大石学のピアノが大好きだけれど、実は昔から聴いてきたわけではありません。澤野工房からそれも何枚かでた時点で出会ってそれからぞっこんです。
ショップに行って頼まれたアルバムを探してもらっている間に、日本人アーティストの棚をみていたら大石さんのところがあり、すでにでたいたアルバムが並んでいました。結構あるので驚いたのはなんとも勉強不足で失礼しました。
何枚か見ているうちに、このアルバムが欲しくなりました。
タイトルをみて欲しくなるということはないけれど、大石さんでこのタイトル、これは絶対に聴いてみたい。
うつろう季節をテーマにしたアルバムだそうで、この年になると、返されること、そのこと自体が何とも愛おしい。
あと幾度くり返すことができるだろうというようなことは、いつも考えているわけではありませんが、でも時に考える。
その年、沈丁花の香りを始めて感じる青年、夏の始まりを感じる少年、暮れなずむ公園で振り返る壮年、霜柱が立つ朝の老人の諦観、それぞれはくり返されることであって愛おしい。
2006年のアルバムなので内容について書くこともないでしょう。良く知っている大石ワールドがまさに聞きたいように始ま有ます。
澤野商会のアルバムのリズム隊はすばらしいけれど、こちらのトリオのリズム陣も大石さんのピアノにピッタリです。
私あまり日本のJAZZを聴いてこなかったんで、ベテランの米木康志のつながりを思い出せません。大石さんの日本トリオでずっと弾いていて、私の好みのソロを幾つもしてくれています。
四季のはっきりしている日本だから、そしてその変化を感じるために必要なそれぞれの景色、そしてそれに加えてそれを感じる日本人のこころ、そして大石さん、これも四季の様に巡ってこのアルバムが出来ていると感じます。
くり返されること ~ Seasons Return / 大石 学
大石 学 (Piano, Quena,Jaapnes Flute,Flute and Bass Melodion)
米木康志 (Bass)
原 大力 (Drums)
1. くり返されること -Seasons Return
2. Moon's Pass
3. 大地(The Earth)
4. A Touch Of Spring
5. One Autumn Evening
6. A Starry Night In Winter
7. Drift
8. Hot Spring
9. All The Things You Are
10. Indian Summer
11. Elegy
12. Slow Life