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ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

チャーリー・マッセルホワイト

2012-03-12 14:58:53 | ブルース
Cyndi Lauper (シンディ・ローパー) on Station Sunday - 4th March


白人ブルース・ハーピストの第一人者、チャーリー・マッセルホワイトがシンディ・ローパーと「報道ステーションサンデー」(3月4日放送)で生演奏した映像がYouTubeにアップされていたので、とりあえず貼付けてみました。(演奏は1分50秒過ぎから始まります。)

それにしてもシンディ・ローパーのツアー・メンバーとしてチャーリー・マッセルホワイトが来日してしまうっていうのは、正直、やられた~!って感じですよね。ブルース・ファンの中にはチャーリー・マッセルホワイト観たさに急遽チケットを買いました、なんて言う方も結構いらっしゃったのでは? ですがシンディ・ローパーの来日ツアー・オフィシャル・サイトや、キョードー東京のサイトにはチャーリー・マッセルホワイトが帯同するって何所にも載ってないですよね? 少なくとも私には見つけられませんでした。なんでですか? 巨匠ですよ!! まあ、現在はツイッターがあるから良かったものの。しかしツイッター上で何所からともなくそんな情報が沸き上がり、ブルース・ファンのTLを中心に席巻していく様はなかなか面白いものがありましたけどね~。

チャーリー・マッセルホワイトは1944年生まれですから、現在68歳ですね。日本で生で観れるチャンスもそうそうないと思いますので、シンディのバックとは言え、かなり貴重な来日公演になりそうですね。いや、シンディのバックだからこそ貴重なのかもしれませんね。ちなみにこの日本公演の模様はWOWOWで3月25日に放送されるそうで、そちらもチェックです。とは言え、どこかでチャーリー・マッセルホワイトのソロ公演とかやってくれれば良いのに~、と思ったり。


ちなみに私、シンディ・ローパーもかなり好きだったりします。特にデビュー当時はかなり入れ込んでまして、初来日の武道館公演とか観に行った程です。そして今、震災に襲われた日本を勇気づけてくれて、さらにブルース・ファンも喜ばせてくれる、そんなシンディ・ローパー、やっぱり大好きです!



CHARLIE MUSSELWHITE / DELTA HARDWARE
チャーリー・マッセルホワイトのソロ作。06年のリリース。カチッとしたバンド・グルーヴにのったチャーリーのハープは60歳代とは思えない程鮮度抜群。またチャーリーの歌声も味があって良い感じです。収録曲のほとんどがチャーリーのオリジナル曲で締められ彼の作曲の才も楽しめます。カヴァーではリトル・ウォルターの「One Of These Mornings」が面白い。かなりロックっぽい印象ですが、チャーリーのハープはブルースそのもの。



CYNDI LAUPER / MEMPHIS BLUES
こちらはシンディ・ローパーの一昨年にリリースされた最新作。その名の通りのブルース・アルバムで、グラミー賞の『Best Traditional Blues Album』にもノミネートされた快作。B.B.キング、アラン・トゥーサン、ジョニー・ラングなどがゲスト参加。もちろんチャーリー・マッセルホワイトもフューチャーされてます。

Peace On Earth@日比谷公園

2012-03-11 14:02:57 | フェス、イベント
3月10日、日比谷公園で開催された、東日本大震災 市民のつどい「Peace On Earth」に行ってまいりました。では、私が観たライヴを駆け足で。


青谷明日香
私が現地に着いたのは13時頃。小雨が降る状況だったことも有ってか、随分と来場客が少ないなという印象。そんななか程なくして始まった青谷明日香さんのステージ。キーボードの弾き語り。柔らかく暖かな歌声と何処か和テイストを感じるメロディーに癒されました。リリースされたばかりの2nd作から「海辺の街まで」とか、「異端児の城」とかやったのかな? そして最後に歌った「さよならくじらぐも」は滲みましたね。


Caravan
雨も止みかけ、大分お客さんも集まってきた感じ。ハープの夏樹さんとのデュオで登場したCaravanさん。オーガニックで爽やかなノリのギターと、ソウルフル且つ優しい歌声が心地良かったです。特に「Soul Music」という曲が印象的でした。そして凄いのがハーピストの夏樹さん。ブルースハープなんですが、まるで空を飛ぶような昂揚感。ブルースをあれほど爽快なスケールで吹くハーピストってあまり居ないと思います。夏樹さんって有名な方なんですかね? 今後、夏樹さんにはちょっと注目です。


GAKU-MC
日も暮れてキャンドル・ジュンさんのキャンドルがステージ上にところ狭しと並べられる。そんなキャンドルの火に囲まれながらスタートしたGAKU-MCさんのステージ。EAST END+YURI としての大ヒット曲「DA.YO.NE」でも知られるラッパーさん。とは言え邦ヒップホップにめっぽう疎い私はよく知らない世界だったり。サポートのギタリストさんと2人でギターの弾き語り。この頃になるとステージ前にはかなり大勢のお客さんが集まってまして、笑いを交えながら良い雰囲気でお観客達を巻き込んでいくパフォーマンスが印象的でした。「昨日のNo, 明日のYes」とか、「もしもラッパーじゃなかったなら」とか。


勝井裕二
ご存知「ROVO」を率いるヴァイオリニスト、勝井裕二さんがソロで登場。1本のヴァイオリンとはとても思えないような音響的な音像が響き渡るスピリチュアルな演奏は、まるで時間が止まったような雰囲気であり、その響きとキラキラと揺らめくキャンドルの光が混じりあう様は、まさに鎮魂に相応しい空間。ただただじっと聴き入りました。そして終盤に参加したAyaさんの歌声がまた素晴らしかった! 未来に対するピュアなパワーを感じさせてくれるような、本当に美しい夜でした。



