人生の黄昏時の男女が

寒波に覆われた冬至、島岡美延です。身体を温める工夫、いろいろ行いたいです。
ニュースを見ていると韓国はもっと寒そう。
吐く息が、はっきり見える冬の出会いから描く、映画『拝啓、愛しています（22日公開）』をご紹介します。
早朝、ソウルの住宅街。引退生活だが、牛乳配達で小遣い稼ぎをするキム・マンソク。
リアカーで古紙回収をする同世代女性イップンが坂道で転んだところを助け、それ以来、彼女の存在を心待ちにする。
一方、イップンに親切にしている駐車場の管理人チャン・グンポンは、長年連れ添った妻が認知症になり、献身的に介護していた。
ある日、鍵をかけ忘れた家から、寝巻き姿の妻が外出してしまう。彼女に出くわしたマンソクが帰らせようとするが名前も家もわからない。
その頃、グンポンはイップンと、必死に妻を探していた・・・。
仲睦まじい夫婦は、子供達に迷惑をかけまいと考えている。
マンソクは、人生の最後をイップンと暮らしたいと考える。
避けられない問題を「自分のこと」として見つめてみませんか？

女性総理大臣はいつ？

強い冷え込みの朝、島岡美延です。
韓国で初の女性大統領が誕生しました。パク・クネ氏、60歳。
父子二代の大統領というのも初めて。
「世襲？」と思ってしまいますが、彼女の人生、日本の国会議員の場合とは、イメージがかなり違います。
父パク・チョンヒ大統領は、軍事クーデターで権力を奪取。中学2年で大統領府に引っ越し。フランス留学中の22歳の時、父を狙った流れ弾で母が死去。急遽帰国し、ファーストレディ役を務める。さらに5年後、父が側近に暗殺される。
40代で再び政治の表舞台に。遊説中に右ほおを切られて重傷を負ったことも。現在まで独身。
まさに政治は命懸け、という波乱の人生。兵役もある韓国という国の激しさを感じます。大統領任期は5年。どんな手腕を発揮するのでしょう。
アメリカは史上初の黒人大統領に、さらに4年を託すことにした今年。
ひるがえって、ニッポン。新政権の総理、閣僚、聞こえてくるのは「あの頃の顔ぶれ」。
「指導的立場の女性」が際立って少ないこの国で、女性が総理になる日はいつ？

3.11以降、どう生きてきたか

残り少ない年内に、新内閣発足、島岡美延です。
有権者が迷い続けた総選挙は終わっても、震災からの復興の道は、終わりが見えません。
私たちは、やはり、忘れてはいないでしょうか。
あの日に起きたこと、あの日からどんな気持ちで毎日を送っていたかを。
映画『おだやかな日常（22日公開）』をご紹介します。
3.11直後、福島から微妙な距離にある東京では、曖昧な政府のアナウンスや飛び交うデマが、人々を疑心暗鬼に陥れていった。
サエコは、幼稚園に通う娘が心配でならない。
放射線量を測って欲しい、お弁当を持たせたい、マスクをさせたい、そう訴えるも周りの母親や先生たちから「過剰な反応」と言われ、孤立感を深めていく。
子供はいないものの、見えない放射能への恐怖から、心が揺れ続けるユカコ。夫に「転勤」を申し出るよう頼む。
同じマンションに住む二人の女性の人生が、ある日、交差する。
内田伸輝監督、プロデューサー＆主演の杉野希妃。
映画人が「作らずにはいられなかった」衝撃作、国会議員にも見て欲しいです。

