu Christ - BWV 639
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称賛の値 isdor / MATS RONDIN

2013-01-14 14:05:24 | 聞いてますCDおすすめ


中古の棚をみていたら、Plays the music of Lars Danielsson and Cennet Jonssonとあるので買ってみたら、なんとラース・ダニエルソンがベースを弾いているアルバムでした。

調べてみるとチェリスト、マッツ・ロンディンが主催するイシドル・室内管弦楽団と参加ミュージシャンの共演で、そもそも相異なるジャンルの音楽の垣根を取り払ったイシドル・クッレ・ミュージック・フェスティバルのために、ラースなどに曲を依託、編曲したものの録音のようだ。

なんといっても参加しているミュージシャンが凄い、ラース・ダニエルソンに、ヤコブ・カールソン、アンダーシュ・シェルベリ、セシリア・ノービーになんとマイク・スターンと凄い。

調べる前に買ってすぐカー・ステレオにいれると弦楽のなんともやわらかい1曲目、これは大正解と思ったのです。この1曲目はダニエルソンの曲をイシドル・オケが演奏しているもので、私息子2の結婚式にはこの曲を流してもいいかなどと思ってしまいます。
2曲目からはCenner Jonssonというソプラノ・サックスの組曲、ベースはJuhannes Lundbergという人がひいてます。ソプラノは一寸オレゴンのポール・マッキャンドレスに似ているか、カールソンはふだんよりか抑えた感じです。この3曲が結構ながい。現代音楽風のところがあったりで若干持て余し気味、でも決して悪いわけじゃありません。
でもこの後の5曲目からのラース・ダニエルソンの曲で演奏が凄すぎるので差を感じるだけです。
5曲目“Hopeful”はスターン、ダニエルソンにJesper Nordenstromのピアノ、Anders Kjellberg のドアムスのカルテットの演奏。ゆったりしたスターンのでもスターンらしいバラッド・プレー、イエスパー・ノーデンストロムという人だそうですが、ピアノが美しい。
6曲目、オケが付いてセシリア・ノービーが参加、まずはスターンがひしゃげてみせるとそこに美しいノービーの声、オペラの歌姫みたい心あらわれる歌声です。
7曲目“Paslmen” ゆったりしたオケの後はラースのベース・ソロ、あの“ASTA”(知っている人は知っている)で聴かせた世界です。
8曲目、驚くべきことにエレピにプログラミング、てくの調のノービーのヴォーカル、歌い方がこんなに変わるなんて、スターンの自由に飛び回るようなギターです。
最後はノービーとの共作でしっとりしたバラッド、艶がありこれも違った歌い方、ラースがオブリガートで入るとドラムスはアンダーシュ・シェルベリです。

とにかく後半の質の高い音楽、演奏は称賛に値します。加えてその音楽をプロデュースするマッツ・ロンディンの活動は称賛に値します。またまたショップでこれを拾ってくる私は称賛に値します。

いや最後はただただうれしくなっただけです。

isdor / MATS RONDIN

Mats Rondin (cello,cond)
Lars Danielsson (b)
Lisbeth Diers (per)
Cennet Jonsson (ss)
Jacob Karlzon (p)
Anders Kjellberg (ds)
Johannes Lundberg (b)
Cecilie Norby(vo)
Jesper Nordenstrom (key)
Mike Stern (g)
Isidor Chamber orchestra

1.Secrets
2.Open Fields
3.The Valley
4.Sounds of the Sounds
5.Hopeful
6.Isidor Suite
7.Paslmen
8.Rondin Rave
9.Inner Secrets
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けしてフェチではありません  SIN PECADO CONCEBIDO / NO BAILARAS

2013-01-12 22:09:44 | 聞いてますCDおすすめ


ネット・ショップで視聴してみたらなんともカッコ良いので注文しました。まるで知らないけれどアルゼンチンタンゴダンス・カンパニー「ノ・バイララス」というグループのショーのDVDです。

ゴタン・プロジェクトの映像でタンゴを踊るとこらが大好きになりました。
一寸皆様に見てもらおうかとカメラ片手見ましたが、一瞬の美をとどめることは不可能でした。ピンボケで申し訳ないけれど少しでも伝わればとあえてアップします。
演奏もオーソドックスなところにエレキがはいってとてもいい、衣装替えなど合間に4曲ぐらいインストもありJAZZファンも楽しめます。













