ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

六本木アートナイト

2012-03-26 12:33:12 | フェス、イベント
3月24日、六本木アートナイトで夜遊びしてきました。

六本木ヒルズ、ミッドタウン東京、新国立美術館の3会場を中心に、六本木で夜通しアートを楽しもうというイベント。夜中にアートを見るっていうのがなんか楽しいんですよ。ただアートと言っても、パフォーマンス性の強い現代アートが中心ですけどね。

今年の目玉は何と言っても草間彌生さんでしょう。メイン会場とも言える六本木ヒルズのアリーナには、10メートルを超えるという巨大バルーン「ヤヨイちゃん」とその愛犬「リンリン」が登場したり、ミッドタウン東京には、ピンク地に黒の水玉という存在感抜群の物体が芝生に点在し、新国立美術館には黄色地に黒の水玉模様の巨大カボチャが鎮座。そして六本木交差点のアマンドまで草間さん仕様の水玉カフェに変わってましたからね。さらにスタンプラリーを巡るとオリジナル草間マフラーが貰え、いつしか六本木中にピンクの水玉マフラーをした人々が溢れかえるという、そんなこともひっくるめて、まるで全てがスケールの大きなポップ・アートのような感じでした。

そして裏メイン的な存在感を放っていたのが「ジャッピー」です。Antenna(アンテナ)というアーティストグループによる作品なんですけど。ジャッピーが可愛いんだか得体が知れないんだかよく分からない感じで良いんですよ! キャラクターであり、象徴であり、御神体であり、みたいな。で、そのジャッピーを先頭に、ジャッピーのお面を着けた方々が、前衛ジャズ的なブラスセクションによる“お囃子”に合わせてミッドタウン内をぞろぞろと練り歩く訳ですよ。ちなみに私もお面を渡されたので一緒に練り歩いてきました。そして最終的には「ジャッピー神輿」を担ぐんです。「ジャッピー!ジャッピー!」という掛け声を上げながら。神輿の上にはもちろんジャッピーが載っている。それを威勢良く担ぎ、人々をかき分けながら進んで行く様があまりにシュールすぎて面白かった! ちなみに私も御神輿を担ぎませんか?と誘われましたが、疲れそうなので断りました…。担げば良かったかな~。

もちろん他にも数々のアートの展示があり、色々なパフォーマンスが行なわれていました。そして音楽も。「ヤヨイちゃん」をバックにしたテイ・トウワのDJなんかは、いかにもアートナイトな感んじで良かったですね。ただ会場の至る所で様々なパフォーマンスが同時進行なので、見逃してしまったものも多いんですよね。例えば、ヒルズアリーナでやってた「オオルタイチ×珍しいキノコ舞踏団」とか。その時、私は何所に居たかと申しますと、ミッドタウンでジャッピーに興奮していた訳です。

そんななか楽しみにしていたのが、ミッドタウンのMid-Spaceで行なわれた「JAZZFLAMENCO」。これは女性サックス奏者の小林香織さんと、スパニッシュ・ギターの長尾景友さんによるプロジェクト。ジャズとフラメンコのコラボレーションです。これが素晴らしく良かった。やっぱりフラメンコ・ギターは良いですよね。そして異国情緒溢れるリズムも。もちろんそれに絡む小林さんのサックスも素敵でした。さらに途中から登場した男性フラメンコ・ダンサー!! この人が格好良かった! 日本人でもあんな風に情熱的に踊れるんだな~、とちょっと感動しました。

本当なら、オールナイトでアートを堪能したいところなのですが、そんな体力は無いので終電で帰りました。帰る直前にヒルズのスターバックスで小川恵生さんのインストア・ライヴをちらっと観ました。クラプトンの「Change the World」とか歌ってて、なんとなく疲れを癒してもらった感じ。