「戦後最低」が転換点？

選挙が終わった昨日は、はっきりしない空模様、島岡美延です。
投票日から一転、寒さのせいではないでしょうが、「勝利者」も晴れやかとはいいがたい表情。
2011.3.11後、初の総選挙は、なんと「戦後最低の投票率59.32%」で決しました。
一票の格差も違憲状態のまま。各地で「選挙無効」の訴えが起こされています。
昨年春の統一地方選挙。大震災直後で、被災地では選挙の延期が認められた非常事態でした。
首都圏でも「ガソリンを使わない」とのアピールで、自転車で動く候補者も多かったものです。
候補者は、防災対策強化を叫び、地域の絆を訴えました。
「3.11を経験した今、これまでの価値観を変えざるを得ない」と日本人の誰もが感じた空気は、今回の総選挙にはありませんでした。
そもそも「戦後最低」などという表現をニュースで聞くのは、久しぶり。
こうした議席で、戦後守られてきた「戦争をしない国」の姿が変わる可能性が出てくるとは。
戦後の象徴「巨大な組織力」の一人勝ち、歴史の転換点になるのでしょうか。

世の中、こうなったら？

総選挙終了、島岡美延です。
「元に戻してみる」のオセロ返しの様相。
議会ではなく、「将軍の一声」がすべてだった江戸時代。映画『大奥～永遠～（22日公開）』をご紹介します。
前作では、八代将軍吉宗を柴咲コウが演じ、TBSドラマ『大奥～誕生』で、三代家光を多部未華子が演じた「将軍は女、仕えるは美しき男たち」の世界。
今度は、豪華を極め爛熟する元禄の世！
男たちが疫病に倒れ、男女逆転の世になって30年、五代将軍綱吉（菅野美穂）の時代。
大奥では激しい権力争いが。
そこに京から一人の公家がやってくる。右衛門佐（堺雅人）は、類まれなる野心と才覚で綱吉に取り入り、総取締として権勢を掌中に収めていく。
一人娘の松姫を亡くした綱吉は、政から遠ざけられ、世継ぎ作りに専念させられるも、一向に懐妊しない。
妄執気味の父・桂昌院（西田敏行）に従い「生類憐みの令」を出し、国は乱れるばかり。
ついに、綱吉に手を差し伸べた右衛門佐だったが・・・！
堺雅人という役者、今年も映画界を面白くしました。

美脚を目指すなら

昨日は思ったより冷たい雨でしたね、島岡美延です。
レッグウォーマーで、ふくらはぎを温めるのは必須。
先日、某スポーツクラブの「モデルTAISO美脚」というレッスンを受けました。
裸足で行うのですが、ウォーキングは、足を交差させるように前に進んで、鏡の前でポージングという、いわゆる「モデルウォーク」。
腰に手を当てて、その足に体重を乗せて、反対の足は、膝を曲げてポーズ・・・、皆さん、照れながらも楽しそう。
体操の部分は、「ラジオ体操＋バレエ」の印象！？
身体を反らせるときに、腕はバレエのような優雅さを加えたり。
「プリエ＝膝を曲げて」、「ルルベ＝かかとを上げて背伸び」というバレエ用語も時々使用。
片足で立って、反対の足を前に振り出したり、後ろへ送ったり。ほとんどバレエ（バーがない分、難しい？）。
「つま先を伸ばすとさらに効果的ですよ」と講師。
これがバレエだと「つま先伸びてない！」と怒られるわけです。
やはり、美しい下半身のためにもバレエ！とあらためて思えた時間でした。

鎖骨マッサージで存在感を

寒くない雨の予報の土曜日、島岡美延です。
今日はそんなに首をすくめ、肩を丸めて歩かないでいいかしら。あ、でも傘を差したら、どうしてもうつむきがち。
今月の姿勢テーマ「首、肩を固めない」を実践していますか？
首をすくめるよりタートルネックのインナーやマフラーで冷たい空気を遮断しましょう。
ところで、冬のファッションではどうしても隠れがちな「鎖骨」、その存在感はいかがですか？　
特に女性にとって、くっきりした鎖骨は魅力的。
リンパの流れが滞りがちなこの季節。心臓が血液を押し出すようには、リンパは勝手に流れません。「流してやる」手伝いが必要です。
鎖骨に沿って、指で挟んで押し流すようにマッサージをします。左の鎖骨なら、右手の人差し指と中指を添えて。
「強すぎず、さする」イメージで。
さらに、両腕を胸の前で交差させて、鎖骨の「くぼみ」を人差し指～薬指を使って押し込みます。
あごの下から耳にかけても指でマッサージ。さらに耳から首に沿って降ろすように。
目指せ、美しい首＆鎖骨ライン！

