哲学とワインと・・ 池田晶子ファンのブログ

文筆家池田晶子さんの連載もの等を中心に、興味あるテーマについて、まじめに書いていきたいと思います。

「常に卵の側に」by村上春樹氏

2009-03-20 09:41:00 | 時事
 村上春樹氏の小説は、高校の頃に友人から薦められて読んだことがあるが、なぜかあまり強い印象を持っていない。しかし村上氏はいまや世界的小説家だそうだ。

 今回の村上氏のイスラエル賞授賞式出席の件は、テレビ報道で大きく取り上げられた。なぜガザ地区の戦闘で非難されている当事者の側を村上氏が訪問したかは、その小説家的天邪鬼精神がさせたものであることを本人が話している。

 雑誌クーリエ・ジャポン4月号に、その村上氏のエルサレム・スピーチ全文が載っていたので、何度か読み返してみた。

 明らかにイスラエルを牽制しているようだが、決してその次元に止まらず、慎重な言い回しをしながら「システムと個人」の話へ展開させているところは、さすがにうまいと思わせる内容であった。

 村上春樹氏の小説も読んでみたいと思うようになった。