JAZZ最中

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イタリアの旅行 Travel Notes / Rosario Bonaccorso

2009-08-19 20:20:46 | 聞いてますCDおすすめ


夏休み前後に中古と新しいもので10枚ぐらいCDを仕入れましたが、古いLPが帰ってきたおかげでなかなか記事に出来ません。
このアルバムはいかにもジャケットがカッコ良く、きっと演奏もよさそうです。
このような感は、かなり当たります。メンバーを観ればピアノがAndrea Pozzaです。
Pozzaはリーダーデビュー作「Introduceing」が素晴らしくよかったので、追っかけ始めましたが、どうもその後のリーダーさくは好きになれません。次のライブは録音が悪くまとまりませんし、「love Walked in」というアルバムもサイドメンにあまり気を使わないのでしょうか、演奏も荒さが気になりました。
そんなんで、最新アルバムを買っていません。エンリコ・ラバッはほとんど聴かないので、彼のグループでどのように弾いているのか知りません。
なぜかこのアルバム良さそうな予感です。
ベースを弾いているロザリオ・ボナコルソはどっかで見たことあるなと思う顔で、結構いろいろな人と日本に来ているし、アルバムもさがすとかなり出会っていました。
ドラムスのNicola AngelucciはヴィーナスのRome Trioでたぶんきちんと叩いているでしょうし(聴いていない)カフーゾのアルバムでは会っているし、イオナータのリーダーデビュー盤「インスピレーション」でも叩いている人でした。
トランペットのAndy GravishもIdia6やないかで吹いていて、デビューからこのカルテットを組めるロザリオ、イタリアJAZZ界での信頼が推し量られます。
このカルテットのメンバー4人ある意味なんでもこなせるのでしょうが、それをまとめる存在をもう一つ感じます。
このアルバム、PARCO DELLA MUSICA RECORDSが製作しましたが配給しているのが、南イタリアと地中海の香りあのしているのがあのEGEA、しっかりしたアレンジとすばらしい音を認めているのです。
1曲目、クラシカルなアンサンブルに美しいポッザのピアノ、旅の始りの朝のような雰囲気、旅はイタリアなのでしょうか、欧州全てなのでしょうか。
2曲目のベースソロに続く3曲目。曲名が“"Crazy day,” but the Blues will save us”最初からベースとトランペットがインプロ状態、ポッザのピアノが鋭いエッジを示します。“狂った一日、だけどBluesが僕らを救う”という題、このBluseはなんでしょうかね。途中から入るロザリオのベースラインでしょうか。セリエのジュノバFCがRed Bluesの愛称で、中ジャケにはスタジアムでの写真もありますので、こちらの方が楽しいと思います。
4曲目ミュートを使ったゆったりしたバラッド、ポッザのソロが情緒たっぷりです。
5曲目のベースソロのあとの6曲目、ファンキーなペットは若いころのF・ハバートをおもいださせるし、そうなるとクールなピアノはハンコック、それらがイタリアを旅してセンスをUPさせてます。
7曲目はミュートでしっとりはじめますが、後半はテンポをどんどん上げていくデキシー調
8曲目も短いベースソロで、確かに個々はベーシストのアルバム、特出した感じではありませんが、落ち着いた旅の合間という感じ。
9曲目ベースソロからスライドタッチを入れたピアノのテーマ、後はBossoもよくやるミュートを使いながらの古い感じのダンス・ミュージック
10曲目、1曲目と作風が通じる、長い旅を振り返るようなゆったりしたペットで始まります。それが印リズムで今風に見事に展開させて、1曲目と同じテーマで旅を終わります。(短いベースの一息つき。)
きっとイタリアの旅行だったのでしょう。夏休みにめぐり合ってよかった。
突然の素晴らしい出会いだったので、ちょっとだけ点が甘くなりました。

Travel Notes / Rosario Bonaccorso

Rosario Bonaccorso(b)
Andy Gravish(tp, flh)
Andrea Pozza(p)
Nicola Angelucci(ds)

1 "Oettam, Terra e Nuvole"
2 R.B.
3 "Crazy day, but the Blues will save us"
4 Renate
5 Searching for a Place
6 Song for Flavia
7 E la Primavera verra marciando
8 Lulu e la Luna
9 Meglio a Lungo che mai
10 "A Naco, Ballata per un angelo"
11 Epilogue
コメント
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