キャンドル・ジュンさんを始め、アーティストの皆さんが語った震災に対する思いも、それぞれ心に滲みました。そして今日3月11日も「Peace On Earth」は開催されています。今日は天気も良いことですので、きっと沢山の方々が来場され、震災された方々を追悼し、未来について考えていることでしょう。私も私なりに黙祷を捧げたいと思っています。

THE ZOOT16@新宿タワーレコード

2012-03-10 10:37:00 | インストアイベント
インストア・イベント観覧記その4 THE ZOOT16@新宿タワーレコード

3月8日、新宿タワーレコードにて THE ZOOT16 のインストア・ライヴを観てまいりました。TOKYO No.1 SOUL SETでギタリスト/シンガーを務める渡辺俊美さんのソロ・プロジェクト、THE ZOOT16。2月にベスト盤「Z16」がリリースされたばかり。今回はインストアということで、渡辺さんが一人でバスドラを踏みながらのアコギ弾き語り。渡辺さんの歌声って、独特な男の色気があって良いんですよね。何となくムード歌謡っぽい甘さを感じたりもするんですが、それでいてルーディな雰囲気に溢れてる。そしてバスドラ踏みながらっていうDIYな感じが格好良いじゃないですか!スカやラテンを感じさせるエギゾチックなテイストを持った楽曲も良い! アコギ弾き語りでも単なるフォーキーな感じにならず、渡辺さんらしい世界を作り出していたのは流石。「Na-O-Su-Yo」ではギターのバッキングをループさせての多重演奏も披露してくれたり。途中、朗読や福島の話を挟みながら、「Z16」収録曲を中心に計8曲。3月14日に発売されるTOKYO No.1 SOUL SETのニューアルバムから新曲「Another Sun」も歌ってくれました。(渡辺さんは福島出身で、猪苗代湖ズのメンバーでもあります。)



1. Comes love
2. 時の記す鐘を鳴らせ
3. Sugar Drop
4. ZOOT16 死んでしまうことがわかっているなら
5. Na-O-Su-Yo
6. Another Sun
7. 愛のテキーラ
8. ごめんねマイペース

レオン・ラッセル@ビルボードライヴ東京

2012-03-09 13:42:14 | ルーツ・ロック
3月7日、ビルボードライヴ東京にて、レオン・ラッセルを観てまいりました。私が観たのはこの日の2ndショー。

ご存知、LA・スワンプ・ロックの親玉、レオン・ラッセル。私が生で観るのは前回の来日(2008年)に続いて2度目です。とは言え今回はチケット買ってないんです。実はビルボードさんから招待券を頂いて観に行ったんです。なので席はステージフロアの割と後ろの方。ですが招待ですから贅沢は言えませんよね~。もちろん招待とは言え大好きなレオン・ラッセルですから、気合い入れて観てきましたよ!

ほぼ開演時間ぴったりにバンド・メンバーが登場。クリス・シモンズ(g)、ジャッキー・ウェッセル(b)、ボー・シャロン(g,key,etc.)、ブランドン・ホルダー(ds)の4人。クリスとジャッキーは08年の来日時にも居たメンバーですね。そしてレオン・ラッセルが杖をつきながらステージへ。相変わらず仙人風の立派な髭を蓄え、真っ白なハットとサングラス、ウエスタン調のジャケットを着ている。キーボードの前に座り歌い始めたのが「Delta Lady」。いきなり1stアルバム収録のスワンプ名曲からスタート。妖気を含んだダミ声は紛れもないレオンの声。もちろん若い頃のような押しの強い迫力は薄れましたが、幾分まろやかさと渋みが加わったその歌声には、レジェンドとしての深みと重みが感じられました。もちろん鍵盤も快調!

そして「Roll In My Sweet Baby's Arms」。73年のカントリー作「HANK WILSONS BACK」の冒頭を飾ったカントリー/ブルーグラスの名曲。瑞々しい南部ノリを聴かせるバンドの演奏とレオンの鍵盤のタッチは、ゴスペル的な躍動感。あと序盤で印象的だったのは75年作「WILL O' THE WISP」収録の名バラード「Lady Blue」とか、コーラスの掛け合いがノリノリなチャック・ウィリス曲「Kansas City Woman」など。そしていつしかレオンはジャケットを脱ぎ、アロハっぽいシャツ姿に。

ベーシスト、ジャッキー・ウェッセルが軽快に歌ったサム・クックの「Good Times」も素敵でしたが、それと切れ目無くスワンプ名曲「Dixie Lullaby」に続く展開が秀逸。そしてジミー・リードの「Baby What You Want Me to Do」。色々な人がカヴァーしている大名曲ですが、レオンのヴァージョンはブギウギ調のアップテンポで格好良い! 思わず一緒に「イェー!イェー!イェー!」と歌いたくなっちゃいました。ですが観客達はわりと大人しめな印象…、と言うよりレオン節にじっくり酔いしれてる感じでしょうか。

中盤で印象的だったのは、哀愁のミドル・ナンバー「Back to the Island」。これも「WILL O' THE WISP」収録の名曲。クリス・シモンズとボー・シャロンによるツイン・ギターのハモリが美しかったですね。そしてフォーキーにアレンジされたローリング・ストーンズ曲「Wild Horses」、さらに南部ロックなノリでボブ・ディラン曲「A Hard Rain's A-Gonna Fall」と続く。この辺のごった煮感は堪らないものがありましたね。さらに大名曲「Hummingbird」からビートルズの「I've Just Seen A Face」と続きましたから!

