ジェイムズ・P. ホーガン 著
ひさびさのがっつりSFである。
『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』の続編にあたる。
前作で地球を訪れた巨人─ガニメアンたちは、わずかな情報をたよりに
新たな故郷となる星へと旅立った。
その直後、地球人は巨人の星からのメッセージを受け取る。
それは完璧な英語で書かれ、しかもあきらかに地球人のことを
熟知しなければできない内容であった。
混乱する地球人たちは、ガニメアンの他にまた違う知的生物が存在し
ここにかかわっていることを知る。
かつてのミネルヴァで隆盛を極めた人類は二派に分かれ、その一派が
いまジェヴレン星人となって、長年地球の観測に携わっていたという。
皮肉なことにジェヴレンの人々は地球人と同じ種類であるがゆえに
争い事や殺戮、謀略などの要素を持ち合わせていた。
そして地球人に関する対応や報告には、さまざまな工作が加えられていたのだ。
科学者たちの息づまる推理や分析、知的にも文化的にもすぐれているが、
子どものように無垢なガニメアンとのやりとり、一歩先んじたにも
かかわらず停滞してしまったジェヴレンの謎など、とてもスリリングで面白い。
人間関係や心理描写を細やかに描き出しながら、壮大な宇宙の物語に
仕上げる筆力は著者ならでは。
SFっていいなあと思った。
ひさびさのがっつりSFである。
『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』の続編にあたる。
前作で地球を訪れた巨人─ガニメアンたちは、わずかな情報をたよりに
新たな故郷となる星へと旅立った。
その直後、地球人は巨人の星からのメッセージを受け取る。
それは完璧な英語で書かれ、しかもあきらかに地球人のことを
熟知しなければできない内容であった。
混乱する地球人たちは、ガニメアンの他にまた違う知的生物が存在し
ここにかかわっていることを知る。
かつてのミネルヴァで隆盛を極めた人類は二派に分かれ、その一派が
いまジェヴレン星人となって、長年地球の観測に携わっていたという。
皮肉なことにジェヴレンの人々は地球人と同じ種類であるがゆえに
争い事や殺戮、謀略などの要素を持ち合わせていた。
そして地球人に関する対応や報告には、さまざまな工作が加えられていたのだ。
科学者たちの息づまる推理や分析、知的にも文化的にもすぐれているが、
子どものように無垢なガニメアンとのやりとり、一歩先んじたにも
かかわらず停滞してしまったジェヴレンの謎など、とてもスリリングで面白い。
人間関係や心理描写を細やかに描き出しながら、壮大な宇宙の物語に
仕上げる筆力は著者ならでは。
SFっていいなあと思った。
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