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ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

カンカンバルカン @上野公園

2018-09-16 19:33:27 | 邦アーティスト
今日は、上野公園にてチャラン・ポ・ランタンの小春さん率いるカンカンバルカンを見て参りました!

このカンカンバルカン、小春さん率いると言うより、チャラン・ポ・ランタンのバックバンドというか、愉快な仲間たちというか、そういう人達で、小春さんのアコーディオンを中心に、パーカッションとブラス隊の女性5人が織りなす愉快なアンサンブルなのです。

今日は、11時から13時まで、計4ステージやる予定とのことでしたが、私が見たのは2ステージ半。公園でのフリーライヴということで、老若男女、たくさんの観客が集まってました。普通こういうのって、1ステージ終わったら、お客さん達が散るじゃないですか。そして次のステージが始まるとまた集まってくる。でも彼女たちのライヴは、1ステージが終わっても、ほとんど観客が動きませんから。みんな4ステージ全部見るつもりで来てるんですね。私も遅れて到着しましたが、そこから最後まで見ちゃいましたから。何て言いますか、ステージ間の彼女達がまた面白かったりするんですよ。例えば、ソロ回しの順番で揉めだしたり。で、しまいに小春さんがキレ気味になる、みたいな。そんなのも含めて今日も小春さんの話術は冴えわたってましたね。ついつい引き込まれちゃうんです。とは言えもちろん、メインは音楽です。素晴らしい音楽があってこそですよね!

まあ、野外の生音ですから、小春さんのアコーディオンの音が聞こえづらかったのは少々残念ではありましたが、チャラン・ポ・ランタンの曲も含めつつ、チャランポとはまた違う、インストならではの魅力をたっぷり聞かせてくれました。なにせ、カンカンで、バルカンですから!なんとなく想像出来ますよね?



蓮の葉が生い茂る不忍池をバックにというシチュエーションも含め、開放的で楽しいライヴでした。




ちなみに、実はこれ、大道芸なんです。上野公園では色んなパフォーマーがやってるんですよね。小春さんは大道芸から活動を始めたそうです。きっと、チャラン・ポ・ランタンで大成功を掴んだ今も、大道芸としての活動を大切にしているんでしょうね。なんか素敵ですよね。

大道芸と言えば、かれこれ10年以上も前の話しになりますけど、私、HIBI Chazz-Kというジャズ・グループが好きで、よく見に行っていたんです。やっぱり彼らも大道芸での演奏をやってたんですよ。そこでアルト・サックスを吹いていたのが横山知子さんで、彼女は今、カンカンバルカンでアルト・サックスを吹いてるんです。なんか感慨深いと言うか、嬉しかったですね~。

Black Girls Rock! でアレサ・フランクリンのトリビュート

2018-09-15 20:07:16 | R&B、HIPHOP
2018年8月26日、ニュージャージー州ニューアークのニュージャージー・パフォーミング・アーツ・センターで開催された「Black Girls Rock!」。黒人女性たちとその活躍を讃えるアワードで、2006年に設立されたそう。今年の主な受賞者は以下のような感じ。


Janet Jackson (Rock Star Award)
Mary J. Blige (Star Power Award)
Judith Jamison (Living Legend Award)
Naomi Campbell (Black Girl Magic Award)
Lena Waithe (Shot Caller Award)
Tarana Burke(Community Change Agent Award)

2015年はエリカ・バドゥ、2016年はリアーナ、2017年はソランジュが選ばれた「Rock Star Award」、今年はジャネット・ジャクソンでした。

さらにここ数年は、女優さんなどが受賞していた「Star Power Award」にメアリーJ. ブライジが。

そして2016年にグラディス・ナイト、2017年はロバータ・フラックが選ばれた「Living Legend Award」は、Judith Jamison で、この方はダンサーのようですね。ちなみに、Naomi Campbell はご存知スーパーモデル、Lena Waitheは女優、脚本家、プロデューサーなど多才な方で、Tarana Burkeは、「Me Too」の創始者としても知られる性暴力被害者のための活動家。