08年の来日時には盲目の素晴らしいオルガン奏者がいらっしゃったのですが、今回はその人に変わってマルチ・プレイヤーのボー・シャロンが陰ながらに大活躍。曲によってギターを弾いたり、ラップスティールを弾いたり、キーボード/オルガンを弾いたりと、各々の楽曲に多彩な色合いを加えていました。例えば「A Hard Rain's A-Gonna Fall」ではクリス・シモンズと共にツインでボトル・ネック・ギターをギュンギュン言わせたり、「I've Just Seen A Face」では華麗なマンドリン・ソロも披露していました。それにしても「I've Just Seen A Face」のスピード感たっぷりなカントリー・テイストは最高でしたね!

レイ・チャールズであまりにも有名な「Georgia On My Mind」、さらに自身の大ヒット曲「Tight Rope」と続けば、そこはもう極上タイムな感じ。さらに「Prince Of Peace」。1st作収録曲になると一気にスワンプ色が上がります。そして切れ目無しに「Out In The Woods」へ。72年のソロ3作目「CARNEY」収録曲ですが、もっとテンポを上げてゴスペル的なノリで。このノリがまた堪らなくスワンプ・ロックで格好良い!!

ステージも終盤に差し掛かり、待ってましたのクリス・シモンズのソロ・タイム。前回の来日でも印象的だったエレキ・ギター弾き語りによるロバート・ジョンソン「Walking Blues」。フィンガー・ピッキング&スライド使いも鮮やかにどっぷりと聴かせてくれました。キレのある歌声もなかなか。この曲に限らず、全編で彼の存在は光ってましたね。ブルージー且つロッキンな荒さを感じさせる彼のギターが、バンド全体のグルーヴを引っ張っていたように思います。帽子を被った背の高いビジュアルも良い感じでしたしね。

さて、まるでディープなブルース・クラブにでも居るような錯覚に陥りそうだったクリスの弾き語り。そしてそれを引き継ぐように始まったのが、今度はレオンの鍵盤弾き語りによる「A Song For You」。これは“キター!”って感じですよね。やっぱりこれを聴かずには帰れませんよ。昔のギラついた歌い口とはまた違う、現在のレオンならではの味わいながら、レオン・ラッセル以外の何者でもない生「A Song For You」。何度も聴いた曲ですが、やっぱり生で聴くと違いますね。あの流麗な鍵盤のタッチにもうっとり。ピアノの音色の他にストリングスが鳴っていたのも印象的でした。

名曲にうっとりとした後はローリング・ストーンズの「Jumpin' Jack Flash」で一気にクライマックスへ。あのバングラディッシュ・コンサートを思い出す選曲に嬉しくなりましたね。観客達も流石に興奮を隠せない感じで、立ち上がりこそしないものの、各々座りながら踊ってる感じ。曲はメドレーで「Papa Was A Rolling Stone」から「Paint It Black」へ繋がり、最後は「Kansas City」でもうノリノリ。この「Kansas City」もリーバー&ストーラーのあれなんですけど、やはりレオンならではのノリに料理されてましてめちゃくちゃ格好良い! そしてラストは駄目押しの「Roll Over Beethoven」。これもレオンの十八番ですよね。キレの良いクリスのギターも格好良かった!

スタンディング・オベーションに応えるような仕草を見せながらステージを去っていくレオン。杖をつきながらステージを降りる姿はちょっぴり心配になりましたが、それでもまだまだ元気。時間的には1時間15分ぐらいでしたかね?短いと言えば短いですが、MC無しで飛ばしまくって20曲以上ですから!凄いですよ。しかも1日2ステージですからね。自身の名曲と多彩なカヴァーを交え、ロック、ブルース、ソウル、カントリー、ゴスペル、なんでもありなロックン・ロール絵巻。レオンの濃密な音楽人生が感じられる、これぞスワンプ・ロックなステージでした!




CHRIS SIMMONS / HALLELUJAH MAN
こちらは会場で買ったクリス・シモンズのセルフ・プロデュースによるソロ・アルバムで、2011年作のようです。クリスの歌とギターがたっぷり堪能出来るブルース・ロック。大半がクリスのオリジナル曲で締められ、彼のコンポーザーとしての魅力も味わえます。レオン・ラッセルとの共作も1曲有り。そしてそんなオリジナルに加えロバート・ジョンソン「Walking Blues」も入ってます。

春フェス

2012-03-08 21:29:30 | フェス、イベント
さて、3月に入りフジロックおよびサマソニも本格的に動き出し、いよいよ夏フェスの季節が見えてきた感じですが、いやいやその前にあるんですよ春フェスが! という訳で、関東近辺で行なわれる春フェス的な感じなイベントを、この際ルーツに拘らずにロック、ダンス系も含めつつ、気になるところをピックアップしてみました。


GREEN ROOM FESTIVAL 12
5月19日(土)、20日(日) @横浜 赤レンガ地区野外特設会場
春フェスと言われて真っ先に思い浮かべるのが横浜で開催されるグリーンルーム・フェス。サーフカルチャー、ビーチカルチャーをルーツに持つ、音楽とアートのカルチャーフェスティバル。現在、Donavon Frankenreiter、LOTUS、Tahiti 80、The Drums、Mustang、EGO-WRAPPIN’ AND THE GOSSIP OF JAXX、Emi Meyer、COOL WISE MAN、沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)などの出演が、アナウンスされています。サーフィンに興味が無くても、このメンツにはそそられますよね~。
インフォメーション→http://greenroom.jp/


