吉村達也 著
「呪われた一軒家」と噂されている中古住宅。
何も知らずに新婚の夫婦が入居した。
幸せいっぱいのはずの主人公・華子は夫を電動工具で殺害した。
「鬼がいた」
華子の言葉から両親はその狂気の犯罪の裏にDVがあったと判断し、
娘の罪を軽減するために奔走する。
テンポよく進む物語は、むしろ軽くないか?と思うほど。
じっくりと読み応えがある作品を求めているとちょっと拍子抜け。
そして意外な結末というのも、個人的には予想の範囲だった。
しかし、これらを肉付けしている構成はとても面白い。
華子が犯罪者になっては困る、と自分の都合が先に出た形で
叔父が紹介した弁護士がなかなかやり手。
冷静で鋭い彼の言葉が物語のいいスパイスとなっている。
ありがちなテーマをとてもうまく処理して、単調さを感じさせない
作品にしているところは著者の力だと思う。
「呪われた一軒家」と噂されている中古住宅。
何も知らずに新婚の夫婦が入居した。
幸せいっぱいのはずの主人公・華子は夫を電動工具で殺害した。
「鬼がいた」
華子の言葉から両親はその狂気の犯罪の裏にDVがあったと判断し、
娘の罪を軽減するために奔走する。
テンポよく進む物語は、むしろ軽くないか?と思うほど。
じっくりと読み応えがある作品を求めているとちょっと拍子抜け。
そして意外な結末というのも、個人的には予想の範囲だった。
しかし、これらを肉付けしている構成はとても面白い。
華子が犯罪者になっては困る、と自分の都合が先に出た形で
叔父が紹介した弁護士がなかなかやり手。
冷静で鋭い彼の言葉が物語のいいスパイスとなっている。
ありがちなテーマをとてもうまく処理して、単調さを感じさせない
作品にしているところは著者の力だと思う。