そして、Awardの結果以上に注目なのが、式典でアレサ・フランクリンのトリビュート・パフォーマンスが行われたこと。

The Aretha Franklin Tribute | Black Girls Rock 2018


ジャズミン・サリヴァンのちょっぴりスモーキーな声がアレサっぽくて、聴き入ってしまいますね。レディシの人間離れしたハイトーンも美しくて素晴らしいですし、ヨランダ・アダムスの貫禄のゴスペルも最高ですね

R+R=NOW @東京JAZZ

2018-09-14 23:37:28 | フェス、イベント
少し前の話になりますが、9月1日、NHKホールで行われた東京ジャズにて、ロバート・グラスパー率いる、R+R=NOW のライヴを観てまいりました。現行ジャズシーンの精鋭が集うスパー・ユニットです。メンバーは以下の5名。

ロバート・グラスパー(key, rhodes)
テラス・マーティン(sax, vocoder,key)
クリスチャン・スコット(tp)
デリック・ホッジ(b)
テイラー・マクファーリン(key, electronics)
ジャスティン・タイソン(ds)

凄いメンツですよね! ヒップホップとジャズを繋ぐ新世代の旗手ロバート・グラスパーを筆頭に、カマシ・ワシントンやサンダーキャット達と共に西海岸の新しいシーンの中心的存在テラス・マーティン、ブレインフィーダーから作品をリリースする天才テイラー・マクファーリン、さらにニューオーリンズからクリスチャン・スコットですよ! そしてリズムを担うのはロバート・グラスパー・エクスペリメントでそれぞれグルーヴを担ってきたデリック・ホッジ(b)とジャスティン・タイソン(ds)ですからね。

私も、このライヴを楽しみにしていたんですよ〜!


SEにヒップホップが流れるなか、メンバー達が登場。ロバート・グラスパー自らによるメンバー紹介に始まり、ジャスティン・タイソンが淡々とリズムを刻み始める。もう、最初のビートから訳分かりませんでしたね。テンポも拍子も掴みずらい。まるでディレイで遅らせたように刻むスネアが独特の揺らぎを醸し、そこにデリック・ホッジのぶっとい低音が絡み、ロバート・グラスパーのエレピが隙間を埋めていく。しかもこれ、ジョー・ヘンダーソンの「Afro-Centric」ですよ。格好良い!! 同じ日の夜の部に出るハービー・ハンコックに敬意を表して、って感じですかね? なかなか捻りが利いてて良いですね。ちなみに東京ジャズのオフィシャルサイトにてこの日のセットリストが発表になっているのですが、以下のような感じ。

01. Power to the People
02. Respond
03. Been on my mind
04. How much a dollar cost
05. Taylor time
06. Perspectives
07. Postpartun
08. Message of Hope
09. Resting Warrior


1曲目は同じジョー・ヘンダーソンでも「Power to the People」になっていますね。そうだったのかな〜。もうすでに記憶が曖昧ですいません。ちなみにこの1曲目から4曲目の「How Much A Dollar Cost」まで切れ目無しで演奏されました。いやとにかく、ジャスティン・タイソンとデリック・ホッジのリズム隊が凄い! あくまでもジャズらしいクールさを保ちながら、これ全部アドリブなんじゃない?って思わせられるぐらいフリーキーで、さらにどっぷりとした黒さが香るっていう。堪りませんでしたね〜。そこにロバート・グラスパーの鍵盤や、テラス・マーティンのサックスなどが立体的に絡み合っていく。もちろんクリスチャン・スコットのトランペットも!!