JAPAN BLUES & SOUL CARNIVAL 2012
5月27日(日) @日比谷野外大音楽堂
年に一度のブルース祭! ブルース&ソウル・カーニバルです! 今年は昨年の来日公演が既に伝説化してるジョニー・ウィンター。さらにバンドでの来日が熱望されていたスライド・ギタリスト、サ二ー・ランドレス。両者の共演も実現するのかな? そして名物司会者、ゴトウゆうぞうさんがいよいよバンドを率いて登場するんでしょうか? 出演は、Johnny Winter、Sonny Landreth、近藤房之助、ゴトウゆうぞう ワニクマ・デロレン & マキといった面々。
インフォメーション→http://www.mandicompany.co.jp/styled/index.html


SPRINGROOVE 2012
4月1日(日) @幕張メッセ
昔の面影は何所へやらな今年のスプリングルーヴ。ダンス系と韓流が目立つパーティ系の春フェスな雰囲気。DAVID GUETTA、LMFAO、AFROJACK、AZEALIA BANKS、BIGBANGなど。
インフォメーション→http://www.springroove.com/12/


METAMORPHOSE SPRING 12
5月12日(土) @幕張メッセ
昨年9月、台風によって中止となったメタモルフォーゼがこの春にリベンジ! THE FLAMING LIPS、ORBITAL、GALAXY 2 GALAXY、DERRICK MAY、ADRIAN SHERWOOD、EboTaylor and Afrobeat Academy、Omar Rodriguez-Lopez Group など。幕張で、しかもオールナイトではないという点でかなり行きやすくなりました。(DJステージのみはオールナイトだそうです。)
インフォメーション→http://www.metamo.info/


TAICOCLUB’12
6月2日(土)、3日(日) @長野県木曽郡木祖村 こだまの森
マニアックなダンス/クラブ系が中心ながら、毎回妙にそそられるタイコクラブ。個人的に一度は行ってみたいフェスの一つ。Animal Collective、DadaD、Josh Wink、LAMA、MOTOR CITY DRUM ENSEMBLE、rega、Ricardo Villalobos、Sepalcure、在日ファンクなどが出演。
インフォメーション→http://www.taicoclub.com/events/3413.html


I'LL BE YOUR MIRROR TOKYO 2012
4月14日(土)、15日(日) @新木場STUDIO COAST
英オール・トゥモロウズ・パーティの日本版。14日はその本家オール・トゥモロウズ・パーティがキュレーターを務め、15日はジム・オルークがその任に当たるようです。THE JON SPENCER BLUES EXPLOSION、CODEINE、THE MAGIC BAND、JIM O'ROURKE performing Eureka など。ザ・マジック・バンドが出るあたり、ATPらしいな~、と思ったり。
インフォメーション→http://www.creativeman.co.jp/artist/2012/04ibym/


SónarSound Tokyo 2012
4月21日(土)、22日(日) @ageHa/Studio Coast
こちらはバルセロナが誇る最先端音楽の祭典“Sónar”の日本版。もちろんエレクトロニックな音楽が中心ですが、The Cinematic Orchestra、Vincent Gallo、Jesse Boykins III が出演する22日は注目です。
インフォメーション→http://www.sonarsound.jp/en/noticies.php?id=149


BIG BEACH FESTIVAL'12
6月2日(土) @幕張海浜公園内BBF特設会場
ファットボーイ・スリム公認のオフィシャル・ビッグ・パーティ。今年はケミカル・ブラザーズがDJセットでトリを務めます。完全にダンス・イベントですが、一度行ってみたいんですよね~。浜辺で爆音ビートを浴びて踊りまくりたい~。
インフォメーション→http://bigbeach-fes.com/12/


ARMANI EXCHANGE presents THE HAÇIENDA OISO FESTIVAL
4月28日(土)、29日(土) @大磯ロングビーチ特設屋内/屋外会場
80年代にファクトリー・レコードが産み落とし、マッドチェスター・ムーブメントの温床となった伝説のクラブ、ハシエンダ。その30周年を記念するフェス。THE CHARLATANS、PETER HOOK、X-PRESS 2、CARL CRAIG、THE WHIP、KEN ISHII 他が出演。UKロック好きとしては気にならずに居られないフェスですが、どちらかというとクラブ系中心な感じですかね?
http://www.fac51thehacienda.jp/#events


ITADAKI2012
6月2日(土)、3日(日) @静岡県榛原郡吉田町 吉田公園
海外からの2組はもちろん、邦楽勢も素晴らしいメンツが揃いつつある今年の「頂」。MISHKA、Dennis Bovell、渋さ知らズオーケストラ、GOMA& The Jungle Rhythm Section、EGO-WRAPPIN’、Dachambo など。
インフォメーション→http://itadaki-bbb.com/


NATURAL HIGH! 2012
5月26日(土)、27日(日) @山梨県 道志の森キャンプ場
自然と共に音楽を楽しむオーガニックなキャンプ・イン・フェス、ナチュラル・ハイ! DUB AINU BAND、東田トモヒロ×Leyona×沼澤尚、GAKU-MC、羊毛とおはな、などが出演。ゆっくりキャンプを楽しみながらの音楽フェスって憧れますよね~。いつかキャンプ・デビューしたいとは思ってるんですけど…。
インフォメーション→http://naturalhigh.jp/


KAIKOO POPWAVE FESTIVAL 12
4月21日(土)、22日(日) @船の科学館 野外特設ステージ
規模を大きくしながらもインディペンデントな雰囲気が際立つKAIKOOフェス。海外からのゲストを招きつつ、日本の先鋭アーティストが多数出演。
NO AGE、LUKE VIBERT、Gallops、SOIL & "PIMP" SESSIONS、在日ファンク、YOUR SONG IS GOOD、80KIDZ、toe、OOOOOOOIOOOOOOO などなど。
インフォメーション→http://kaikoo.pop-group.net/top.html