最後にはメンバー全員でインストするのも楽しい。



タンゴのアルバムって女性の足の写真が多いですね。私特にフェチではありませんが、タンゴ・ダンスの足を見ているのが大好きです。このDVDも足に焦点を合わせた場面が結構あり、たのしかったですってフェチか。


NO BAILARAS / SIN PECADO CONCEBIDO
ノ・バイララス/シン・ペカード・コンセビード
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ずっと、ずっと欲しかった 2 NEW VIBE IN TOWN / GARY BURTON

2013-01-11 21:50:52 | 聞いてますCDいいと思う


宮沢 昭の“いわな”の入ったアルバム「Bull trout」(ずっと岩魚というタイトルと思っていた)は発売されることが分かった時点で買うことをきめていてショップですぐ見つかった。
このショップで再発されたのは知っているけれどなかなか会えないアルバムも見つかった。
大好きなゲーリー・バートンの初リーダー作、このアルバムのことはもちろんしっていたけれど、これも長い間会えないアルバムでした。
そのため、中古屋さんやショップにいくとG・バートンの棚を必ず見ることが癖になっていました。

1961年の作品、その後のバートンの音が顔をのぞかせ、ハーモニーをならせばバートンだと解るうれしい演奏です。ベースのジーン・チェリコも後にアコベのスワローになっていくことが理解できるラインです。

このCDは2in1でもう一枚はHank Garlandというギターの人のあるばむ「Jazz Winds From A New Direction」に客演しているわけで9曲目になるとがらりと雰囲気変わるわけで、こっちは古いタイプ、ドラマーのジョー・モレロなんか別の人かと思った。リーダーの考え方でがらりと出来上がりが変わってくることが解ります。

とにかくこれもバートンの棚におさまって、古いバートンのリーダー作はアトランテックからさかのぼってだいたい揃ったと思う。


New Vibe Man In Town / Gary Burton

Gary Burton vib
Gene Cherico(B)
Joe Morello(Ds) Recorded July 6 and 7, 1961.

1. Joy Spring
2. Over The Rainbow
3. Like Someone In Love
4. Minor Blues
5. Our Waltz
6. So Many Things
7. Sir John
8. You Stepped Out Of The Dream

Jazz Winds From A New Direction

Hank Garland(G)
Gary Burton(Vib)
Joe Benjamin(B)
Joe Morello(Ds)
Recorded August 23, 1960.

9. All The Things You Are
10. Three-Four, THe Blues
11. Move 12. Always
13. Riot-Chorus
14. Relaxing
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ずっと ずっと 欲しかった BULL TROUT / MIYAZAWA AKIRA 

2013-01-10 22:00:14 | 聞いてますCDおすすめ


日本のミュージシャンのJAZZLPをあまり持っていない。発売された時にお小遣いが足りないので買えないまま、そのことが残念で、引っかかっていたアルバムがあります。
それが今度、CDでリリースされました。

宮沢昭の「いわな」、それをやっとというか1969年以来43年ぶりに買えたわけでかなり嬉しい。
宮沢昭のほかのメンバーは、アメリカからもどっった佐藤充彦、それに富樫雅彦とベースの荒川康男のピアノ・トリオ。
このトリオをこのころ佐藤の母校、慶応義塾大学三田祭の教室ライブで見たのです。
佐藤允彦が「パラジウム」をだしたのが1969年3月、こんなピアノが日本にいたのかとすっごく驚いたのを覚えていますが、「いわな」が6月なのでそのあとの録音、三田祭は秋だったからその後見たのでしょう、69年のことでした。
もう一つ数奇なことは、ベースの荒川康男が、この三田祭に一緒に行った同級生の義兄になってしまったことです。

づっと欲しいと思っていたアルバム、へんな言い方ですが、日本でつくったとかブルックリンでつくったとかを超越した感のあるアルバムです。

1曲目“いわな”は長尺回しの録音を編集してLPサイズにしていたので、フェードアウトでつなぐ部分があります。(チクショー)
でもこれを聴いて、このテナー、このベース、このドラムス、日本人なのかと思うこと必至、クリポタ命の貴女にも是聞いて欲しいです。

