東野圭吾 著
国民すべてのDNA情報管理をめざす画期的なシステムが誕生した。
あらかじめ登録されたDNA情報をもとに、モンタージュなど足元にも及ばない
正確な予想顔写真までも表示されるこのシステムは、犯罪を未然に防ぎ、
起こってしまった犯罪の容疑者を速やかに逮捕することができると期待された。
しかし、なぜかある犯人を調べたときのみ不可解な結果が出ることがわかり、
それは登録者不足が原因とされ、登録が奨励された。
そんなシステムを作った天才数学者とその兄が殺害される。
担当者・神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、
そこに出たのは自分自身だった。
逃亡劇、二重人格、驚異のシステム……近未来をイメージしたと思われる
ストーリーはまったく飽きさせない。
携帯や機器の進化についてはうまくぼかしてあり、あまり時代を感じさせないのは
さすがの配慮というべきか。
登場人物がお互いに相手の正体をつかめず、疑心暗鬼のまま進んでいくところは
かなりハラハラさせられた。
ラストは意外にあっさり。
まあ、こんなふうに終わるのが最良な気はするが、めいっぱい走ったあとだけに
ちょっと物足りない感もある。
なかなか読みごたえはある。
国民すべてのDNA情報管理をめざす画期的なシステムが誕生した。
あらかじめ登録されたDNA情報をもとに、モンタージュなど足元にも及ばない
正確な予想顔写真までも表示されるこのシステムは、犯罪を未然に防ぎ、
起こってしまった犯罪の容疑者を速やかに逮捕することができると期待された。
しかし、なぜかある犯人を調べたときのみ不可解な結果が出ることがわかり、
それは登録者不足が原因とされ、登録が奨励された。
そんなシステムを作った天才数学者とその兄が殺害される。
担当者・神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、
そこに出たのは自分自身だった。
逃亡劇、二重人格、驚異のシステム……近未来をイメージしたと思われる
ストーリーはまったく飽きさせない。
携帯や機器の進化についてはうまくぼかしてあり、あまり時代を感じさせないのは
さすがの配慮というべきか。
登場人物がお互いに相手の正体をつかめず、疑心暗鬼のまま進んでいくところは
かなりハラハラさせられた。
ラストは意外にあっさり。
まあ、こんなふうに終わるのが最良な気はするが、めいっぱい走ったあとだけに
ちょっと物足りない感もある。
なかなか読みごたえはある。
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