センバツと大リーグの開幕、島岡美延です。スポーツの話題が増える時期こそ、大事なことを見落とさないようにしなければ。
高度経済成長期に向かう中、置き去りにされたのは――。映画『光る川(22日公開)』をご紹介します。昨日のラジオに『リング・ワンダリング』以来の金子雅和監督が登場。世界が注目する異才、今作もCG一切なし。岐阜の山奥で撮影、神秘的に二つの時代を行き来します。
1958年、山間の集落で暮らす8歳の少年ユウチャ。森林伐採の影響か、年々深刻化する洪水。夏休みの終わりに来た紙芝居屋が、土地の伝承である里の娘・お葉(華村あすか)と山の民の木地屋の青年・朔(葵揚)との悲恋の物語を始める。お葉の涙が溢れるように数十年に一度、恐ろしい洪水が起こるという。紙芝居との不思議なシンクロを体験したユウチャは集落の言い伝えに従って川をさかのぼり、山奥の淵へと向かう――。
成長の名のもとに国土を変え続けてきた日本。立ち止まって、というメッセージにも思えます。
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