随分と前に買ったアルバムだけれど、私この人(ピルク)をなかなか記事に書けない。
昨日の名人のようなリラックスしたピアノを聴いた翌日は、このピアノがおもしろい、その面白さがさえ際立ちました。
1曲目、おなじみのベース・ラインから硬質なピルクのインプロ、マイルスの“ All Blues”のエッセンスがた詰まったような演奏です。
2曲目はピルクの曲でこれが良い。哀愁と落ち着きがミックスしたような正調ピアノ、こうゆうのをはさむからピルクが効いてくる。
実はピルクは、あまり得意でなくて多くは持っていない。しかしその演奏は高く評価しているから、現役ジャズ・ピアニスト100人にきちんと選んでいます。(ああ、そろそろ定期理事会で、ことしはもめるでしょうか)
3曲目ピルクらしい“On Green Dolphin Street”予想をもう一つはずすのがピルク。
その後2曲が3人のフリー・インプロにちかい演奏で続けざまで“Ne Me Quitte Pas”に移るあたり、ピルクの巾なのでしょう。低く和音がゴンと鳴れば、格調があるのです。
次はラテン・タッチな“Old Devil Moon”チェカレリの魅力がピルクのピアノと組み合わさって、この人たち長く演奏してきているのが解ります。
続いてピルクの曲2曲、8曲目がこれも落ち着いた曲。自分の曲はしっとりさせながら、スタンダードで期待にこたえるのでしょうか。
昨日のモンクはあの時代の人が弾いたモンク、今度のモンクはピルクの現代モンクでした。
11曲目はポップでしょうか。
そしてマイルスの“ソーサー”こうやって終わってみればピルクとチェカレリの、すみませんブラメリーの統合した世界でした。
昨日聞いた世界と、今日のこの世界はまるで別物、jazzファンの方はどう聞くかは自由ですが、私は昨日聞いた世界と、今日のピウク、この二つが並んで聞いているという自由が何とも楽しく感じたのであります。
JAZZをできる限り広く受け入れる、すみません音楽でした、ことがとても自分のためになるなとピルクさんへの接し方で改めて思いました。
TWENTY / A・CECCARELLI M・PILC T・BRAMERIE
Jean-Michel Pilc(p)
Thomas Bramerie(b)
Andre Ceccarelli(ds)
2014年フランス作品
1. All Blues
2. Cry Baby Cry
3. On Green Dolphin Street
4. Twenty
5. Opus #3
6. Ne Me Quitte Pas
7. Old Devil Moon
8. Returning
9. Things Are
10. Straight No Chaser
11. L'Auvergnat
12. Solar