私、ロバート・グラスパーとテラス・マーティンはそれぞれのライヴを観たことがあったんですが、クリスチャン・スコットを生で見るのはこの日が初めてでした。なのでとても楽しみにしていたんです。何せマルディグラ・インディアンの家系に生まれた、ドナルド・ハリソンの甥っ子ですからね。ステージ中央でトランペットを構える堂々とした姿は、ニューオーリンズ音楽ファンとしてやっぱり嬉しかったですね。特に「Respond」でのソロは美しく、そして熱かった!

テラス・マーティンも思いのほか熱いサックス・ソロを吹いていました。かと思えばヴォコーダーで彩りを加えたり。やっぱりエレクトリックなグラスパーにはヴォコーダーが似合いますね。そのテラス・マーティンが居るからなのかは分りませんが、彼がプロデュースしたケンドリック・ラマーの「How Much A Dollar Cost」。印象的なホーンリフでマジか!!って思いました。もちろんラップはありませんけど。クリスチャン・スコットの空間を切り裂くようなトランペットが印象的でした。

テイラー・マクファーリンは、ヒューマン・ビートボックス的なソロ・コーナーがあったり、彼の曲「Postpartun」をやったりと、見せ場はあったものの、ユニット全体のなかでどういう役割をこなしていたのか、正直、私にはよく分りませんでした。すいません…。まあ、テラス・マーティンもサックスとヴォコーダー以外に色々やっていたんでしょうけどね。グラスパーだってただ鍵盤を弾いてただけではないでしょうし。その分らなさっていうのが、高いプロデュース能力を持った人達が集まったプロジェクトならではのレベルの高さで、そこが面白いところでもあるんですけどね。

後半もクリスチャン・スコットの「Perspectives」以降、ラスト「Resting Warrior」まで、途中、デリック・ホッジのソロを挟みつつ、ほぼ切れ目無しで演奏されたのではないでしょうか。ある意味、長〜いジャム・セッションを聴いているような感覚にもなりましたね。「Resting Warrior」では多分ロバート・グラスパーだと思うんですけど、親指ピアノようなプレイをしていましたね。この曲のスタジオ録音版を初めて聴いた時、すぐに電化マイルスが頭を過ったのですが、案外、アフロからの影響も濃いのかな?なんて考えてみたり。(よくよく考えてみれば、1曲目が「Afro-Centric」だったという点も興味深いですね。あれはマイルス・デイヴィスの電化と同時期の69年にジョー・ヘンダーソンがハービー・ハンコックの参加によりエレクトリック・サウンドを取り入れた作品からの曲ですし)。それにしても、デリック・ホッジのベースは格好良過ぎですよ!!あとこの曲はジャスティン・タイソンのドラムソロもありまして、これも凄まじかった!!

今回のライヴはとにかくリズム隊にやられました。特にデリック・ホッジ。数年前にブルーノートで彼のソロ公演を見た時、そんなに感銘を受けなかったんですけど…。でもこの日のデリック・ホッジはヤバかった!!


それにしてもR+R=NOW、私にとってはこの夏、フジロックのケンドリック・ラマーに始まり、ソニックマニアのブレインフィーダーナイト、サマーソニックのカマシ・ワシントンにチャンス・ザ・ラッパー、その他色々体験してきたブラック・ミュージック・ジャーニーの最後を締めるライヴだったのですが、流石はロバート・グラスパーでしたね。しかもこのなかにカマシ・ワシントンなどLAのシーンとの橋渡しとなるテラス・マーティンが居たり、ブレインフィーダーと繋がるテイラー・マクファーリンが居たり、っていう多角的なリンクも感じられ、さらにニューオーリンズの血も入ってる。6人の感性が引力のように引き合いながら調和している、そういう磁場。それがグラスパーらしいクールネスに貫かれているからなおさら凄い!!

このメンバーでのライヴが日本で観れたこと、これは幸せでしたね!!

