JAZZ最中

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称賛の値 isdor / MATS RONDIN

2013-01-14 14:05:24 | 聞いてますCDおすすめ


中古の棚をみていたら、Plays the music of Lars Danielsson and Cennet Jonssonとあるので買ってみたら、なんとラース・ダニエルソンがベースを弾いているアルバムでした。

調べてみるとチェリスト、マッツ・ロンディンが主催するイシドル・室内管弦楽団と参加ミュージシャンの共演で、そもそも相異なるジャンルの音楽の垣根を取り払ったイシドル・クッレ・ミュージック・フェスティバルのために、ラースなどに曲を依託、編曲したものの録音のようだ。

なんといっても参加しているミュージシャンが凄い、ラース・ダニエルソンに、ヤコブ・カールソン、アンダーシュ・シェルベリ、セシリア・ノービーになんとマイク・スターンと凄い。

調べる前に買ってすぐカー・ステレオにいれると弦楽のなんともやわらかい1曲目、これは大正解と思ったのです。この1曲目はダニエルソンの曲をイシドル・オケが演奏しているもので、私息子2の結婚式にはこの曲を流してもいいかなどと思ってしまいます。
2曲目からはCenner Jonssonというソプラノ・サックスの組曲、ベースはJuhannes Lundbergという人がひいてます。ソプラノは一寸オレゴンのポール・マッキャンドレスに似ているか、カールソンはふだんよりか抑えた感じです。この3曲が結構ながい。現代音楽風のところがあったりで若干持て余し気味、でも決して悪いわけじゃありません。
でもこの後の5曲目からのラース・ダニエルソンの曲で演奏が凄すぎるので差を感じるだけです。
5曲目“Hopeful”はスターン、ダニエルソンにJesper Nordenstromのピアノ、Anders Kjellberg のドアムスのカルテットの演奏。ゆったりしたスターンのでもスターンらしいバラッド・プレー、イエスパー・ノーデンストロムという人だそうですが、ピアノが美しい。
6曲目、オケが付いてセシリア・ノービーが参加、まずはスターンがひしゃげてみせるとそこに美しいノービーの声、オペラの歌姫みたい心あらわれる歌声です。
7曲目“Paslmen” ゆったりしたオケの後はラースのベース・ソロ、あの“ASTA”(知っている人は知っている)で聴かせた世界です。
8曲目、驚くべきことにエレピにプログラミング、てくの調のノービーのヴォーカル、歌い方がこんなに変わるなんて、スターンの自由に飛び回るようなギターです。
最後はノービーとの共作でしっとりしたバラッド、艶がありこれも違った歌い方、ラースがオブリガートで入るとドラムスはアンダーシュ・シェルベリです。

とにかく後半の質の高い音楽、演奏は称賛に値します。加えてその音楽をプロデュースするマッツ・ロンディンの活動は称賛に値します。またまたショップでこれを拾ってくる私は称賛に値します。

いや最後はただただうれしくなっただけです。

isdor / MATS RONDIN

Mats Rondin (cello,cond)
Lars Danielsson (b)
Lisbeth Diers (per)
Cennet Jonsson (ss)
Jacob Karlzon (p)
Anders Kjellberg (ds)
Johannes Lundberg (b)
Cecilie Norby(vo)
Jesper Nordenstrom (key)
Mike Stern (g)
Isidor Chamber orchestra

1.Secrets
2.Open Fields
3.The Valley
4.Sounds of the Sounds
5.Hopeful
6.Isidor Suite
7.Paslmen
8.Rondin Rave
9.Inner Secrets

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