二階堂ふみ、凶暴アイドルに

今季一番の冷え込み、島岡美延です。
ボジョレーヌーヴォー解禁、手袋も解禁？
観るほうにも気合が必要な映画があります。
映画『日々ロック（22日公開）』をご紹介します。
金なし風呂なし彼女なし、ヘタレロッカー・日々沼拓郎（野村周平）のバンド“ザ・ロックンロールブラザーズ”。
ある晩、いつものように少ない客の前でライブをしていたら、一人の女が台風のごとく現れた。
マイクを奪い、歌い始めた彼女こそ、カリスマ的な人気のデジタル系トップアイドル・宇田川咲（二階堂ふみ）。
売れないがロックを誰よりも愛している拓郎。
トップアイドルとして活躍しながらも、やりたい音楽ができずに苦しんでいる咲。
二人の不思議な交流が始まり、咲は拓郎に頼む。
「あたしのために曲かいてくれない？　もう時間がないの。」
史上最強のロックバカと凶暴なトップアイドルの運命は・・・！？
二階堂ふみの圧倒的な存在感、彼女にフツーの女の子を演じる日は来るのかしら。
嵐の中のライブシーンも映画史上、最強かも。

『鉄道員』の記者会見に

昨日は、街で新聞の号外が配られました、島岡美延です。
解散・総選挙のニュースではなく、高倉健さんの訃報。
83歳、次回作の準備中だったそう。
私にとっては、仁侠映画時代より、降旗康男監督とのコンビのイメージが大きいです。
その『鉄道員（ぽっぽや）』の記者会見の様子がニュースで流れました。
私もラジオのパーソナリティとして、記者会見に臨んでいました。
シブくてカッコいい高倉健さんを間近で見た、最初で最後の機会。
娘の役を演じた、まだ十代だった広末涼子さんのキラキラとした輝き、それを優しく見守る健さんの眼差しが印象的だったことを覚えています。
その後、私が母校の季刊誌の編集委員になった時、著名な卒業生へのインタビューを担当しました。
記念号は、ぜひ高倉健さんで、との大学側の打診に「自分のような者よりふさわしい人が」と、大変丁重なお断りのお返事。
あくまで「映画人」で、私生活を表に出さない方でした。
インタビュー出来ていたら、何を聞けたかな・・・。
ご冥福をお祈りします。

40歳以上女性、経験問わず

そろそろ暖房器具の出番かしら、島岡美延です。
空気もカラカラ、風邪にもご用心を。
紅葉を見にいきたい季節ですが、このツアー、思いがけない方向へ。
映画『滝を見にいく（22日公開）』をご紹介します。
『南極料理人』『キツツキと雨』『横道世之介』とヒット作が続く沖田修一監督の最新作は、オーディションによる（演技経験のない人も）「おばちゃん7人」の冒険。
昨日のラジオ番組に、沖田監督が登場。
何より「人間好き」なのだなあ、と思わせる人。
オーディションで各々の人生経験を聞き取り、オリジナル脚本に反映させ、ワークショップを経て撮影された作品は、まさに人間賛歌！
幻の滝を見にいく温泉つき紅葉ツアーに参加した7人の女性。
山登りの途中、先を見にいった男性ガイドがいつまでたっても戻ってこない。
気がつけば山の中で遭難状態。携帯は圏外。
突然のサバイバルに放り出された40代～70代の女たち、人生最大のピンチに立ち向かう・・・！
偶然、運命共同体になった時、あなたならどうします？