中野サンプラザの思いで

2018-09-12 00:24:37 | 余話
中野サンプラザが取り壊されるそうですね。前からそういう話はありましたが、たしか区長さんが変わられて、もう一度議論し直す、ってことになったかと思うんですけど、やっぱり取り壊す方針に決まったようですね。

私は若い頃、ハードロック、ヘヴィメタルが大好きだったので、その辺りのライヴを観に、中野サンプラザへはよく行きました。80年代後半の頃です。今でこそ、洋楽のライヴもスタンディングで行われることが多くなりましたが、当時は来日アーティストというと、ほとんどが座席指定のホールだったんです。大きいところだと武道館、それ以外だと、NHKホール、厚生年金会館、渋谷公会堂、そして中野サンプラザ、この辺りが主流でしたね。

私が初めて中野サンプラザに行ったのは、1984年7月、オジー・オズボーンのライヴでした。ギターはジェイク・E・リーでしたね。その後、色々と行ってるんですけど、思い出深いのは1985年7月、モトリークルーの初来日ですね。当時、私が一番好きだったバンドだったんで。初めて見るニッキー・シックスに歓喜でしたね〜。あとメタリカの初来日も中野サンプラザで見ました。アンスラックスの初来日も。

メタル以外では、ストレイ・キャッツとか、ザ・ポーグスとか。あと意外なところではネヴィル・ブラザーズもサンプラで見てます。


でも最近は、何故か中野サンプラザのようなホールで洋楽のライヴを見なくなりましたね。行くとしたら、妻の付き合いで森山直太朗さんのライヴですかね。数年前に妻が足を怪我しまして、結構酷かったんですけど、それでも森山直太朗さんを観に松葉杖で中野サンプラザへ行ったんですよ。あそこってロビーからホールの中へ入るのに階段必須で、どうしたものかと途方に暮れていると、スタッフさんが「こちらへどうぞ」的に案内してくれたんです。一旦、外へ出で、横側の地味な扉から入ると、いきなりホール最前列付近の横に繋がっているという魔法のような通路がありまして、あれはびっくりしましたね。



実際に取り壊すのがいつ頃なのかは分かりませんが、建物自体も中野を象徴するものだったと思うので、なくなってしまうのは残念ですね。もちろん跡地にはまた新しいホールが出来て、新たなランドマークになるんでしょうけど…。



渋谷公会堂も、厚生年金会館もなくなって、今度は中野サンプラザですね。なんだか寂しいですね。

FUJI ROCK FESTIVAL' 18 完全版 <Day3> を見た!

2018-09-11 00:58:26 | フジロック
フジテレビNEXTにて、9月7日(金)〜9月9日(日)の3日間、各日5時間に渡って放送された「FUJI ROCK FESTIVAL' 18 完全版」。昨晩は最終日でしたね。個人的に、最終日は被りが酷くて、見たくても見れなかったアーティストが多かったので、完全版はホント助かります。


特に印象的だったのはケイシー・マスグレイヴス! 彼女は良い声ですね〜。麗しくもモダンなカントリー・フィーリングにうっとりでしたね。ウエスタン風味な「Crazy」も良かった! さらにベン・ハワード。UKのシンガー・ソング・ライターですが、どことなくアメリカーナっぽい音響サウンドで、とても叙情的。ヘヴンでじっくり聞き入ったら最高だったでしょうね〜。あとホットハウス・フラワーズも見たかったな〜。ロック系では、ダーティー・プロジェクターズとか、ヴァンパイア・ウィークエンドも見たかった〜。

でもこの最終日は、自分にとって最高のライヴの連続でしたから、観たくても観れないライヴがあるのもやむを得ません。あらためてアンダーソン・パーク、カリ・ウチス、グリーンスカイ・ブルーグラス、チャーチスなどの映像を見て、あの日の興奮が蘇りましたね。特にグリーンスカイ・ブルーグラスは私にとっての今年のベストアクトでしたからね。画面で見ても最高でした! アンダーソン・パークの地面がバウンスしそうな盛り上がりも思い出されましたし、チャーチスも結構な曲数を放送してくれて良かった。でも私の大好きな曲「Clearest Blue」を見たかったな〜。

