山スキーと山歩き みやぶろぐ

山スキーと登山など、きままに書いてみます

裏岩手縦走・八幡平~大深岳~八瀬森~大白森~乳頭山~秋田駒ヶ岳<後半>

2014-10-03 | 2014山登り

山域山名:裏岩手・八幡平、畚岳、嶮岨森、大深岳、大白森、乳頭山、笊森山、秋田駒ヶ岳(岩手県、秋田県)
期  日:2014年9月12(金)~15日(月)
参 加 者:みやぶー、こまっぴー、きむてつ
行動記録:
9/14 八瀬森山荘(6:05)~八瀬森(6:35)~曲崎山(7:45/7:55)~大沢森(8:55/9:05)~大白森山荘(10:10)~大白森(11:20/12:00)~小白森山(12:35)~鶴ノ湯分岐(13:00/13:10)~蟹場分岐(14:00/14:05)~大釜温泉(14:45)~孫六温泉(15:00/15:25)~田代平(16:50/17:10)~田代平山荘(17:15)
<天候:曇り時々晴れ、夕方まで雷雨>

昨夜は3人ともネズミの走る音に悩まされたよう。今朝は曇天のなか出発。

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標識がないと分からずに通過してしまいそうな八瀬森。

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昨日までの針葉樹林帯と違い、八瀬森からはブナの森へ。山の成り立ちに関係あるのかも。

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曲崎山の登りから、歩いてきた稜線を振り返る。

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登山道は避けられないくらいのオヤマリンドウが咲いていた。

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曲崎山も展望なし。

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葛根田川流域は、まったく手つかずの大樹海が拡がる。

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こんな薮漕ぎも結構あった。

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曲崎山の下りで、今朝大白森山荘を立ち、三ツ石山荘まで行くという大学生パーティ10名ほどすれ違う。山荘前の水場は枯れていたとのこと。

大沢森も展望なし。この縦走路は、どっぷりと深山の雰囲気を楽しむ気持ちでないといけない。

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ブナの大木。

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大白森山荘へ。

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就寝スペースは2階だけと意外と狭く、10名がやっとか。学生パーティと他にも数名泊まったらしいので、きっと窮屈だったに違いない。
このあと田代平山荘から八瀬森山荘に向かった登山ツアー15名もいたので、どうも我々と逆の北上するパーティの方が多いらしい。もし北上ルートを取っていたら、毎日、大混雑の避難小屋泊だったかも。
それにしても、キャパが10~20名程度の避難小屋を10~15名パーティが小屋泊の計画を立てるのが理解できない。避難小屋だから誰が使ってもかまわないと言えばそうだが…。


山荘の沢も枯れ枯れ。この長大なルートの核心は水の確保か。

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周囲では雷がゴロゴロ鳴って雨が降っているが、大白森だげが青空のエアポケット。
山頂がこんな大湿原になってるなんて想像できなかった。素晴らしかった。

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こんな場所で食べるシーフードヌードルは格別。

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蟹場分岐から水場を求めていったん下るが…、エアリアにある水場が見つからず(役場に聞いたら「水がある」と言われたはずだが)…、雨もポツポツ降ってきて、今晩と明日の水がなければどうにもならないので、「もう孫六まで下るしかないでしょ」と諦めモードで下界へ。

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この下は明らかに雨が降っている。

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運よく雨具を着るほどには降られずにすんだ。大釜温泉から孫六へ向かう。

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孫六温泉は秘湯で有名な乳頭温泉郷の中でも、黒湯と並んで秘湯中の秘湯。

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水もたっぷり担ぎ上げるが、ビールももちろん買い足し。もう飲んじゃえ~。

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水は小屋泊と明日の行動用で一人4リットルがノルマ。

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ピュアウォーター5リットルと缶ビール2本を背負って急登を登る。1日歩き通したあとの最後の1本は、めちゃしんどかった~。

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田代平に着いたら、即、冷え冷えのビールで乾杯!いや~たまらなかった~。

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秋田駒をバックに。

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田代平山荘は厳冬期とGWに来たことはあったが、雪のない時期は初めて。

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小屋にザックを置いて夕陽を見に出かけた。

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最終日も単独がいただけで、ほとんど貸し切り。茄子を焼いて、ちびりちびり飲みました。

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今日は葛根田川源流部をグルっと巡った。距離20.3㎞、累積標高差1920mとハードだった。

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9/15 田代平山荘(6:20)~乳頭山(7:00/7:35)~笊森山(8:30/8:40)~湯森山(9:45/10:00)~横岳(10:45/10:55)~阿弥陀池(11:05/11:15)~秋田駒ヶ岳・男女岳(11:25/11:40)~阿弥陀池(11:50/12:00)~八合目(12:50/12:55)=アルパこまくさ(13:30/15:45)=田沢湖駅(16:17/16:41)=大宮(19:06)=北本
<天候:晴れ>


今朝はまた一段と冷え込んだ。小屋の2階から朝陽に当たる八幡平。

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トイレもあって快適な小屋だった。

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秋田駒と雲海上に鳥海山。

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田代平山荘と大白森、遠くには森吉山。何て素晴らしい。

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木道には初霜が。

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乳頭山の頂きでばんざい~。

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乳頭山直下は池塘が散りばめられている。

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岩手山も南側から眺めるようになった。

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南側にも池塘が点在し、遠くには早池峰山。

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笊森山との間は山スキーで遊ぶ尽くせそう。

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素晴らしい眺望に満足。

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紅葉が始まった稜線。

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青い空と絹雲が映える。

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千沼ヶ原にも足を運んでみたい。

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あと1週間もすれば見頃だろう。

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笊森山をあとに湯森山を目指す。

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湿原のある熊見平と笊森山、岩手山。今日は展望の山旅。

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秋田駒も迫ってきた。これまで幾度も厳冬期、春と山スキーで巡ったルートが確認できた。

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横岳稜線から秋田駒・男女岳。

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南側には煙を上げる女岳、小岳、そしてムーミン谷。今春にはこの南部カルデラも滑降した。

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阿弥陀池にザックをデポして空身で男女岳へ。裏岩手縦走のフィナーレは秋田駒で飾りました。最高!!

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地元の方も踏破する人はあまりいないようで、「埼玉からありがとう」と何人もの方からお礼を言われました。自分たちの山という意識があるんですね。


水面に映る男女岳。

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田沢湖を見下ろす。山麓の水田も秋色に。

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下山路も紅葉が進んできた。

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この坂を下りれば8合目へ。今朝登った乳頭山の奥に八幡平まで見えた。よくもこの距離を歩いてきたもんだ。

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8合目へ下山。長い縦走もこれで終わり。

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予定より1本早いバスに乗る。

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下山したらまずはここ。アルパこまくさの風呂は眼下に田沢湖を見ながら最高~。

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風呂上がりに稲庭うどんで乾杯~(3杯目です)


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田沢湖駅まで路線バスで。

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連休とあってお客も多い。

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新幹線開業で立て替えられた田沢湖高原駅。

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こまちで帰路へ。

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焼石岳?だろうか、車窓からきれいな夕焼けも眺められた。

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大宮駅でこまちとお別れ。

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最終日は距離11㎞、累積標高差は1100m。

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歩く前はこんなに素晴らしい稜線だとは思っていなかった。
八幡平からは50㎞超のロングルートでした。





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