この世への未練を叶えたら

沖縄の様々な光景を思い出しました、島岡美延です。
県知事選で示された民意、さて、総選挙で表れる想いは？
「伝えたいこと」は、その身が消えてもこの世にとどまりそう。
映画『想いのこし（22日公開）』をご紹介します。
お金と女に目がないガジロウ（岡田将生）が、不慮の交通事故に。
無傷だった彼の前に、事故で亡くなったポールダンサーのユウコ（広末涼子）と仕事仲間が現れる。
その姿が見えるのはガジロウだけ。亡くなった4人と話せるのだ。
ユウコたちは、お金と引き換えに、やり残したことを叶えて欲しいと彼に懇願。
大金に目がくらみ、嫌々ながら引き受けるガジロウ。
結婚式目前だったルカ、同級生に想いを寄せていたケイ、元消防士のジョニー。
彼女たちの“代わり”に大切な人に想いを伝えていくうち、“サイテー男”の心は、やがて大きく変化していく。
小学生の一人息子、幸太郎を遺していったユウコの深い想いと愛を知り、ガジロウは意外な行動に・・・。
ユーモアたっぷり、優しい気持ちになる物語です。

横田めぐみさんのこと

錦織選手の激闘に拍手、島岡美延です。
バドミントンや卓球にはない、独特なポイント制の繊細な心理戦がテニスの醍醐味であることを再認識。
来年の錦織選手に、さらなる期待！
昨日は、13歳の横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから、37年という長い年月が流れた節目の日。
実は、先月末、私のラジオ番組に、横田滋さん、早紀江さんご夫妻をゲストにお迎えする予定でした。
早くから決まっていた出演日は、訪朝団の帰国翌日になってしまったため、ご夫妻の出演は叶わず。
北朝鮮から新たな情報はなく、横田ご夫妻は講演活動の年内休止を発表。その落胆ぶりが想像できます。
「今回の調査で何もわからなければ、拉致問題はこのまま忘れられてしまう」と、別の番組で先月半ばに語っていた早紀江さん。
会談にのぞむ国の担当者にも「自分の子どもだったら、もっと怒りを表すはず」ともどかしさを感じているようでした。
拉致問題が、現在進行形であることを忘れてはいけない。
笑顔のご夫妻を番組にお迎えできる日を待ち続けます。

どんなオーラ、出している？

快晴の七五三、島岡美延です。
今月の姿勢テーマ「いい姿勢、いい表情であなたの味方を増やす」を実践していますか？
私たちは「話などする前から、様々な情報を発信」しているものです。
例えば「話しかけないでオーラ」が態度に出ている人には、あえて近づかないようにしているはず。
逆に「幸せオーラ」が出ている人の笑顔からは、幸せのおすそ分けをもらった気分になったり。
あ、そこで「逆に嫉妬だけ」と感じる人は、よほどの「欲求不満オーラ」をふりまいている可能性があるので、要注意！
声や話し方にもそのオーラは表れます。
イライラしている時、緊張している時など、表情や態度に加え、話し方に影響することは、身に覚えのある人も多いでしょう。
日常生活とは少し離れますが、フィギュアスケートやバレエなど「登場しただけでオーラ」を感じる人とそうでない人がいたり。
先日、引退記者会見をした村主章枝選手は、人を惹きつける存在感がありました。
トリノ五輪以降我慢していたプリンを食べる姿、微笑ましかったです。

相葉雅紀、映画単独初主演

今季一番の冷え込み、島岡美延です。
そろそろクリスマス映画の出番。
映画『ミラクル　デビクロくんの恋と魔法（22日公開）』をご紹介します。
山下達郎の「クリスマス・イブ」から生まれた中村航の原作、犬童一心監督が映画化。
漫画家を目指す書店員の光（相葉雅紀）は、世界的な照明アーティストのソヨン（ハン・ヒョジュ）と偶然出会い、一瞬で恋に落ちる。
彼女こそ“運命の人”だと思い込み、幼なじみの杏奈（榮倉奈々）に相談。
オブジェ作家の卵である杏奈は、ソヨンとはクリスマスイベントの仕事仲間だった。
光の恋を応援するものの、子どもの頃から、彼への秘めた恋心を抱いている。
一方、光は大学時代の同級生で今や売れっ子漫画家の北山（生田斗真）と再会。
彼こそがソヨンの元恋人だと知っていまい・・・。
“デビクロくん（声:劇団ひとり）”という光にしか見えないキャラクターが、気弱な彼を叱咤激励。
いつも頭を下げて謝ってばかりの光を相葉が好演。
誰かに素直に想いを告げたくなる、魔法のような物語！