そして、この最終日はこの人に触れない訳にはいけません。そうです、御大ボブ・ディランです! 出たんですよ、フジロックにボブ・ディランが!! でも残念ながら、と言うか予想通り、放送はありませんでした…。これもまたボブ・ディランらしいじゃないですか。まあ、3日間のストーリーが完結しない感じはどうしてもモヤモヤしてしまいますが、こればっかりは大人の事情ですから、仕方ありませんね。

あれ?そう言えば、サーペントウィズフィートもやってない?楽しみにしてたのに〜。ま、それも仕方ないですね。


それにしても完全版、3日間に渡って15時間ですか!たっぷり堪能させて頂きました。ありがとうございました!自分がまったく体験していないフジロックがこんなにも沢山あって、自分の考える”らしい”とか”らしくない”とか全部ひっくるめたのその混沌こそがフジロックなのだと、あらためて実感させられました。


さて、来年がまた楽しみですね。日高社長は、早くもイタリアにバンドを探しに行ってるとか。次はイタリアですか!? いやホント、楽しませてくれます!




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カーラ・トーマス @フジロック

チャラン・ポ・ランタン @藝祭

2018-09-10 14:23:38 | 邦アーティスト
9月8日上野、藝祭にてチャラン・ポ・ランタンを観てまいりました!!

藝大の文化祭という独特な雰囲気のなか、野外ステージで行われたフリー・ライヴ。小春さんとももさん姉妹による、アコーディオンと歌のユニット、「逃げ恥」のオープニング曲を手掛けた2人組、って今更説明不要ですよね。サンドチェックとして「小さい秋」を軽くやったあと、6月に配信リリースされたばかりの新曲「ページをめくって」っでスタート。この曲は映画「キスできる餃子」の主題歌。小春さんのアコーデオンが軽快に駆け抜け、ももさんの伸びやかな歌声が響き渡る。「ソトデナイ」、「お茶しよ」、「今更惜しくなる」、「ほしいもの」、「憧れになりたくて」とか、そんな感じに続いたステージ。

私、久々にチャラン・ポ・ランタンのライヴを観たんですけど、やっぱり面白いですね。曲間の2人のやり取りというか、毒舌が強烈で。ほぼアドリブだと思うんですけど、これがなかなか。しかもそれが楽曲の色彩を際立たせるから面白い。その楽曲もヴァラエティに富んでいて楽しめますし、さらに演奏力も半端無いっていう。

特に小春さんのアコーディオンは凄いですね。ヨーロッパ的なレトロな哀愁だったり、シャンソンぽくもクラシックぽくもあったり、それでいて多国籍グルーヴ的な混沌としたリズムを内包しているような、なんかよく分からない彼女のアコーディオンを聴くだけでもチャラン・ポ・ランタンを観に行く価値があるんじゃないんですかね? いやいや、小春さんだけではなくももさんの存在感も圧巻ですよ!私はチャラン・ポ・ランタンのファンって程ではありませんが、それでも彼女達のライヴは何度か見ています。その度にももさんの歌は説得力を増していますからね。この日も圧巻でした。ベイシティー・ローラーズな「ソトデナイ」ではキレのある豊かな声量で観客達を虜にし、「お茶しよ」では可愛らしくもアンニュイな歌声で小春さんとのツインヴォーカルを決める。そして「今更惜しくなる」にいたってはまるでお芝居を見ているかのようでした。

たった2人、歌とアコーディオンだけ、あと毒舌と、それだけで唯一無比の世界観を作りあげていく。終盤は「進め、たまに逃げても」〜「ムスタファ」。そして最後は「愛の讃歌」。ももさんが男性スタッフさんに肩車され、歌いながら観客の中へ分け入っていく。まさにももさんの独壇場。小春さんはそれ見て笑ってるし。

拍手喝采のなか終了したステージ。アンコールを求める拍手が鳴り止みませんでしたが、残念ながらアンコールは無し。ま、無料ライヴですからね(笑)


ちなみにチャラン・ポ・ランタンは、11月23日にNHKホールでワンマン・ライヴを行うそうです。

FUJI ROCK FESTIVAL' 18 完全版 <Day2> を見た!

