５月 文楽 艶容女舞衣 契情倭荘子

五月　国立小劇場　第１部　　　26（金）　

艶容女舞衣～上塩町酒屋の段～
作：竹本三郎兵衛・豊竹応律・八民平七
初演：安永元（1772）年　大坂豊竹座

半七は、愛人三勝との間に子供がいるのに、
お園と結婚したんやね。
お園には指一本触れていないよーやね。
それでもお園は夫を愛す…。
大リーグボール養成ギブスをはめて、
日々ハードトレーニングしてる星飛雄馬のように
”耐えて～耐えて～耐えて～”
そんな彼女に同情するでしょ周りの人達～。

もう何年も前に観た時「いまごろは半七っつあん、…」
この名文句ばっかり頭に残って、なんじゃありゃ～で終わったのサ。

さて、今回はもーちょっと判るんじゃぁないかいなぁ。
出た出た！アホウ丁稚～。グハハハ～。
ハッ！気がつけば『大入り！文楽手帖』さんとこで見た
濃いぃキャラの脇役にばかり双眼鏡を合わせていた。
いかんっいかんっ

半七は殺人犯になったんや。へぇ。
父親は勘当した息子の代わりに罪を被ったの！
お園の親は、実家に連れ帰ったお園がワンワン泣きっ放し、
これじゃぁ深雪ちゃんみたいに目が潰れるっ！（ｂｙ第２部『生写朝顔話』）
とにかく嫁ぎ先へ戻させてくれ、って頭下げてるしっ！
でもって、ラストミステリー（ちがうちがう）
「この手紙は何だ？」
ズーッと読んでんねん。皆がとっかえひっかえぇぇ。

ハッ！ついに円広志が爆進してきたぁぁぁぁ。
♪飛んで飛んで飛んで～回って回って回って～♪
ＴＶ見てたら「弁護士のくず」でこの歌うたってた。ガッハッハ。
２５分間休憩で、ご飯を食べたお客達、
沈んでいく頭が、そこここにー。

家の外で、半七と三勝が声にならい声を上げている。
２人は心中しちゃうんでしょ。
なんちゅーか、本中華…。

半兵衛と三勝の子供が、ナイスっ！
這い這いしちゃうし、お爺ちゃんの膝の上で丸くなっちゃうし。
キュートじゃった。
こんな事しか覚えておらんわい。

契情倭荘子
主君の若殿と許婚の姫君の身替りに
首を討たれて死んだ小巻と助国。
あの世では蝶になって幸せに…
じゃ～ないのヨ！
地獄の責め苦が迫ってくるー。
って物語やったんか。

色んなお花の周りでチョウチョの羽根ヒラヒラ～。綺麗～。
ホケラ～としてたら終わった…。

その昔、時蔵と梅玉で観た時も綺麗だったな～。
あの幻想的な輝きが忘れられなかったのよ。
やっと文楽の”蝶の道行”に辿り着いた。
うれしや。うれしや。

客席に片岡孝太郎を発見ッッッ！
どーせ、めちゃくちゃエエ席なんやろ。
アララ～。とんでもな～い。後ろの端っっ。
あそこら辺の席って、何か”エエ”秘密があんのかなー。

レポはこちら
　5/12～28　国立小劇場
　　第一部　寿柱立万歳　ひらがな盛衰記　艶容女舞衣　契情倭荘子
　　第二部　義経千本桜　生写朝顔話

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