アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

寺山修司×松本雄吉 レミング ~世界の涯までつれてって~

2013年06月07日 | 演劇

47歳の若さで逝った寺山修司は、いつまでたっても男前のまんま。
久しぶりに写真をみてそう思ったぁ。

演出家、映画監督、小説家、作詞家、脚本家、
随筆家、俳人、評論家、俳優、写真家などとしても活動、
膨大な量の文芸作品を発表した。
競馬への造詣も深く、競走馬の馬主になるほどであった。

っていうマルチな才能の持ち主で、
演劇実験室◎天井棧敷
で演劇界にもビュンビュン風を吹かせたんだよね。
そうして同じ70年代には一世を風靡したアングラも。
唐十郎とか鈴木忠志とかは、80年代に入ってから観たし、
天井桟敷の流れを汲んでる万有引力の舞台は
何度か観たんだけど…。
実は小説も読んだことがなくって…
寺山ワールドって映画でしか体験したことがない…。
しかも薄っすらとしか覚えてなくって…
それが「トマトケチャップ皇帝
もっと有名な映画があるだろうにぃ。QOO~。
その昔、大阪にあった扇町ミュージアムスクエアで体験したのさ。

今年は寺山修司没後30年
なんだか盛り上がってるみたいで新聞にもドド~ンっと、
色んな企画が1面に載ったんだよ!!ビックリ!
若い世代にうけてるってことだけど、
劇場へゾクゾクと入ってるお客がその若者ばっかりで!ビックリ!
天井桟敷世代が集まるのかと思ってたんだけど…。

2013年5月15日(水)
パルコ劇場 19時開演 C列センター

寺山修司没後30年/パルコ劇場40周年記念公演
レミング ~世界の涯までつれてって~
作:寺山修司
演出:松本雄吉(維新派)
出演:八嶋智人 片桐仁 常盤貴子 松重豊
花井京乃介 廻 飛呂男 浅野彰一 柳内佑介 酒井和哉
鹿内大嗣 金子仁司 KEKE 高木 健 金子紗里
あやちクローデル 高安智実 高田郁恵 今村沙緒里
笹野鈴々音 万里紗

寺山修司((1935-1983)が主宰した「演劇実験室◎天井棧敷」の
最終公演『レミング』を上演します。
初演、再演時、寺山修司の超現実の言葉と洗練された造形美で観
客を圧倒した舞台。
壮大な野外劇や「ヂャンヂャン☆オペラ」という独特の表現で、世界
を震撼させ続ける維新派の松本雄吉が新解釈で挑みます。

WOOO~!まるで絵画の様な場面の連続!
演出家松本雄吉の『維新派』を何十年も前から、
観たい!って思いながら実現してなくって…。
野外劇専門だからさぁ、まさか、室内劇で初体験しようとはっ。
どうなるんだろうって思ってたんだけど…
それがねぇ、カッチリハマッテるんだよぉ。
アンサンブルの幾何学的な動きにググっと前のめり!!
これぞ舞台の醍醐味ぃ♪
語られる言葉はきっと寺山の短歌とか作品とか色んなものから
チョイスしてるんだと思うんだけど、なんだか刺激的♪
脳内にピリピリくる♪
やっぱり松本雄吉が仕掛けるあの独特のリズムで刻まれるからだよね。

母親とは…とか、自分の周りに壁を作ると…とか、
中国戦線って…なんてことを真面目に考えようと思ったけど、
一瞬でやめたぁ。ただ見る。それがイチバン。

アングラっていうより、不条理っていうか、
陰と陽が交差するその世界は現実なのか。それとも幻…。
摩訶不思議な時空の流れにウッハウハの休憩なしの約2時間。
嗚呼、リピしたかったぁ。

八嶋智人、片桐仁、常盤貴子、松重豊
こんだけカラーの違う俳優達を、よくもまぁ!
寺山&松本&天野天街ワールドに見事にマッチングさせちゃって!!
おかげで世界の涯に連れて行ってもらっちゃったぁあ。
寺山修司の狂騒と官能の世界を直球で表現されたら、
今の私は受け止めきれなかったかもしれないけれど、
こういう形で寺山修司と出逢えて嬉しぃ♪
あのパルコの異空間は忘れられない

「レミングもタルコフスキーの映画も、
皆がドドっと飛びつくって感じのものじゃないよね」
友達と何気にそう喋りながらチラシの束を捲ってたら…

石のような水
  アンドレイ・タルコフスキーの映画作品を原案にして
 作:松田正隆
 演出・美術:松本雄吉(維新派)
 京都公演:春秋座:11月28日~30日(予定)
 東京公演:フェスティバル/トーキョー にしすがも創造舎12月上旬(予定)

じぇじぇじぇ!!こりゃぁ行けってことだよねっ。

劇場にもズラリと並んでたけど、寺山修司のムック本が本屋にも。
美輪様横尾忠則が寺山修司を語ってるってことで、
私が手に取ったのはコレ。

この人に会いたい!没後30年目のリアル完全保存版
 寺山修司と演劇実験室◎天井棧敷
 Town Mook 日本および日本人シリーズ
 徳間書店

詩的イメージに都市の持つ魔力加える
初日風景

レミング ~世界の涯までつれてって~
東京:2013年4月21日~5月16日
名古屋:2013年5月25日
大阪:2013年6月1日、2日

レミング 寺山修司×松本雄吉 行きまぁす (2012.2.12記)


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