エンリコ・ラヴァはあまり聞いてこなかったので、ハーシュとのデュオ、どうしようかなと思った。1曲目ジョビニの”Retrato em Branco e Preto”を試聴したらこれがいい。二人の初のデュオ・アルバムで、二人だから出来上がったと感じる。ハーシュもたくさんアルバムを出すからすべてを入手するわけにはいかないけれど、これは大切な一枚んなると思う。(手元を見たら新しいのやはりほとんど買っていた。)
なぜこのアルバムが素晴らしくなったかと考えると二人、歌を知っている、演奏することを熟知している、アンサンブルすることをに長けている、その二人が会ったということだろう。
ラヴァが出しゃばらないのがいいと思えば、ハーシュも出しゃばらない。それぞれが持つ音とメロディを相手と融合させていく。
二人の息遣いを横に聞くような、澄んだ世界が存在した。
このくみあわせ、ECMもほっとかないような気がする。次ががあることを願う。
The Song Is Toou / Enricco Rava Fred Hersch
Enrico Rava flugelhorn
Fred Hersch piano
Recorded November 2021
Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano
Engineer: Stefano Amerio
1. Retrato em Branco e Preto
2. Improvisation
3. I'm Getting Sentimental Over You
4. The Song Is You
5. Child's Song
6. The Trial
7. Misterioso
8. Round Midnight
実に素晴らしいアルバムで,優れたミュージシャン同士の見事な対話でした。
この二人,演奏のツボを押さえているというか,この反応ぶりにはやはりはまります。美的なだけに留まらないところが彼ららしいと思います。
ということで,当方記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2022/09/post-8af2a8.html
ベテランの二人、音楽が人間を感じさせます。
見事って思います。