JAPAN JAM 2012
5月3日(木)、4日(金)、5日(土) @新木場 STUDIO COAST
全てがアーティスト同士の競演で行なわれるというこのフェス。そのアーティスト次第ではとんでもない魅力的なステージが生まれそうではありますが、どうなんでしょうかね?とりあえず今年の出演者は現在まだ発表されてないようです。ちょっと楽しみ。
インフォメーション→http://japanjam.jp/2012/


StarFes.
3月25日(日) @お台場特設会場(ヴィーナスフォート裏)
春フェスと言うより、「日本一早い夏フェス」と謳っているこの「StarFes.」。この時期、お台場でっていうと「渚フェス」を思い出しますが、メンツもそれと似たような感じだったり。SYSTEM 7、UNKLE Sounds、電気グルーヴ、SLY MONGOOSE、SOIL & “PIMP” SESSIONS、Dachambo、などなど。
インフォメーション→http://www.star-fes.net/


Yokohama Jug-Band Festival ! vol.11
4月7日(土) @THUMBS UP、相鉄本多劇場、エルスウェーニョ、STOVES、VIVRE前広場
忘れてならないのが横浜を賑やかに彩る春の風物詩「ジャグ・バンド・フェスティヴァル」。MAD WORDS、Steve Gardner and Jericho Road Show、Sweet Hollywaiians、Little Fats & Swingin' Hot Shot Party、福島康之(from BANBANBAZAR)など、今年もお馴染みのバンド達をはじめ、日本全国からジャグ・バンド、もしくはジャグ・バンド風な方々が集結するようです。しかもVIVRE前広場は観覧フリーですからね!
インフォメーション→http://jugbandfes.blogspot.com/



この他にも代々木公園で行なわれる恒例のフリー・イベント「春風」や「アースデイ東京」もあります。それとクラシックの祭典「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012」に今年は渋さ知らズが出演するそうで、一体何をやるのかちょっと気になります。ちなみに今年のテーマは「ロシア音楽<サクル・リュス>」です。そして渋さ知らズの括りは「総合見世物音楽」だそう…。



そして最後になりましたが昨年の東日本大震災で犠牲になられた方を追悼する催しが日比谷公園であります。

Peace On Earth
3月10日(土)、11日(日) @日比谷公園 噴水前特設ステージ
311 東日本大震災 市民のつどい「ピース オン アース 」。青谷明日香、Caravan、Yae、GAKU-MC、勝井祐二、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND、などのライヴもあるようです。
インフォメーション→http://www.peaceonearth.jp/



*お出かけ、チケット購入の際は、事前にオフィシャルサイトでの確認をお願いいたします!!




33rd Blues Music Awards(旧W.C. Handy Blues Awards)ノミネート作品

2012-03-06 21:35:16 | ブルース
5月10日に発表される『33rd Blues Music Awards』。 W.C.ハンディ・アワードとして知られる、ブルースの祭典です。(2006年からそれまでの『W.C. Handy Blues Awards』から『Blues Music Awards』に改められました。) やっぱりブルース・ファンとしてはここは気になるところですよね。ちなみに昨年はアルバム「Living Proof」を引っさげたバディ・ガイが『Album of the Year』を含む5部門で受賞。さて今年はどうなるでしょうか? 発表までまだ間がありますが、とりあえずノミネートを駆け足で。全部で26部門あるようですが(ブルースだけで26部門ですよ!)、ここではアルバム関連にのみ絞り、個人的な注目作品を挙げつつ、ざっと見渡してみました。




『Acoustic Album』
・Doug MacLeod / Brand New Eyes
・David Maxwell & Otis Spann / Conversations in Blue
・Mary Flower / Misery Loves Company
・Rory Block / Shake 'Em on Down
・Eric Bibb / Troubadour Live
個人的一押しはメアリー・フラワーの「Misery Loves Company」。職人的且つ心の通ったアコースティック・ブルースが心地良い、ベテランならではの味わい。あとDavid Maxwellという人、失礼ながらよく知らないんですが、あのオーティス・スパンとの時空を超えたデュオ作品なんですかね?ちょっと興味有り。他にはフィンガー・ピッキングの達人ダグ・マクラウドの新作も気になりますし、エリック・ビブのようなアーティストがしっかり評価されているのも嬉しい。



『Album of the Year』
・Billy Boy Arnold, John Primer, Billy Branch, Lurrie Bell, Carlos Johnson / Chicago Blues A Living History the (R)evolution Continues
・Sugar Ray & the Bluetones / Evening
・Tab Benoit / Medicine
・Tedeschi Trucks Band / Revelator
・Eugene Hideaway Bridges / Rock and a Hard Place
・Johnny Sansone / The Lord is Waiting and the Devil is Too
ここがこのアワードのメイン部門なんでしょうね。注目は来日公演も記憶に新しいテデスキ・トラックス・バンド。このアルバムは良いですね! ただ彼らがブルースとして扱われるのはちょっと抵抗あるんですけどね~。個人的心情としては、やはりブルース・アワードですから、シカゴ・ブルース・ア・リヴィング・ヒストリーに受賞してもらいたいな~、なんて思ったり。そしてタブ・ベノワ、ジョニー・サンソンというニューオーリンズ勢の躍進も嬉しい限り。



『Contemporary Blues Album』
・Beth Hart & Joe Bonamassa / Don't Explain
・Tab Benoit / Medicine
・Johnny Sansone / The Lord is Waiting and the Devil is Too
・Ian Siegal & the Youngest Sons / The Skinny
・Various Artists / Tommy Castro Presents The Legendary Rhythm & Blues Revue--Live!
・Ana Popovic / Unconditional
ニューオーリンズのギタリスト/シンガー、タブ・ベノワの最新作「Medicine」。スワンプなノリを残しつつパワフルなブルース・ロックを展開しています。プロデュース他でアンダーズ・オズボーンがバックアップしている点も見逃せません! そしてベス・ハートとジョー・ボナマッサのコラボ作は個人的に良く聴きました。あと東欧出身のブルース姉ちゃんアナ・ポポヴィッチのこの新作は大胆なアルバム・ジャケットも話題になりましたね。



