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『永遠の0』その32(自分の無知を知る)

2015年10月11日 | O60→70(オーバー70歳)
【491ページ】
6月の末には沖縄は米軍に完全占領された。陸軍と併せて2000機を超える特攻機が散華した。
3月に硫黄島が取られていたから、沖縄が取られた時点で日本の内堀は埋められた。
その前から日本の都市部には、サイパンから連日のように飛来するB29による空襲が行われていたが、硫黄島を取られてからは、P51が護衛戦闘機としてついてくるようになった。この戦爆合わせての大編隊の前には、日本の各基地の防衛戦闘隊はもはや蟷螂の斧(*)だった。
*とうろうのおの《カマキリが前あしを上げて、大きな車の進行を止めようとする意から》弱小のものが、自分の力量もわきまえず、強敵に向かうことのたとえ。
〔ken〕私にとって、知らなかった言葉や言い回しが多くあることを再認識するとともに、危機意識さえ感じました。とくに、蟷螂の斧(とうろうのおの)は言い得て妙ですが、残念ながら今では「死語」と言えます。自分の語彙が少なくなっていることに気づくことは、それにまつわる事柄を知ることと同じです。第二次大戦の実相について、これからもアンテナを高くしていきたいと思いました。

【509ページ】
かつての海軍鹿屋基地は現在は自衛隊の基地となっていた。大隅半島の真ん中に位置し、南西に開聞岳が見えた。
近くにある霧島ケ丘という小高い山の中腹から滑走路が一望できた。聞けば、当時の滑走路がそのまま使われているということだった。60年も前に作られた掩体壕も残っていた。
〔ken〕鹿屋で1回、開聞岳ではゴルフを2回プレーしましたが、当時はまったく戦争のことなど思ってもいませんでした。今回の抜き書きで、「地域を重層的に捉える視点は、今からでも遅くない」と自分に言い聞かせた次第です。
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