基本的には亡くなったコルトレーンの喪失感を、日本環境で満たそうとしたアルバムのような、それがとても気持ちよい。
フェードアウトした後に再びパーカションが入ったりで、曲のながれは不安定なようですが、これも岩魚の泳ぐ姿が所々に目に入る、と思えばなかなか良い感じになります。

2曲目はよりコルトレーンのバラッドに近い始まりので、佐藤のピアノもマッコイのハーモニーを意識し、当時これを聞いたら参ること必然です。ここでは亡き富樫雅彦のドラムスが楽しい。

3曲目、ゆったりした曲は宮沢昭が得意とした美しいテナーのバラッド、今でもまったく色あせない、そう、年が暮れていく今みたいな感じ、曲名は“あゆ”です。

4曲目、コルトレーンライクな、当時、日本でこうプレーしたら回りは驚いた、と言うことで私は宮沢昭を覚えているのです。

BULL TROUT / MIYAZAWA AKIRA

宮沢昭(ts , per)
佐藤允彦(p , per)
荒川康男(b , per)
富樫雅彦(ds , per)
瀬上養之助(per)

1 いわな BULL TROUT
2 河ます BROWN TROUT
3 あゆ AYU
4 ます RAINBOW TROUT





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超弩級のアンリャ LIVE IS A MIRACLE in BUENOSAIRES / THE NO SMORKING OCHESTORA

2013-01-09 19:52:34 | 聞いてますCDいいと思う


タンゴの棚から今年最初にジャケ買いした中古品はアンリャでしたが、その時もう一つジャケが気に入ったのがこの一枚。

ライブ・イン・ブエノスアイレスとあって裏にはサックス吹いている人やエレキ持ってる人もいるからマァいいやと一緒に拾いました。



昨日のアンリャのあとだからベットにひっくりかえってお皿を回しました。

アンリャ~~

私、身体が15cmぐらい飛び上がりました。
なんだコリャ~、決してひどい音楽ではありません。いや超弩級いったいなんなんだ。

ノー・スモーキング・オーケストラという名前には一寸怪しさはかんじたのですが、身体はそのままベットから落ちました。

タンゴだとおもっていたけれど、ブエノスアイレスの文字だけでタンゴの棚にあったのですね。

でひとまずスイッチを切って堀を埋めてから再挑戦します。
『アンダーグラウンド』という映画でカンヌ映画祭パルムドールをとったこともある監督、エミール・クストリッツァが率いるバンドだそうですが、これは知っている人はヨ~ク知っているのでしょうね。
バルカン地方の民族楽器をなどを使って、ライブが超盛り上がり、感じとしてはエルメール・パスコアールが一番近いか、圧倒されます。
かなりのオジサンたちですがとてもうまい、サックスは若いころのアーチー・シェップみたいだし、バイオリンもこっちはポンティかなという感じです。
2日続いてアンリャですか、こっちのアンリャは吃驚仰天のアンリャでした。


LIVE IS A MIRACLE in BUENOSAIRES

ドクトル・ネレ・カライリチ Dr Nele Karajlić (ヴォーカル)
デヤン・スパラヴァロ Dejan Sparavalo (ヴァイオリン)
エミール・クストリッツァ Emir Kusturica (リズムギター)
ストリボル・クストリッツァ Stribor Kusturica (ドラム)
イヴィツァ・マクシモヴィッチ Ivica Maksimović (リードギター)
グラヴァ・マルコヴスキ Glava Markovsky (ベース)
ヘル・ドラーレ・ドラウゲンターレ Her Drale Draugentaller (キーボード)
ゴラン・ポポヴィッチ Goran Popovic (チューバ)
ネーショ・ペトロヴィッチ Nesho Petrovic (サックス)
ゾキ・ミロシェヴィッチ Zoki Miloshević (アコーディオン)
チェーダ・マルヤノヴィッチ Cheda Marjanović (パーカッション)

1. Intro
2. Fatal Wounds
3. Drang Nach Osten
4. Boccherini Minuet
5. Upside Down
6. Ja Violim Te Jos
7. Meine Stadt
8. Vasja
9. Wanted Man
10. Introduction For Romeo
11. Was Romeo Really A Jerk?
12. Pitbul Terrier
13. Devil In The Business Class
14. Bubamara
15. When Life Was A Miracle
16. Introduction Of The Orhestra



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