息をするように本を読む

初めて読んだ本も、読み返した本も、
ジャンルも著者もおかまいなしの私的読書記録
と、なんだかだらだら日常のことなども

懐かしい家

2015-03-02 13:47:38 | 著者名 か行
小池真理子 著

すんでのところで1か月あけてしまうところであった。
本は読んでいるのだが、なかなか更新できません。
別に何しているわけではないのだが、まあいろいろと気が重いことが続く。

幼いころ住んだ家、というのは大人になってからのそれとは違う。
自分自身の目線が変わっていくわけだし。
ごく普通のサイズでも、子供心にはとても大きくてとても高いと感じる。

そんな実家を離れて暮らした「わたし」は、両親亡き後また戻ってくる。
静かなひとりの暮らしのはずなのに、そこには不思議なぬくもりや
訪問者がいる。
生きているものと、命がないものと。
そのはざまにあるようなこの家。
ホラーの気配を漂わせながら、ファンタジックでやわらかな物語が集められている。

「わたし」は生きているものなのか?
ふと、そんなことが思い浮かんだ。

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