JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

ブローは俺が AIKA / 川嶋哲郎

2009-01-17 21:38:42 | 聞いてますCDおすすめ


年に一回SJ誌をかってその年のアルバムをみなおすのですが、そこでほしくなったアルバムです。
M&Iはすごく信じているわけではありませんが、良いものもあると思うレーベルです。
日本のミュージシャンをあまり知らないので、そんな意味で買わないわけですが、このテナー、女性ボーカルの安  のバックで吹いていて良いと思いましたら、アルバムがでていて題が「哀歌」これは買いたくなりました。
1曲目、テナーの音をきちんと聴いてきたわけではありませんが、これほどまでにストレートに回答を求めるようなトーンはあまり知りません。
ヴィーナスのところでないアーチー・シェップを思い浮かべてしまいました。テナーの音が聞く者に回答を要求する力があるのです。
2曲目ドラムスをバックに“YOU MUST BELIEVE IN SPRING”のメロディを乗せていくあたり実にかっこいいし、インリズムでフレーズを積み重ねていくあたり、凄いテナーがいることを知った思いです。
3曲目も川嶋のオリジナルです、テナーそのものを聴いているとある意味とても日本人を感じるプレーで入りやすい、分かり易いやさしいラインです。
4曲目、ハードバップを認識してきた上での川島のオリジナルということで、とても気持ちがいい、実は共演者がもっとがんばって欲しくなる演奏です。
6曲目“EASY LIVING”はそれこそ選びぬかれた曲、とても自信を表現している演奏ですし、それが十分表現されています、多作の有名テナーよりかどれだけこちらが良いかとと思います。
7曲目川島のオリジナルだそうですが、とても気持ちのよいバップチューン、私今まで知りませんでしたが、応援できるテナーマンが出来ました。
8曲目ちょっとガトー・バルビエリみたいに始まりましたのが、その後コルトレーン節、これもまあ良いでしょう。
9曲目はロリンズ節みたいな選曲になっているのはちょっと方向性が不安定でありますが、どちらも大変うまいテナー・プレーであります。
10曲目はモーダルなオリジナル、ベースのソロに続くテナーソロが今のこの人の実力だと思う演奏で、決して悪くない、このようなテナーが日本に出ているのだと認識した次第の一枚です。

AIKA / TETSURO KAWASHIMA QUARTET

 川嶋哲郎(tenor saxophone)
 田中信正(piano)
 安田幸司(bass)
 長谷川学(drums)

 1. AIKA
 2. YOU MUST BELIEVE IN SPRING
 3. VEGA
 4. MAELSTROM
 5. SOMBRE DIMANCHE
 6. EASY LIVING
 7. RUN WAY
 8. GAIVOTA
 9. MAI-KAI
 10. UP STREAM

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