『Historical Album』
・Bear Family: Texas Flyer 1974-76 (Freddie King)
・Chess: Smokestack Lightning/The Complete Chess Masters 1951-1960 (Howlin' Wolf)
・Delmark: Hoodoo Man Blues (Junior Wells Chicago Blues Band with Buddy Guy)
・Electro-Fi: Teardrops Are Falling - Live in 1983 (George "Harmonica" Smith)
・Virgin: The Essential Modern Records Collection (Etta James)
この部門は編纂したレコード会社に送られるんですかね? 個人的にはフレディー・キングとかハウリン・ウルフとか、物が大きすぎて手が出ませんでしたね…。写真はジュニア・ウェルズ&バディ・ガイによる名盤「Hoodoo Man Blues」のエクスパンデッド・エディション。



『Rock Blues Album』
・George Thorogood & the Destroyers / 2120 South Michigan Ave.
・Joe Bonamassa / Dust Bowl
・Mike Zito / Greyhound
・Warren Haynes / Man In Motion
・Too Slim and the Taildraggers / Shiver
ウォーレン・ヘインズの「Man In Motion」は傑作ですよ。ニューオーリンズ勢をバックに従えたバンド・グルーヴが素晴らしい! そして私は未聴なんですが、アンダーズ・オズボーンがプロデュースしたマイク・ジトの「Greyhound」にもそそられますね~。タブ・ベノワにしろ、マイク・ジトにしろ、プロデューサーとしてのアンダーズ・オズボーンの存在っていうのは今後注目ですよね。



『Soul Blues Album』
・Grady Champion / Dreamin'
・The Bo-Keys / Got to Get Back!
・Johnny Rawls / Memphis Still Got Soul
・Eugene Hideaway Bridges / Rock and a Hard Place
・Bobby Rush / Show You A Good Time
ここは4月に来日するチトリンサーキットの王者ボビー・ラッシュの「Show You A Good Time」でしょ!現代的なサウンドを取り入れながらもどうにも垢抜けない濃密さは流石!対抗は往年のソウル・サウンドを甦らせて日本でも話題になったボーキーズあたりですかね? そして一昨年の来日も懐かしいジョニー・ロウルズ。新作出してたんですね~。これは聴かねば!



『Traditional Blues Album』
・Billy Boy Arnold, John Primer, Billy Branch, Lurrie Bell, Carlos Johnson / Chicago Blues A Living History the (R)evolution Continues
・Sugar Ray & the Bluetones / Evening
・Diunna Greenleaf / Trying To Hold On
・Tracy Nelson / Victim Of The Blues
・Lazy Lester / You Better Listen
トラディショナルと言われると、戦前あたりのスタイルを思い浮かべてしまいますが、もうそういう時代では無いんですね。その辺の印象を割り切ってしまえば、やはりここはシカゴ・ブルース・ア・リヴィング・ヒストリーを押したいですね。受け継がれつつ現代に生き続けるシカゴ・ブルース。好評だった前作の続編です。対抗は『Album of the Year』にもノミネートされているシュガー・レイ・ノーシャってことになるんでしょうけど、個人的には、同じハーピストでもレイジー・レスターの方が気になります。新作出てたんですね~。これは聴きたい!





グラミー賞もそうなんですけど、こういうの見てると結局のところ欲しいアルバム、聴きたいアルバムが増える一方で、結構悩ましいんすよね~。


さて、『Blues Music Awards』はアルバム部門だけではありません、作品ではなくアーティストに送られる賞はもちろん、インストゥルメンタルを受け持つ個々のプレイヤーを対象にした賞まで、盛り沢山。それら全てのノミネートを確認したいマニアックな方はこちらへどうぞ→http://www.blues.org/#ref=bluesmusicawards_nominees

ルイジアナ・レッド 安らかに

2012-03-05 23:45:21 | ブルース
2月25日、ドイツの病院で亡くなられたルイジアナ・レッド。享年79歳。また一人、偉大なブルースマンが亡くなられてしまいました。


American Folk Blues Festival 1983 feat. Louisiana Red


こちらの映像は83年にドイツで行なわれた「American Folk Blues Festival」の一場面のようです。ジミー・ロジャーズ(g)、キャリー・ベル(harp)を従えての勇姿。豪快な歌い口などが特にマディ・ウォーターズの影響が濃いとよく言われる人ですが、声質自体はしゃがれた個性的な声の持ち主。またこの映像では使ってないですが、ボトル・ネック奏法でのミシシッピ・スタイルも泥臭く味わい深いです。

また、この83年には「Blues Music Awards」(「W.C. Handy Awards」として知られるブルース界で最も権威のある賞。83年はその第4回で「Annual Blues Awards」と呼ばれていました)において「Traditional Blues Male Artist」部門を受賞しています。

ところで、“ルイジアナ・レッド”というのはもちろん芸名なんですが、特にルイジアナ生まれという訳でもなく、ルイジアナをベースに活動していた訳でもないようです。生まれはアラバマ州ベッセマー(ミシシッピー州ヴィックスバーグという説も)。生後間もなく母を肺炎で亡くし、5歳の時に父をクー・クラックス・クランに殺されてしまうという、辛い幼少期を過ごしたそうです。

