ELI "PAPERBOY" REED & THE PEPPER POTS / TIME AND PLACE
09年のフジロックにおける熱いステージも記憶に新しい米白人ソウル・マン、イーライ"ペーパー・ボーイ"リード。彼の新作が面白い! 新作と言っても4曲入りのEPなんですけどね。何が面白いかって、ザ・ペッパー・ポッツとのコラボレーションなんですよ!
さて、ザ・ペッパー・ポッツとは? 彼らはキュートな女性3人組をヴォーカルに擁する、スペインのガールズ・ポップ/オールド・ソウル・グループ。元々はジャマイカ色の濃いサウンドでしたが近年はモータウン色を強め、“現代版シュープリームス”などと評されたり。08年には来日公演も成功させているので、日本でもマニアの間ではお馴染みのグループと言えるかもしれませんね。
1曲目からアトランタのディープ・ソウル・シンガー、リー・モーゼスの「Time and place」という、いきなりマニアックな選曲が嬉しい。本家に比べると大分まろやかな仕上がりですが、それが逆に南部的な柔らかさを演出していてこれが良い!素朴で舌っ足らずな感じのギター・リフに導かれる、ふくよかなリズムと、オルガンやホーン・セクションの重なりが堪らない。そして女性3人のコーラスによるポップな味付けも良い感じ。イーライ・リードの歌唱は相変わらず熱く、時折塩辛いシャウトも聴かせてくれたりで、これぞソウル!!
フォンテラ・バスとボビー・マクルーアのデュエットがオリジナルとなる古典「Don't mess up a good thing」。こちらはザ・ペッパー・ポッツの本領発揮となるポップなダンス・ナンバーに仕上がってます。イーライ・リードとデュエットを務めるのは、ザ・ペッパー・ポッツが誇る3女子の一人、黒人女性でたぶんAYA SIMAという方(日本人みたいな名前なんですけどね~)。ここでの彼女の歌唱は決してディープではなく、古き良きガールズ・ポップな味わい。そしてイーライ・リードが歌い始めると、確実に温度が2~3度上がる感じが面白い。
再びサザン・ソウル調に戻って、ジミー・ルイスの「There ain't no man that can't be caught」。これも人肌の温もりを感じるような演奏が良いですね。なんかほっこりします。もちろんイーライ・リードの歌唱も素晴らしいの一言! そしてラストはディープ・スロー・ナンバー「Take it like a man」。これも渋い選曲。オリジナルはキップ・アンダーソンですか? 流石に彼のようなどっぷりとした迫力はないものの、イーライ・リードらしいサザン・フィーリングで歌われているのが気持ち良い。終盤におけるエモーショナルの弾け具合はディープ! しっとりとしたギターとオルガン、ホーンの絡みにもグッときます。
それにしてもいいセンスしてますよね。この選曲ですよ! イーライ・リードのディープなサザン・ソウル指向と、ザ・ペッパー・ポッツのポップなガールズ・ソウル指向を掛け合わせるというアイデアにも脱帽。とは言え、どちらかと言えばイーライ寄りですし、正直、ザ・ペッパー・ポッツがこういう演奏をするとは意外でしたけどね。やはり両人の持つオールド・ソウルへの愛が成せる技ですかね? それと4曲入りEPというフォーマットがまた泣かせます。
THE PEPPER POTS / TRAIN TO YOUR LOVER
こちらはモータウンでエンジニアを務めたBOB OHLSONをプロデューサーに向かえたザ・ペッパー・ポッツの最新作「TRAIN TO YOUR LOVER」。まさに“現代版シュープリームス”といえる、エヴァーグリーンな魅力たっぷり。このオールド・タイムな瑞々しさ。堪りません!
09年のフジロックにおける熱いステージも記憶に新しい米白人ソウル・マン、イーライ"ペーパー・ボーイ"リード。彼の新作が面白い! 新作と言っても4曲入りのEPなんですけどね。何が面白いかって、ザ・ペッパー・ポッツとのコラボレーションなんですよ!
さて、ザ・ペッパー・ポッツとは? 彼らはキュートな女性3人組をヴォーカルに擁する、スペインのガールズ・ポップ/オールド・ソウル・グループ。元々はジャマイカ色の濃いサウンドでしたが近年はモータウン色を強め、“現代版シュープリームス”などと評されたり。08年には来日公演も成功させているので、日本でもマニアの間ではお馴染みのグループと言えるかもしれませんね。
1曲目からアトランタのディープ・ソウル・シンガー、リー・モーゼスの「Time and place」という、いきなりマニアックな選曲が嬉しい。本家に比べると大分まろやかな仕上がりですが、それが逆に南部的な柔らかさを演出していてこれが良い!素朴で舌っ足らずな感じのギター・リフに導かれる、ふくよかなリズムと、オルガンやホーン・セクションの重なりが堪らない。そして女性3人のコーラスによるポップな味付けも良い感じ。イーライ・リードの歌唱は相変わらず熱く、時折塩辛いシャウトも聴かせてくれたりで、これぞソウル!!
フォンテラ・バスとボビー・マクルーアのデュエットがオリジナルとなる古典「Don't mess up a good thing」。こちらはザ・ペッパー・ポッツの本領発揮となるポップなダンス・ナンバーに仕上がってます。イーライ・リードとデュエットを務めるのは、ザ・ペッパー・ポッツが誇る3女子の一人、黒人女性でたぶんAYA SIMAという方(日本人みたいな名前なんですけどね~)。ここでの彼女の歌唱は決してディープではなく、古き良きガールズ・ポップな味わい。そしてイーライ・リードが歌い始めると、確実に温度が2~3度上がる感じが面白い。
再びサザン・ソウル調に戻って、ジミー・ルイスの「There ain't no man that can't be caught」。これも人肌の温もりを感じるような演奏が良いですね。なんかほっこりします。もちろんイーライ・リードの歌唱も素晴らしいの一言! そしてラストはディープ・スロー・ナンバー「Take it like a man」。これも渋い選曲。オリジナルはキップ・アンダーソンですか? 流石に彼のようなどっぷりとした迫力はないものの、イーライ・リードらしいサザン・フィーリングで歌われているのが気持ち良い。終盤におけるエモーショナルの弾け具合はディープ! しっとりとしたギターとオルガン、ホーンの絡みにもグッときます。
それにしてもいいセンスしてますよね。この選曲ですよ! イーライ・リードのディープなサザン・ソウル指向と、ザ・ペッパー・ポッツのポップなガールズ・ソウル指向を掛け合わせるというアイデアにも脱帽。とは言え、どちらかと言えばイーライ寄りですし、正直、ザ・ペッパー・ポッツがこういう演奏をするとは意外でしたけどね。やはり両人の持つオールド・ソウルへの愛が成せる技ですかね? それと4曲入りEPというフォーマットがまた泣かせます。
THE PEPPER POTS / TRAIN TO YOUR LOVER
こちらはモータウンでエンジニアを務めたBOB OHLSONをプロデューサーに向かえたザ・ペッパー・ポッツの最新作「TRAIN TO YOUR LOVER」。まさに“現代版シュープリームス”といえる、エヴァーグリーンな魅力たっぷり。このオールド・タイムな瑞々しさ。堪りません!