2018-09-09 12:00:09 | フジロック
フジテレビNEXTにて、9月7日(金)〜9月9日(日)の3日間、各日5時間に渡って放送されている「FUJI ROCK FESTIVAL' 18 完全版」。私も毎年、これを見てフジロックの思い出に浸りつつ、自分が見なかったフジロックを体験し、フジロックの全体像を確認しているのです。

昨日はDay2、つまり土曜日です。


何と言ってもケンドリック・ラマーですよね! 画面で見てもその存在感は破格。ケンドリックがフジロックのヘッッドライナーで出たって言うのは、今夏最大の事件ですよ。これは本当にフジロックに拍手を送りたい。正直、ヒップホップが苦手な私も、ケンドリックは見ましたもん。そして、ちゃんとテレビ放送もあった!これも偉い!彼のラップはもちろん、バンド全体の鋭角的なノリが半端ないですね!いやはや、何度見てもゾクゾクします。

フジでケンドリック・ラマーを見て、サマソニでチャンス・ザ・ラッパーを見るというのが、私の今夏のテーマでした。それはヒップホップが苦手だった私にとって新たな扉を開けるインパクトであり、ブラックミュージックの魅力にあらためて打ちのめされる歓喜でした。ケンドリックのライヴ映像を見ながら、今年の夏って最高だったな〜ってしみじみ思いましたね。

さて、この日のトピックとして、これも避けて通れませんね。YOSHIKI の登場です。スクリレックスのゲストとして登場したんですけど。まさかフジロックにYOSHIKI とは! 個人的には素直に喜べないと言うか、いよいよフジロックも何でもありになってきたな、って印象なんですけど、どうなんでしょうね? YOSHIKI がクリスタルのピアノを弾いて、観客がX JAPANの曲を合唱しちゃうんですから!まさかね~。もちろん、YOSHIKI を悪く言うつもりは全くありませんよ、単なる個人的なフジに対する思い入れです。こんなこと書いてると、こういうこと言うやつがフジロックをダメにする、とか識者に怒られそうですけどね…。すいません…。


そんな私がこの日の放送で最も楽しみにしていたのが、ヘブンのナサニエル・レイトリフ・アンド・ザ・ナイト・スウェッツです。ケンドリック・ラマーと被ってて見れなかったので。2曲も放送してくれて嬉しい! でもなんであの2曲なんでしょう?もちろん悪くはないですが、もっと盛り上がった曲が沢山あったんじゃないかと思うんですけどね。放送の選曲って、結構謎だったりしますよね?

あと、ヘヴンのランチョ・アパルテ。私は金曜日に木道程で見たんですけど、それよりさらにリズムが混沌としている印象で、なんか南米の秘境感が感じられて魅力的でしたね〜。そしてロック系ではスタークローラーを見逃したのは痛かった。あの女性シンガーさん凄いですね。あれはやっぱり生で観ておくべきでした。あと、MGMTがやたら盛り上がっていて驚きました。やっぱ「Time To Pretend」は名曲ですね!


さて、今夜は最終日、ボブディランです。でも放送無いパターンかな~?








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カーラ・トーマス @フジロック

ポール・マッカートニー の配信ライヴを見た!

2018-09-08 14:51:27 | ルーツ・ロック
今日は朝からポール・マッカートニーのニューヨークでのライヴがYouTubeで生中継されていたんですけど、私、すっかり忘れてまして、たまたまツイッターを見て気が付いたんですけど、慌ててYouTubeを開いたら、なんとポールが観客に囲まれながら、一人でアコギを弾き語っているではありませんか!

