最終日。
必ず行われるのが、桃太郎作戦。
その呼び方も昭和の匂いがぷんぷんなのだが。
陣営の者みんなでぞろぞろと地域を歩き最後のお願いをして回るのだ。
人が足りない
ということで、仕事場まで呼びに来られた。
で、また、うぐいす。
最終日は嫌いだ。
・・・悲壮感を出せ
・・・苦戦しとると言え
・・・家から誘い出せ
様々な指示が飛んでくる。
女優になったつもりで哀愁を込め歎願するように呼びかけるが、終には
「代われ」
と自らマイクを握る。
なんやかんやで最終日も終了したが、このたびは・・・、
応援するシルバー軍団の涙ぐましい努力を目の当たりにし、なんとか○をもらってほしいと思ったものだ。
そして票が開くときがやってきた。
毎回、9時ごろになると近所の人たちが集会所に集まってくる。
が、やはり高齢化率高し。
当初は、現場から携帯電話で読み上げることがなされていたが、今回は、
「写メとって送ったら?」という案が出された。
が、「送ってもらっても字が小そうて見えん。」という始末。
アドレスの交換もスマホとガラケーでなかなか困難なので挫折。
電話よりも放送の方が速かった。
放送で読み上げられる数字を用意されたパネルに書いていくのだが、書く人は想像通り高齢者。
スピードがついて行かない。
結果、空白多し。
意味をなさない。
娘たちは、ダメだったんじゃない・・・。と泣き出す始末。
上から数えるからわけわからんようになってくるんよ。
逆から数えたらいいのよ。
なんとか高齢者の努力は実った。
もうほんとにこれで最後じゃ・・・。
しかし、この戦いはボケかけたアラハチたちを目覚めさせた。
やはり、刺激は大切なものなのか・・・。
㊟わけあって敢えて表現をぼかしております。あしからず