今年の桜も終わりです。
蕾が付いてから寒くなったこともあって従来よりも長い間楽しむことができましたが、昨日からの雨と風で今は葉桜になりつつあります。
春の大祭が無事に終わりました。
折りに触れ自分がここに存在出来ている事への感謝の気持ちを持つことが大切です。
かってに生まれてきたわけではありません。ルーツを遡ると多くの先祖から受け継いできた命です。思う存分生ききりましょう。
友達が亡くなってから3週間が過ぎようとしています。ずっと近くに居てくれているような気がしてなりません。
なのでついつい話しかけてしまいます。
ずっと気になっていたことがありました。
棺に納められた友達には茶色のドレスが掛けられていました。
彼女は、とってもかわいい人で私のイメージからすると、ピンク・赤・水色・・なので、なんでブラウンのドレス・・?
彼女が生前に持っていたものなのか・・、家族が棺に入れたのか・・。
なんともいえない違和感がありました。
先日、昼間は誰もいない彼女の家の前を通りかかったときにお姉さんの車がありました。
両親は他界し、二人の姉妹だった彼女。
私は、ご挨拶がしたくて彼女の家を訪問しました。
二逮夜の準備のためにお姉さんは来られていました。
お線香を上げさせて貰って・・、お姉さんと話しました。
彼女との会話から私のことをよく知ってくださっていました。
私が知らない彼女のこと、お姉さんが知らない彼女のことを話し合いました。
そして、気になっていたドレスのことを尋ねてみました。
少し息を呑んでからゆっくりとお姉さんは話してくれました。
彼女が入院中のこと。体調がいいときにお姉さんとウインドショッピングに出たときのこと。
大通りの中程にあるパーティードレスが飾られたお店に入ろう・・と彼女が言ったそうです。
・・病気が治ったらピアノを練習して
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/rabi_smile.gif)
ちゃんと一緒に老人ホームに慰問に行くから、その時に着るドレスを買いたい・・。
・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/rabi_smile.gif)
ちゃんは地味好みだから一緒に並んで浮かない色にするわ・・
そう言って、彼女はブラウンのドレスを選んだ。
しんどくても痛くてもお姉さんに泣き言を言わなかった彼女は、私にさえもそんな気遣いをしてくれていた。
・・・・私に合わせなくてもいいのに・・好きな色を選んだらいいのに・・私の方が合わせるよ・・・
夢が実現できなかった彼女のためにお姉さんが棺の中にドレスを納めた。
こんど彼女に会うときに直ぐに合わせられるように楽器の練習これからも続けるよ。
そしていつか彼女に会えるように彼女が行くであろういい処に私も行けるようにしっかり生きなくちゃいけないね・・。
彼女が選んだブラウンのドレスに見合うものも・・・