
ゴルドベルグ変奏曲を並べて、これでまあいいかと買いたら、とても気になるアルバムが出ていて買ってみた。
”NEVERMIND”という楽団の名前でジャン・ロンドーというチェンバロの人が編曲をしたようだ。編成は古楽器を使っていて、古楽器のフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダガンバ、鍵盤楽器の4人になる。

まだちょっと若々しい4人で、これまで持っていたのが編曲者がドミトリ・シチコヴェツキー一人だったので、そこがジャン・ロンドーに変わっているのが気になった。
聞き始めて、これは驚いた。ゆったりと、優しく1曲目アリアを何だかフルート・ソナタのように優雅に整える。その後も急がず、とにかく落ち着いた風合いで進む。これまで聴いてきたのとはまた違った感じが何とも良い。
とおもったらこのアルバムなんと2枚組。これまでのゴールドベルグはCD1枚だったからちょっと驚いて調べてみた。
持っているゴルドベルグ変奏曲のアルバムは7枚演奏時間を並べたらこうなった。
Andeas Staier 80:44
Leonhardt 47:01
VIKINGUR 74:08
マエスキー3重奏 80:08
TRIO ZIMMERMANN 73:30
Gunther Rost 44:53
NES Cember Orchestra 59:52
そしてこのジャン・ロンドー編曲のゴルドベルグだか演奏時間は98:15とまるで別の曲のような扱いになる。そこに編者の思いもあるし、アルバムを聴いた時の感触の違いも感じるのだろう。
14曲目のバリエーション14など7:27だけど長いマイスキーのものでも6:27、Leonhardtなどは2:52、楽器の違いはあるのだろけれど、ここに編曲者の意図が織り込まれているのは確かだろう。
そして、その意図は、実にやさいく、心を包むゴルドベルグ、今の世の中に求められるゴルドベルグとなっているように感じる。
丁度ネットに1曲目のアリアがあったので聞いてみて下さい。最近では一番の感動です。
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