
ブランフォード・マルサリスの新しいアルバムは「The Secret Between the Shadow and the Soul」以来6年ぶりだそうで、それもレーベルをブルーノ―トへ変えての発売になった。それもをもう一る加えるなら、其れも同じメンバーでのリリース。もうひとつ、それもキース・ジャレットのアルバム「BFLONGING」の曲をまるまる演奏している。

「BELINGING」 1974年4月24,25日 録音
まるまる録音というのは前歴があって、ジョン・コルトレーンの「至上の愛」をまるまる録音している。
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「A LOVE SUPREME LIVE IN AMSTERDAM」 2003年3月30日 録音
もちろん真似事なんかではなく、強いコルトレーンとコルトレーンのこのアルバムへの
リスペクトからのライヴでの録音になる。
今回のアルバムもキースとキースのこのアルバムへの強い敬意だろう。
その意味を受けて、キースのアルバムとマルサリスのこれを並べて聞いてみた。
キースの方は何度も聴いて頭にはいっているから、こんどのほうがアンサンブルしているという感じをもってしまうが、きけばカルデラッツォだろうとエリック・レヴィスだろうと自分の演奏をしている。
キースの方は若々しさや浮遊感を、そしてマルサリスの方は安定や包容感を感じるのは、50年の時間のながれなのだろうか。
時間を超えて、それぞれのメンバーがこれらの曲を題材に”往復書簡”で話しているような気がしてならない。
belongings / BRANFORD MARSALIS QUARTET
ブランフォード・マルサリス Branford Marsalis (tenor saxophone except 4) (soprano saxophone on 4)
ジョーイ・カルデラッツォ Joey Calderazzo (piano)
エリック・レヴィス Eric Revis (bass)
ジャスティン・フォークナー Justin Faulkner (drums)
2024年3月25-29日米ルイジアナ州ニューオーリンズのthe Ellis Marsalis Center for Music録音
1. スパイラル・ダンス Spiral Dance
2. ブロッサム Blossom
3. ロング・アズ・ユー・ノウ・ユーアー・リヴィング・ユアーズ ‘Long As You Know You're Living Yours
4. ビロンギング Belonging
5. ザ・ワインダップ The Windup
6. ソルスティス Solstice
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