息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

インシデント 悪女たちのメス

2014-09-20 10:45:12 | 著者名 は行
秦建日子 著

ドラマ化されているらしい。っていうか、著者は脚本も書いているらしい。

というわけですごくドラマな感じの作品だ。

女子高生・さやかはしつこい頭痛に悩まされていた。心配した先輩により
医療コーディネーターを介して日本随一の技術をもつ女医に診察を受けた結果、
手術が必要な難病と診断された。
日本初の脳機能iPS細胞再生術は成功したかに見えたが、まもなくさやかは
死亡する。

これは医療ミスではないのか、果たして手術は適切だったのか。
冒頭から始まる殺人事件はいったいどんな意味があるのか。

家族関係をキーワードに、人々の思惑がもつれ、絡み合う。
一人ひとりが抱えた重い背景と事情が、医療をますます複雑にしていく。

あまりにもあっさりと死がそこにあって、驚くほどなのだが、医療をテーマに
すると仕方がないのか。


しかし、仙川環を読んだあとだとちょっと軽い。

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