映画に憧れ、映画で知る

今日も冷たい雨の一日、島岡美延です。
高倉健さんの出演作が連日、放送されています。
「男の生き方、年の重ね方の見本」と言われたその姿は、いつも主演で「いいお年寄り」ではなく「いい男のまま」であり続けました。
81歳の最後の作品『あなたへ』も妻を愛し続けた男の物語。
あの寡黙さ、たたずまい・・・、普通の人が真似しても「ただのしゃべらない人」かも！？
米ミズーリ州の18歳の黒人少年が白人警官に射殺された事件で、地元大陪審が警官の不起訴を決めて、全米で抗議デモがエスカレートしています。
今年の春公開になった映画『フルートベール駅で』を思い出しました（DVD発売中）。
2008年の大晦日、母の誕生日を祝い、帰宅する電車の中で新年を迎えた22歳の黒人青年オスカーが、フルートベール駅のホームで白人の鉄道警官に射殺された事件をもとにした映画。
彼には大好きな母、恋人、娘がいて、仲間がいた。
そんな青年が迎えてしまった「最期の日」。
普遍的な人生の喜びと全米の闇を教えてくれる秀逸な作品です。