え!こんな感じのライヴなの?って驚きましたね~。曲は「Blackbird」。ポールの歌はいい感じに枯れていて、若いころとはまた違った味わいが何とも言えず良い塩梅でしたね。おそらくこれは、中盤のアコギ・コーナーだったんでしょうね。そのあとはステージに戻り、バック・バンドを従えた演奏に。

最新作「Egypt Station」から「Who Cares」をやってましたね。そしてジェット機の音に導かれるように「Back In The U.S.S.R.U.S.S.R.」ですよ! 「Blackbird」では枯れた魅力を感じさせてくれましたが、いやいや、まだまだ元気! 年を重ねてもロックンローラーですよ!そして「Ob-La-Di, Ob-La-Da」、「Birthday」、「Lady Madonna」、「Let It Be」、「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)」、「Helter Skelter」と、ビートルズ時代の名曲を連発。オルゴールで始まり、観客たちが蝋燭?をかざした「Let It Be」は感動的でしたね~。そして最後は「Abbey Road」からの必殺メドレー「Golden Slumbers」~「Carry That Weight」~「The End」です。私、このメドレー、大好きなので、聴けて良かったです。

もちろん観客たちも幸せそうな顔をして盛り上がってました。狭い会場だけあって親密な雰囲気が良かったですね。



それにしてもポール・マッカートニー、最近はアビーロード・スタジオでライヴをやったり、キャバーン・クラブでもライヴをやったり、そして今度は配信生ライヴですか!新作も出しましたし、来日もします。次から次へと驚かしてくれますね~。いやはや、ポール・マッカートニーって、どうなってるんでしょうね? ま、それはそうですよね、なにせあのビートルズを動かしていた人ですからね。


ちなみに生配信が終わった後もリピートがあり、「A Hard Day’s Night」から始まったこのライヴを、また初めから見ることが出来ちゃったり。ライヴの始まり方が、洒落てて良いんですよ!



ちなみにNME JAPAN によりますと、セットリストはこんな感じだったようです。

A Hard Day’s Night
Hi, Hi, Hi
Can’t Buy Me Love
Letting Go
I’ve Got a Feeling
Come On to Me
My Valentine
Nineteen Hundred And Eighty Five
From Me to You
Love Me Do
FourFiveSeconds
Blackbird
Dance Tonight
Who Cares
I Saw Her Standing There
Fuh You
Back In The U.S.S.R.
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Birthday
Lady Madonna
Let It Be
Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)
Helter Skelter
Golden Slumbers
Carry That Weight
The End




いつまでリピートしているか分かりませんが→ Paul McCartney: Live from NYC

FUJI ROCK FESTIVAL' 18 完全版 <Day1> を見た!

2018-09-08 10:45:00 | フジロック
フジテレビNEXTにて、9月7日(金)〜9月9日(日)の3日間、各日5時間に渡って、「FUJI ROCK FESTIVAL' 18 完全版」が放送されています。もちろん、フジロックは現地へ行かないとその醍醐味は味わえません。ですが現地へ行けば全てを目撃出来るのか?と問われれば、いや、それはまったく無理な訳で、特に私のように趣味が隔たっている人は尚更です。

そこで「FUJI ROCK FESTIVAL' 完全版」ですよ!どこが「完全」なのかさっぱり分からない代物ではありますが、これでその年のフジの全体像が何となく把握出来ますからね。

昨日7日はDAY1、初日金曜日です。



やっぱり、N.E.R.D 、ポスト・マローン、オデッザの3組が鮮烈ですね。復活直後のまさに今!ってタイミングで来たN.E.R.Dに、全米大ブレイク中のポスト・マローンとオデッザですよ!よく呼べましたよね。出演が発表された当初は、マジか!と思いつつ、なんかメジャーな路線すぎてフジロックっぽくないな〜、なんて思ったものですが、1日の流れで見てみるとそれが逆に新鮮で、一皮剥けたフジロック!!そんな爽快な印象でしたね。ちなみに私、現地ではこの3組、見てないんですけど…。

