ネコに三種あり?

 鹿骨は今でもお正月のお飾りのメッカ。

 ちょっと特殊なしめ縄などは、わざわざこの地まで買いにいらっしゃるかたが大勢いる。かくいう密蔵院の神棚のしめ縄も「四尺の太(ふと)」なるもの。

 小売りのお飾り屋さんがどんどん辞めてしまうので、江東区の砂町に住む私の高校時代の友人も密蔵院の檀家のところへわざわざ買いにやってくる。ついでだから私も一緒について行って、密蔵院の分をもらってくる。

 その友人が帰りにお茶を飲みながら話してくれたのが、今日のタイトルである。
「猫には、三種類いるんだってよ」
「どんな種類だ?」
「ねこ、とこ、へこの三種類だって言うんだってよ。うちのバアサン(当の本人の母親である)が言ってるから、あんまり当てにはならないけどな」
「でも、ねこ、へこって、何だよ」
「ねこの(ね)は(ねずみ)の(ね)だから、ネズミを捕るネコだ。でもネズミをとらずに鳥ばかり捕ってくるのがいるだろ。それだ(とり)の(と)をつけて、(とこ)だよ。そんで、蛇を捕るのが(へこ)って言うらしい。うちで昔飼っていたのは、トコだったんだ」

「あははは、おもしれぇ。それ、今日のブログで、いただきダ」
---と言う具合である。年末に、愉快な話を聞けて良かったと思う。

--ということで、写真はヘコをアップしたかったのだが、
 写真では何が「ネコ」で、どんなものが「トコ」で、どんな雰囲気をしているのが「ヘコ」だかわからないので、昨日のお約束通り芸大出の彫刻家でもあり、お坊さんでもある小高一民氏に制作してもらった「3Dバンザイ地蔵」です。
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