「涼光(りょうこう)」と怒れる男たち

今日は、お坊さんたちにとって、いくつも予定が重なる特異な日であることをご存じの方は少ないだろう。

師走最初の友引なのです。坊さんたちが集まって何かやるには今年の最終日が今日なんです。来週あたりになると、お釈迦様の悟りを開いた日(8日)やら、なにやら、とにかく気ぜわしくなるのです。

ご多分にもれず、私も今日は三つの予定がかなさって・・・。二つをご辞退。残る一つはエンターテイメントですが、すでに半年前にチケットを予約していたし、家内と一緒ですから、これは今更「他の予定が入ったから俺、行けないわ」とは言えない。

渋谷シアターコクーンで上演中の蜷川幸雄演出の「12人の怒れる男たち」。中井貴一、西岡馬さんら、実力派13名の面々による、2時間30分。ヘンリー・フォンダの映画は絶品だけど、今日の芝居も素晴らしい!
物語の面白さを存分に堪能して、よっし、今年の最後まで行くぞ!って元気をもらった。

舞台の設定は夏の午後。蒸し暑い日という設定。たまたま今日のお題が、お盆のご詠歌の「涼光」。こんな寒い日には不釣り合いなタイトルだが、しばし夏の暑さと風を受けて涼しげにきらめく夏の日の情景を思い出してみるもの、また一興(いっきょう)だろう。
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