いったい何を見てたんでしょう? いや、オデッザは2曲ぐらい見ました。でも途中で抜けて、奥の方へ行っちゃったんですよね。で、N.E.R.Dを観ないでアンフェアグランドで遊んでました。ポスト・マローンの時間は苗場食堂でインタラクティーヴォを見てたんですよね〜。まあ、そんなフジロックもあるんです。

見てないと言えば、マック・デマルコ。放送を見てびっくりしました。彼のライヴってこんなにも魅力的なんですね。あのゆる〜くて、ピースフルで、ちょっと捻くれた雰囲気。最高じゃないですか!あ〜、あれは見たかった!! あと見たかったと言えばレッツ・イート・グランマね。可愛いも含めたポップセンスと、可愛いも含めたローファイさが堪りませんでしたね。

でもね、この日の放送で最も目が釘付けだったのは、何を隠そうエレファント・カシマシですよ!! ホント、なんで見なかったんだろう?って悔やまれる。宮本さん、めっちゃ格好良いし、石森さんの服装も含めた気合いの入り方が半端無いし、フジロックで「おはよう こんにちは」聴きたかったな〜。この時何していたんだろう?ヘヴンでまったりしてたな。テスキー・ブラザーズとマーク・リボーの間で、頑張れば見に行けたんですよね…。

あと、意外とと言っては大変失礼ですが、サカナクションも良かった!


とまあ、見てないアクトの話ばかりになりましたが、ちなみにこの日の私のベストアクトは、深夜パレスのナサニエル・レイトリフ・アンド・ザ・ナイト・スウェッツでした。ですがパレスは残念ながら放送無し。ヘヴンのテスキー・ブラザーズとマーク・リボーはちゃんと放送してくれましたけどね。




さて、今日8日はDay 2、いよいよケンドリック・ラマーですね。放送無しのパターンかと思いましたが、あるみたいですね。楽しみです!






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カーラ・トーマス @フジロック

ルイス・コールが12月に来日

2018-09-06 19:03:46 | R&B、HIPHOP
LOUIS COLE / TIME

ルイス・コールが来日するそうですね。日程は以下の通り。

12月13日(木)東京 渋谷 WWW X
12月14日(金)京都 丸太町 METRO

新世代ジャズ・ドラマーとしても注目されてきたルイス・コール。今年5月に来日した女性シンガーのジェネヴィーヴ・アルターディとデュオ、KNOWERでの活動でも知られますね。またサンダーキャットの「DRUNK」にも参加し、「Bus In The Streets」と「Jameel's Space Ride」の2曲で共同プロデュースを務めるなど、今時らしいマルチな才能の持ち主。多分、変人ですね。もちろん音楽的なね。だからこそ、フライングロータスが放っておかない訳です。


さて今回の来日は、KNOWERではなく、ルイス・コール名義。フライング・ロータス主宰のブレインフィーダーへ移籍し、ソロ作「TIME」をリリースしたばかりという絶好のタイミングでの来日となります。

その「TIME」では、相棒のジェネヴィーヴ・アルターディはもちろん、サンダーキャット、デニス・ハム、さらにはブラッド・メルドーなどをゲストに迎え、奇才なポップセンスに満ちあふれたエレクトロ・ファンクを披露しています。


Overtime (Live Band sesh) - KNOWER


KNOWERのこのビデオ、大好きですね〜。何度見ても格好良い!! KNOWERは、クインシー・ジョーンズやレッチリなどからも賞賛を送られているとか。





When You’re Ugly - Louis Cole


こちらはソロ最新作「TIME」からのMV。いったいどんなライヴを繰り広げるんでしょうね。案外、バンドをバックに歌って踊ったりするのかも。





Mean It - Louis Cole (ft. Sam Gendel)


狭いライヴハウスでこういうのやってくれるなら観に行きたいですけどね。




それにしても、今、ブレインフィーダーが面白いですね!!









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