その男の人は、声を荒らげてボリュームマックスでわめいていた。
その人の視線の先には、小学生の男の子を連れた30代の男の人が椅子に座っていた。
喚かれた人は、いったい誰に向かってこの人は怒っているのかというような困惑した表情を浮かべ、もしかして自分の周りの誰かに言っているのかと怯えた様子でその人を刺激しないようにしていた。
先日、たまたまそんな状況に出くわした。
その喚いていた男の人と椅子に座った子ども連れの人は、接触があったようにも思わない。
誰に向かって起こっているのか、しかし、その先にはその子ども連れの人しかいない。
あまりにも異様な状況に、近くにいた警備員の人が様子を見に来た。
いったい何がその男の人に怒号を発するような状況にもってきたのか。
周りにいた人たちも皆目見当がつかない様子だった。
だが、その男の人がとても怒っていたのは事実。
幸い、その男の人が去った後も何事もなく、なんだったんだろうね・・・、という・・そこに居合わせた人の意識だけ残った。
生きていれば、いろんな人に出会う。いろんな経験をする。自分が意図するものであったり、無意識のうちにしている行動であったり。
生活していくうえで、様々な罪穢れが生じる。
そんな罪穢れを祓うのが、夏越の祓い。
葦の輪をくぐり健康と無事を祈願する。
今週は、その準備です。
。
自分は真っ当に真面目に生きてると密かに思っていたのに、あんな状況に出くわすのは、自分の驕りを認識させられたような・・・。
自分がいろんなことを思っているように、人それぞれいろんな思いをもってる。
わかっていたような自分に突き付けられた出来事。
みんなが気持ちよく生きていけるように、みんなでちょっとづつ思いやることのできる現在になりますように。
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