渋谷の街をモノクロで

梅雨前線が活発になりそう、島岡美延です。
「DJポリス」の登場は、先週の渋谷。W杯出場の喜びに沸く群集を見事な話術で統率しました。
あのスクランブル交差点で、2年前の夏に撮影した映画『非金属の夜（15日公開）』をご紹介します。
中田圭監督が、昨日、ラジオに登場。東日本大震災後の渋谷、その撮影秘話を語ってくれました。
かつて光に渦に包まれていた街には、行き場を失った人々が増えている。少女ナツは、人との接触を拒絶し、彷徨っていた。
ある日、自分と同じような美月と知り合う。人懐っこい彼女に何かを感じ、一晩ともに過ごす。
翌日、一人になったナツは、自殺の話を耳にする。美月だと直感し、昨夜会った人たちに話を聞こうとするが、誰も自分以外には無関心。
冷めていた心が揺れ始めた時、公衆トイレで、偶然、拳銃を手に入れてしまう。
一方、死への願望を胸に、ひたすら暴力的な行動を繰り返す青年、コウ。
二人の人生が、夜明け前の渋谷の街で交差する・・・。
モノクロで描いた72分に「今のニッポン」が。