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『永遠の0』その19

2015年08月05日 | O60→70(オーバー70歳)
【360ページ】
谷川は大きな声で言った。
「卑怯なのは、俺も後から行くと言って多くの部下に特攻を命じておいて、戦争が終わるとのうのうと生き延びた男たちだ」
谷川は机を叩いた。灰皿が音を立てた。僕は驚いた。
〔ken〕これに似たことは、多かれ少なかれ、命を落とすわけではないですが、サラリーマンの世界でも多々ありますよね。

【362~363ページ】
老人ホームを出た後、目を拭いているのが分かった。
「私、悔しい」
と彼女は言った。
「おじいちゃんはみんなを幸せにして、自分1人が亡くなったのよ。そんなのって、ありなの。不公平すぎる」
「おじいちゃん1人が死んだわけじゃない。あの戦争では将兵だけで230万人も戦死しているんだ。おじいちゃんはその中の1人に過ぎない」
〔ken〕うーん、とても想像すらできないほど、死屍累々の無残な戦争であったことは事実です。日本のような民族性がある国は、やっぱり「集団的自衛権」さえも放棄しておくことが肝要かと存じます。
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