JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

肝心な部分 Evanessence / Fred Hersch

2009-08-26 21:16:59 | 聞いてますCDいいと思う


大好きなゲイリー・バートンがフレッド・ハーシュと演奏したアルバムがあることは知っていましたが、フレッド・ハーシュの新しいアルバムを探していたら出会いました。そんんんで三つ目のハーシュになりました。
ハーシュがリーダーのアルバムで、題名が凄い「Evanessence」エバンスのエッセンスという凄い言葉、なんと訳すのでしょうか。
ハーシュがジャズ・ピアノの多くの表情を表現することが出来ると思っていることを昨日書きました。ビル・エバンスは逆に幾つかを深く追い求めた感じですが、ハーシュはこれをどのように表現するのでしょうか。
essence、本質とか根底、「エバンスの真髄」という訳でハーシュが感じるもっともエバンスの肝心な部分を演奏しています。
昨日の新作ではJobimの曲を使って見事にハーシュのピアノでしたが、このころはまだ若くて元気、エバンスを確りと見据えた感じです。
1曲目バートンが入ったカルテット、丹精にあまり情念に入り込まない軽めのスタートとなりました。
2曲目トリオでの演奏はエバンスの息使いというか雰囲気をまして、そして録音がいいので、エバンスに多い悪い音でなくてとても心地よく感じます。
3曲目“You Must Believe in Spring”シールマンスのメロディがでると、この演奏聴いたことがあるように思宇野だけれど、思い出せない。ルグランの曲だからでしょうか、それほどぴったり嵌った演奏です。
とてもロマンチックな部分は6曲目エバンスの同じアルバムから再びシールスマンに“We Will Meet Again ”を吹かせます。こちらもぴったりは待って、ハーシュこのアルバムを好きなのでしょうね。
4曲目はハーシュのオリジナルでタイトル曲“Evanessence”マーク・ジョンソンのベースから始りテーマのあとすぐにバートンのソロに入ります。1990年の録音ですが、このころのバートンは一番聞いていない時期、ちょっとやわに感じていましたが、このバートンどっぷりとJAZZの重さです。曲もビル・エバンスの曲かと思うそれこそ本質を捉えたような素晴らしい演奏です。
5曲目、ロンリーウーマンのテーマから始まってビックリしますが、ナーディスのメロディに続きインプロ、シャープなハーシュのピアノラインはエバンスを彷彿っします。
7曲目はバートンがちょっと違う曲調です。ちょっと明るくリズミックにメロディを引くとこの曲はハーシュとのデュオ、エバンスがギターとデュオしているように聴こえてくるから不思議です。
9曲目はトリオ演奏、、後半三曲はちょっとベースのformanekの技量の落ちを感じますが、以下の曲をさし引いてこれでで充分でした。
3枚続けてハーシュを聴いて、今後もひとつひとつ、残したいアルバムを作っていって欲しいと思ってしまうのです。

Evanessence / Fred Hersch

Fred Hersch p
Toots Thielmans harm 3.6.10
Gary Burton vb 1,4,7
Marc Johnson b 1,2,4,8
Michel Formanek b 3,5,6,9,10,11
Jeff Hershfield dr all

1. My Bells
2. Turn Out the Stars
3. You Must Believe in Spring
4. Evanessence
5. Nardis/Lonely Woman
6. We Will Meet Again
7. Peri's Scope
8. Time Remembered
9. I Wish I Knew
10. Remembering the Rain
11. Alice in Wonderland
コメント (2)
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