10代の頃からミュージシャンとして活動し、ロッキー・フラー、クライン・レッド、プレイ・ボーイ・フラー、ギター・レッド、エルモア・ジェイムズ・Jr などなど、色々な芸名を駆使してブルース界を渡り歩いていたようです。50年代にはデトロイトでジョン・リー・フッカーのバックも務めていたとか。

ルイジアナ・レッドと名前を定めてからのアルバム・リリース数は半端無く、WIKIには63年の「LOWDOWN BACK PORCH BLUES」を皮切りに、ライヴ盤も含めて50作近い作品名が並んでます。現役ブルースマンとしての計り知れない創作意欲、演奏意欲を感じさせられずに居られません。2011年にも「Memphis Mojo」という作品をリリースしていたようです。残念ながら私は未聴なんですけどね…。

キラ星の如くスターが割拠してきたブルース界において、必ずしもメジャーな存在ではなかったかもしれませんが、そのブルース史に確かな足跡を残したルイジアナ・レッド。また一人、巨星が堕ちてしまいました。

ルイジアナ・レッドさん、安らかに。


LOUISIANA RED / LOUISIANA RED SINGS THE BLUES
こちらは72年リリースの「LOUISIANA RED SINGS THE BLUES」。12曲中およそ半数が彼のオリジナル曲で、「The Story Of Louisiana Red」や、「I Am Louisiana Red」など、自分のことを歌ったブルースが耳を惹きます。さらに 若い頃にエルモア・ジェイムズ・Jrと名乗っていたことを伺わせる3連スライド・フレーズが炸裂する「Freight Train To Ride」や、JB曲「I'll Go Crazy」スタイルの「Some Day」もエグ味があって格好良い!カヴァー曲では「Rollin' Stone」あたりのパワフルな歌唱でマディー・フォロワーとしての面目躍如な迫力を感じさせてくれます。

FUJIROCK チケット全券種先行発売!

2012-03-03 22:56:11 | フジロック

今日、3月3日は何の日でしょうか? ひな祭りですか? いえいえ、フジロックのチケット全券種先行販売開始の日です!!

発売開始の午前10時から数十分は凄いことになっていたようですね。ツイッター上では「イープラス、ローソンチケット共にアクセスが集中して繋がらない~」とか、「オフィシャルショップ岩盤の店頭受付はもの凄い列になっている~」とか、「早くも3日通しの駐車券は売り切れた~」とか、その真偽は不明ながら色々な情報が飛び交うプチ祭状態。やはりローゼス&レディへ効果は半端無い! そんななか私は岩盤のウェブ受付ですんなり予約完了してしまったのでした…。岩盤のウェブ受付って人気無いんですかね? 一応『送料無料、発券手数料無料、特典付き』なんですけどね~。ちなみにその特典は「フジロックのロゴをかたどった携帯クリーナー」だそうです。ま、微妙っちゃ微妙ですけど、ばっちり現地で使います!!

3月に入り、先日の出演者第1弾発表を皮切りに、“ROOKIE A GO-GO”出演バンドのオーディション受付、苗場プリンスを含むオフィシャルツアーの受付、オフィシャル・ショップ岩盤による期間限定フェスティバルショップのオープンなど、一気に動き出した感じのフジロック。私もチケットを無事予約出来たことですし、なんだか急にフジが具体的になってきた感じです。

嗚呼、早く来い来いフジロック!


ちなみに写真はローソンチケットのフライヤーです。なんとなくあか抜けない感じが良くないですか? と言いながら自分は岩盤で買ったんですけどね~。

横田寛之ETHNIC MINORITY@新宿タワーレコード

2012-03-02 23:45:26 | インストアイベント

インストア・イベント観覧記その3 横田寛之ETHNIC MINORITY@新宿タワーレコード

3月2日、新宿タワーレコードにてエスニック・マイノリティのインストア・ライヴを観てまいりました。渋谷、新宿、恵比寿などに夜な夜な出没してはストリート・ライヴを繰り返し、その都度エネルギッシュ且つイマジネイティヴな演奏で道行く人々の度肝を抜いていると噂のジャズ・バンド、それがエスニック・マイノリティ。私が彼等を知ったのも新宿の路上でした。それはほぼ今から一年前のある夜。新宿タワレコへ寄った帰りでした。ビルを出たほぼ目の前の通りでエスニック・マイノリティがストリート・ライヴをやっていたのです。あまりのファンキーさにぶったまげましたね。結局その夜は休憩を挟みつつ数セット、最後は警察に止められるまで見届けてしまいました。

そしてあれから約1年。今回はタワレコの中です。メンバーは横田寛之さん(Sax)、サトウヒロさん(B)、島野和樹さん(Ds)の3人。今年1月に1stアルバム「Startin'」を発売したばかりであり、そのプロモーションのためのインストア・ライヴ。まさにストリートからのし上がってきたイメージ。ステージはその新作から「Black Night」でスタート。ディープ・パープルのカヴァーですよ! リーダー横田寛之さんのグイグイと攻めまくるようなサックスが格好良い!刺激的なエフェクターを絡めながら先鋭的な感覚をビンビン感じさせてくれる。そして島野和樹さんのドラムが凄い! 極小のスネア、カフォン、数枚のシンバル、たったそれだけといういたってストリートな仕様から、一体どうなってるの?と目を疑うような、とにかくファンキーこの上ない切れ味でリズムを刻みまくる。いかにも小さなスネアが鳴っているような硬い音と、バスドラ代わりに使っているカフォン(多分1つのカフォンを2バス仕様で使ってる)の組み合わせが堪らなく格好良い! 実は私が新宿の路上で初めて見た時は、このドラムスとサックスの2人だけだったんです。この2人が寒空の中、驚異的なフリー・ジャムを繰り広げていたのです。ですが今回はベーシストのサトウヒロさんが居ます。トリオの中央でエレクトリック・アップライト・ベースを弾く彼。彼の腰の据わった低音ラインが全体のリズムをビシっと締め、グルーヴィーなジャズ・ファンク感を確実に増幅させていましたね。