三ツ星レストランの危機に

空気が乾燥していますね、島岡美延です。
忘年会続きの皆様、体調は大丈夫でしょうか。
一番ダイエットしにくい時期でも、来年のバレエの発表会に向けて、太ってはいられない・・・。
「料理も主役」、見るだけなら太る心配なし？　映画『シェフ！～三ツ星レストランの舞台裏へようこそ～（22日公開）』をご紹介します。
パリ有数の超高級三ツ星レストラン、カルゴ・ラガルド。20年間守り続けた三ツ星も、ベテランシェフ・アレクサンドル（ジャン・レノ）のスランプで大ピンチ。
審査会の新メニューがどうしてもひらめかない！
そんな折、彼が出会ったのは、老人ホームでペンキ塗りをしていたジャッキー。
天才的な舌の持ち主なのに、生意気すぎて数多のレストランを首になった若手シェフだった。
さらに、老人ホームの厨房で働いていた素人シェフたちも加わり、由緒あるレストランの建て直しプロジェクト始動・・・？
スクリーンに登場するメニューは、正統派のフレンチから、アヴァンギャルドな分子料理まで、どうぞ目と耳でご賞味下さい。

王妃の残酷な命令

今年の漢字は「金」、島岡美延です。
誕生日の昨日は、ミサイル発射など驚きのニュースにあふれました。
この人は、37歳で断頭台に・・・。知られざる日々を新たな視点で描く、映画『マリー・アントワネットに別れを告げて（15日公開）』をご紹介します。
1789年7月14日、いつもの優雅な朝を迎えたはずのベルサイユが、一枚の紙に震える。
フランス革命勃発のきっかけとなるバスティーユが陥落し、286名のギロチンリストが発表されたのだ。
王妃マリー・アントワネット（ダイアン・クルーガー）、その寵愛を受けるポリニャック夫人の名も。
王妃は、朗読係のシドニー（レア・セドゥ）を呼ぶ。
「ずっとおそばに。」心酔する王妃に忠誠を誓うシドニーに対し、思いもよらない命令を下した。
「あなたは、私の大切な人、ポリニャック夫人の身代わりになって。」
身を引き裂かれるような嫉妬心を抱きつつ、生命の危機を迎えたシドニーの究極の選択とは？
本物の宮殿でのロケ、豪華な衣装・・・、緊迫に満ちたベルサイユ最後の3日間！

私の「今年の漢字」

2012年12月12日、無事に誕生日を迎えました、島岡美延です。12が三つ並んで、なんだか嬉しいです。
今年一年を振り返る時期の誕生日、結構、気に入っています。
「今年の漢字」が発表される前に、私の個人的な一文字を。
それは、『朝』。
これが今年の漢字に選ばれることはないだろうけれど。
月曜日の「朝」のラジオ番組を今年度、担当しています。
今までも朝の番組はありましたが、「月曜朝」って、他の曜日とちょっと気分が違います。
今の時期は、もちろん真っ暗なうちに起きて、「朝日」を感じながら出勤。
先日、スタジオのビルの誰もいないロビーで「ここまで朝の光が届くんだ」という眩しさに感動を覚えました。
ロンドン五輪では、「朝の勝利」に涙しました。夏の早朝に嬉しいニュースを連日味わったものです。
そして「朝は必ず来る」ことを感じた、「復興への日々」の日本列島。
東日本大震災から1年9ヶ月たった昨日。また厳しい冬の被災地です。
「朝」の力を信じて、また一年、しっかり生きていかなくては！