生き残りをかけた36時間

今夜もテニス中継が楽しみ、島岡美延です。
四大大会以外にこんな贅沢な試合があることを教えてくれた錦織選手に感謝。
韓国によるリメイクは、日本映画もフランス映画も、より「濃厚な」味付けになる？
映画『ポイントブランク～標的にされた男～（15日公開）』をご紹介します。
ある殺人事件の現場に居合わせた元傭兵ヨフンは、何者かに銃撃され、病院に運び込まれる。
彼を治療した医師テジュンの妻が、突然、誘拐される。
「妻を助けたければ、ヨフンを病院から連れ出せ」という謎の男からの電話。
その時、容疑者に仕立て上げられたヨフンとテジュンは、“標的”になった・・・。
彼らを追う警察と謎の組織。
自分たちが追われる理由がわからないまま、戦う二人。
先の読めない36時間、彼らの運命は・・・！？
オリジナル作品『この愛のために撃て』のフレッド・カヴァイエ監督も絶賛。
元傭兵に映画『7番房の奇跡』で、娘を愛する知的障害を持つ父親を熱演したリュ・スンリョン。
韓国俳優の底力を感じます。

　

新国立劇場「眠れる森の美女」

新国立劇場のバレエ『眠れる森の美女』を堪能、島岡美延です。
2014/2015シーズンの開幕公演としての新制作。
デジレ王子は、ワディム・ムンタギロフ。
彼を新国立劇場『ジゼル』で見て、あまりの素晴らしさに感激したのが昨年2月。
2013年のブノワ賞受賞、英国ロイヤルバレエに移籍してプリンシパル。
今季は新国立シーズンゲストなので、追いかけねば！
王子のソロの踊りもたっぷり。難しい技も音も立てずに、長い手足を存分に見せてくれて・・・、最高でした。
オーロラ姫は米沢唯。
ローズアダージョ、3回転のピルエットなど、安定感はバレエ団の中でも抜群。
特徴的だったのは、カラボス。
大好きな本島美和が、黒いポワントでクモの化身のごとく踊りまくる！
私が発表会で苦労した（！）2幕の森の精は24人の群舞が見事。
100年の眠りから覚めたオーロラと王子のパ・ド・ドゥは、キスをしながら踊っていて、そのまま幕が降りる素敵な演出。
他日の主役が、宝石や青い鳥という、新国立ならではの贅沢な夜でした。

ケタ違い、企業サスペンス！

気温が急降下、島岡美延です。
人生の浮き沈みも時には急激にやってくる・・・？
映画『パワー・ゲーム（15日公開）』をご紹介します。
急成長を遂げるIT企業ワイアット。
入社して6年のアダム（リアム・ヘムズワース）は、とにかく勝ち組になりたいと願っているが、いまだ昇給もなし。
ある日、CEOのワイアット（ゲイリー・オールドマン）に呼ばれる。
「アイコン・システムズ社へ潜入したら5千万円、情報を盗めたら1億円。これはチャンスだ」と告げられ、弱みを握られているアダムは、断ることができない。
アイコン社のCEOは、IT界の神と呼ばれている男ゴダード（ハリソン・フォード）。
アダムは、彼に可愛がられエリート街道に乗り、有力情報を手に入れようとするが・・・。
ワイアットとゴダードとの闘いに挑む時、アダムに残されていたものは！？
カリスマCEOを演じる二人は、『エアフォース・ワン』以来17年ぶりの共演。
サイバー犯罪、監視社会の怖さも見せつけ、緊迫の頭脳戦は痛快な企業サスペンス！