曲目についてはよく分かりませんが、「Minority C-」とか?新作からの曲を中心に演奏していたのでしょうか? インストアなので4~5曲でしたが、ストリート感をそのままフロアに持ち込んだような熱いライヴでした。お客さんも沢山集まりましたしね。特にラストを締めた「Always There」は格好良かった!超高速ファンク・ビートが疾走するこの曲はまさにエスニック・マイノリティの真骨頂なのではないでしょうか? 島野さんのドラムのキレが半端ない! あの刻みっぷりにはゾクゾクさせられましたね。しかもドラム凄いな!!って思っている矢先のサトウさんのベース・ソロがまたそれに輪をかけて凄かった!さらに横田さんのフリーキーこの上ないサックス・ブロウが追い打ちをかける。もうテンション上がりっ放し! 天晴でした!


ちなみにこの日も横田さんはインストアの後、渋谷や恵比寿で路上ライヴを繰り広げていたようです。今、ストリートで最も熱いジャズ・バンド。しかしこの勢いを考えると、彼らをストリートで見れるのも今のうちかも?




横田寛之ETHNIC MINORITY / Startin'
こちらが噂のデビュー作。ちなみに3月19日には六本木Super Deluxeにてリリースパーティーがあるようです。

フジロック第1弾!!

2012-03-01 12:54:10 | フジロック
BUDDY GUY / LIVING PROOF

バディ・ガイ復活!!

という訳で、3月1日がやってきました。待ちに待ったこの日が! そうです、フジロック・フェスティヴァル出演者第1弾発表です!! 先に発表されたストーン・ローゼス、レディオヘッドは異例と言いますか、フライングと言いますか、そんな感じで今回仕切り直しの第1弾です! 公式発表前にロッキング・オンの誌面から情報が漏れたりでツイッター上では大騒ぎになっていましたが、気になるその出演者は以下の22組。

AT THE DRIVE – IN
BEADY EYE
BUDDY GUY
BUSY P
CARIBOU
ELVIS COSTELLO AND THE IMPOSTERS
EXPLOSIONS IN THE SKY
FACTORY FLOOR
GALACTIC
HIROMI THE TRIO PROJECT featuring Anthony Jackson & Simon Phillips
HOWLER
JACK WHITE
JAMES BLAKE
JAMES IHA
JUSTICE
THE KOOKS
LOS LONELY BOYS
MICHAEL KIWANUKA
OCEAN COLOUR SCENE
SAKANACTION
THE SHINS
THE SPECIALS

いや~、もういきなり「ルーツな日記」的に激熱なメンツが発表されてしまいました! まずはバディ・ガイですよ! 前回の超直前キャンセルには泣きました。ですが今回、早くもそのリベンジを果たしてくれます。まさに復活!! そして上原ひろみ! アンソニー・ジャクソン&サイモン・フィリップスの強力リズム隊とのトリオで登場。ロック・フェスで観る上原ひろみは最高なのです! さらにニューオーリンズからギャラクティック! こちらもライヴは鉄板。しかもリリースされたばかりのマルディグラをテーマにした最新作も超強力ですからね。

この3組だけでもお腹いっぱいな感じですが、まだまだあります。久しぶりにフジ登場の御大エルヴィス・コステロ、ソロ名義の新曲「Love Interruption」も秀逸なジャック・ホワイト、先日の来日公演も好評だったテキサスの暴れん坊ロス・ロンリー・ボーイズ。2トーンスカの元祖ザ・スペシャルズ、さらにビル・ウィザーズの再来と騒がれているマイケル・キワヌーカ!!


ビーディ・アイ、オーシャン・カラー・シーン、ザ・クークスといったUKロック勢も、普通にロック・ファンとして嬉しいですし、USインディーの良心ザ・シンズやインスト系ポスト・ロックの雄エクスプロージョンズ・イン・ザ・スカイなんかはいかにもフジロック的でにやけてしまいます。話題の米新人ロック・バンド、ハウラーも気になりますし、ジェイムス・ブレイクも!!

いや~、今年のフジもキレてます!!



ではいくつか動画をチョイス。

In Performance at the White House | "Five Long Years" | PBS

まずはバディ・ガイ。今年の2月22日にホワイト・ハウスで行なわれた豪華ブルース・イベント「In Performance at the White House: Red, White and Blues」からの一場面。共演者を立てながら大人しくしている風ですが、ギターの音色は相変わらず凶暴ですし、その濃密さでまったくの格の違いを見せつけています。


Hiromi Trio Project -- Garana Jazz Festival 2011

上原ひろみトリオ。中盤のアンソニー・ジャクソンと上原ひろみの掛け合いが楽しい!


Galactic with Mardi Gras Indian Chief Live 2/19/12 at Tips

おそらく今年2月、新作リリースを記念したTipitina'sでのライヴ。Big Chief Juan Pardo等をゲストに向かえてのマルディグラ・モード。フジでもこんな感じのライヴを見せて欲しいですが、ゲストを引き連れてっていうのは無理なんですかね~。


Jack White - Love Interruption

元ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイト。この新曲がなかなか良いんです!


Michael Kiwanuka - "Tell Me A Tale" - The Crypt Sessions: Season 2, Episode 10

噂のマイケル・キワヌーカ。どうですか?このソウル感。英BBCが今年ブレイクするであろう新人、SOUND OF 2012のトップに選んだというこの人、これ必見でしょ!