そら豆

 知り合いの方から「そら豆」が毎年届く。今日も「そら、来た!ありがたい」だから「そら豆」かというと、そんなことはない。あははは。

 鞘の両端を切ってそのまま焼くと、とっても美味しい!

 語源を家内は知っていたが「そら豆」は、さやが空を向いてつくことから命名されたのだそうだ。「蚕豆」とも書く。--私は知らなかった。天女が絡んだ美しい話からの命名かもしれないと思っていたのだ。
「……天女が空の上で大切に育てていたこの豆は、今でも空の上の、あの懐かしい庭に戻りたいと、空に向かってさやを伸ばしているのです……」という具合である。
 ゴツイ鞘の中で、フカフカの毛布のような毛に包まれて冬と春を乗りこえてきたそら豆……。作り手の丹精も加わって、美味しく実って、腹の中。

 「そら豆」だけで、けっこう思うことはあるのもだ。
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