山域山名:飯豊連峰北股岳・石転び沢、北股沢(山形県)
期 日:2013年6月2日(日)
参 加 者:みやぶー、Kino、らがー
行動記録:天狗平410m(6:30)→温身平450m(6:45)→梅花皮沢630m(7:50/8:10)→石転び沢門内沢出合880m(8:50)→石転び沢1040m(9:05/9:15)→1570m(10:25/10:40)→梅花皮小屋1850m(11:20/12:00)→北股岳2024m(12:30/12:45)→北股岳北方肩1940m(13:10/13:30)~北股沢右斜面滑降~石転び沢門内沢出合850m(14:00/14:10)~梅花皮沢650m(14:20/14:40)→温身平(15:35/15:40)→天狗平(16:05)
<天候:晴れ>
とうとう6月に入り、山スキーシーズンもあとわずかとなった。
週末の日曜日、前夜発でまだ残雪が多い飯豊石転び沢に向かった。
埼玉から飯豊連峰北麓までは、関越道から日本海東北道荒川胎内ICで下りて国道113号線を走って小国町へ。飯豊石転び沢登山口の飯豊山荘までは約400キロで、立山の富山側とほぼ同じ距離である。
自宅を出たのは夜10時前、3人で運転を交代しながら仮眠をする関川道の駅に午前2時に到着。裏の駐車場にテントを張って2時間ほど仮眠する。
関川は夜半から強い東風が吹いていた。飯豊と朝日連峰の間を流れる荒川が山地から平野に開けるので、風の通り道になっているからだろう。
小国のコンビニで朝食を取って、登山口の天狗平へ。
車を降りた途端にもの凄いアブの襲来を受ける。その数といったら、上越の沢の比ではなかった。さすが飯豊。
靴とスキー板をザックに付けて出発。ずっしりと重いがこの時期のアプローチには半ば普通のこと。石転び雪渓が待っているので、我慢して歩く。
山スキーで石転び沢に来たのは2008年5月以来。その時は梅花皮小屋に泊まり、北股岳南面の洗濯沢源頭と石転び沢、門内沢を滑った。
http://kumatrek.jpn.org/mt_ski/08/iide.htm
今日は日帰りでザックは軽いので、雪渓までの荒れたアプローチもいくらか楽である。
温身平から滝沢を見上げる。稜線下はまだたっぷり雪がある。
タムシバの花。
林道終点には自転車とバイク。
梅花皮沢は新緑の盛り。
雪の重さで至る所で樹の枝が垂れ下がっていて通過も大変。
沢沿いの夏道も、岩場やへつりがあって気を使う。
カタクリの群落。
下つぶて石付近は雪が割れていた。
もうひとつ先の小尾根を越える。
雪渓に降りたのは標高630m地点。この時期としては、かなり雪が多かった。
雪渓はすぐに切れていたが、
難なく渡れた。でも、来週は無理だろう。
滝沢出合。
広大な梅花皮沢。この先の石転び沢と合わせて標高差は1200mと、北アルプスにも引けを取らない規模だ。
左が石転び沢、右が門内沢。
GPSとプロトレック高度計の差は約20m、この分が雪渓の厚さだろうか。すごい雪の量だ。
スケール感は白馬大雪渓より上だろう。
石転び沢1200m付近、ここで雪渓登りのやっと半分。
青空に映えるうろこ雲。
北股沢を見上げる。左側の岩峰上が北股岳山頂、左俣、右俣、右斜面とルンゼが3本並ぶ。
左俣、右俣はシュルンドがやばそう。
狙うは一番広い右斜面か。
1570mでアイゼンに切り替える。近そうに見えるが、雪渓登りは最後のツメが長くて辛い。
やっと小屋が見えた。
ふ~、これで急登から解放される。
コルから見る北股岳。
梅花皮小屋と憩う登山者。
昼食後に北股岳を目指す。
梅花皮岳、烏帽子岳の奥に平らな御西岳、左の雲間に飯豊本山が見える。
秋に縦走したことがあるが、素晴らしかった。
ひと際大きい飯豊の最高峰大日岳。
北股岳山頂へ。
はるか彼方に梅花皮沢の雪渓末端。この規模は日本一かもしれない。
藤十郎山尾根と正面奥に赤津山、右の一番遠い雲がかかっているのが二王子山。
門内岳の西に連なる二ツ峰、一の峰、滝沢峰。
東西が大斜面の門内岳と、奥には名峰朳差岳が見える。この秋には登りたい。
この頂きに立ったのは4回目。飯豊で一番縁がある山。
山頂から北股沢斜面ドロップポイントの肩に向かう。
藪漕ぎをして、
雪の斜面を登って、
北股沢右斜面のドロップポイントへ。
着いてみたら、登山道から直接雪庇の上を来れたのか↓…。
石転び沢上部と梅花皮小屋もよく見える。
北股沢へGo!
最高の大斜面。
この爽快感がたまらない。
岩峰をバックに滑る。
最高です。
三角岩の上から滑り込んだ。
左俣、右俣、滑った右斜面。
YouTube: 20130602飯豊石転び沢&北股沢右斜面滑降
石転び沢に滑り込む。
延々と続くクルージング。
次回は門内沢を滑ろう。地元の方からいい斜面を教えてもらった。
あの小尾根を回り込んだら雪渓末端。
冷やしておいたゼリ~~。
ハクサンイチゲ。
緑が濃くなったような気がする。
温身平から振り返る。
天狗平のゲートへ。
飯豊温泉からの門内岳北面。
湯船に入りながらこの景色をのんびりと眺めた。最後まで贅沢な山スキーだった。
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