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ナラタージュ 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2005-02-28 |
「ナラタージュ」 島本理生さんの本。
「ナラタージュ」 とは、映画などで、
主人公が回想の形で、過去の出来事を物語ることだそうです。
著者は、1983年まれですが、とても大人っぽい感じがしました。
「いまでも呼吸するように思い出す。季節が変わるたび、一緒に歩いた風景や空気を、すれ違う男性に似た面影を探している。それは未練とは少し違う。むしろ穏やかに彼を遠ざけているための作業だ。記憶の中に留め、それを過去だと意識することで現実から切り離している。」
瞬間的に流れてしまう、ともすれば、意識することのない感情が
とても上手に書けていると思いました。
(まぁ、これが恋愛小説の技なのですが・・・。)
「人を好きになる」 というのは、面白いことですよね。
いや、「面白いと思うしかない!」が、適切な言い方でしょうか。
いやがおうでも自分と向き合わざるをえなくなります。
不安や嫉妬など、自分は抑えることのできないどろどろとした感情が噴き出して、はじめて自分はこんな人間だったのかと気づくことがしばしばです。
ナラタージュは、内容的にはちょっと痛々しい話でしたが、
人は人を好きになる、そのためだけに生まれてくる。
ということを、春の夜の空気とともに感じました。
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魂萌え ! 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2005-04-21 |
「魂萌え(たまもえ)!」 は、桐野夏生さんの小説。
(タイトルがすごいですよね。)
平穏な生活を送っていた59歳の主婦が、
夫の急死によって人生の荒波に放り出される・・・という話です。
面白くて一気に読んでしまいました。
(なので、すごい寝不足・・・。)
夫の死後に知った十年来の愛人の存在。
遺産分割を迫る子どもたちや友達からのおせっかい。
そして、新しい恋愛など・・・。
主人公は、老いを迎える局面で、これでもかというくらい
過酷な現実に直面します。
主人公の感情の移り変わりがとてもよく書けていて驚きました。
歳をとることは、「喪失」との戦いだということを思い知らされました。
その戦いに、一人で立ち向かえるようになっていく主人公の姿が
この小説の「希望」です。
(最後まで読んで、タイトルの意味がようやく理解できました。)
パン香房 「きんのすず」。
“プリンパン”などがあります。
やさしい味のパンが多いです。
確かご夫婦でやっていたような気がします。
この歳で、“初体験” しました。
何がって・・・、いやその
ラジオのインタビュー です。
「FMぱるるん」
ファミリー向け情報番組の中の
「夢をかなえて」というコーナーの収録でした。
お相手は、「パティスリーKOSAI」
代表取締役 の 小齋俊史さん。
「パティスリーKOSAI」は、全国的にも有名なお店で、
先日もフジテレビのザ・ベストハウスで紹介されました。
子ども達に人気の “パティシエ” という職業について
インタビューしました。
かなり緊張していた私は、いきなり
「どっ、どうして、パティシエになろうと思ったのですか?」
と、聞いてしまい、
「・・・。うーん、なんか、そうじゃなくて。
最初にインタビューの趣旨を入れた方がよくないですか?」
と、ご本人から貴重なアドバイスをいただいたのでした。
収録中、頭の中はフル回転でした。
相槌はこんな感じでいいのかなぁ。
いまの質問は次につながるかなぁ。
時間配分は予定通りかなぁ。
でも、口をついて出る言葉の拙さとといったら・・・(涙)。
緊張して震えてるし、しかも、なまってるし。
とまあ、こんな状況だったにもかかわらず、
ご本人は、とても一生懸命にお話をしてくださいました。
“パティシエ”という「職業」の本質。
ケーキと夢はイコールではないこと。
夢をかなえるために必要なこと。
きちんと言葉を選んで、熱く語る姿に
うっとりしてしまいました・・・(おっと)。
「子どものときに是非やっておいたことがいいことは?」
「職人であり、経営者であることの苦労は?」
「気になるコサイの2号店はあるのか?」
など、多分ここだけの質問にも答えていただきました。
放送は、3月31日午後4時~5時の間だそうです。
是非、聞いていただければと思います。
今日この大役を任せていただいた彩さんにも感謝。
http://blog.livedoor.jp/wai_wai_42/archives/51397072.html#comments
美味しい焼き菓子をご馳走になったにもかかわらず、家に帰っていただきました。
(だって、カロリーかなり消費したし・・・。)
収録中に気がついたのですが、このお店は男性のお客さんがひっきりなしにいらっしゃいます。
真面目に美味しいからだと思います。
くろばね朝市は、雨で中止になりましたが、
ケーキの材料は、キャンセルできなかったようで、
子ども会のお母さん達に召集がかかりました。
9時半から12時まで、50本のロールケーキを作りました。
スポンジは亀印製菓、苺は国田の宮田農園です。
1本500円という超破格のお値段なので、
作るそばから飛ぶように売れてしまいました。
ポケットファームどきどき
(JA全農いばらき)の
「森の家庭料理レストラン」へ。
バイキング形式で、夜は、大人1470円、子ども840円です。
メニューは手の込んだ家庭料理といった感じです。
どれも薄味で、素材の味の良さが伝わってきます。
食材の種類や産地名、生産者名なども表示されています。
東京から通う常連さんがいるという話を聞いていましたが、
確かに・・・と納得しました。
接客もとても親切で、いろいろなことを教えてくれます。
「これはフランスパンですけど、ミルクを入れて焼いているので
とてもやわらかいですよ。是非食べてみてください。」
「今日のおすすめの果物は、このオレンジ。すごく甘いですよ。」
(早番だった彩さんには残念ながら会えませんでしたが、
ここできびきび働く姿が目に浮かぶようでした。)
今日は、「積極的に何もしない日」。
ここのところ、年度末ということもあって、
あれもこれもやらなきゃと負荷がかかりっぱなしでした。
(しかも、こういうときに限って飲み会も多くなるし・・・。)
ということで、午前中も寝て、午後も寝て・・・。
昨晩、「影武者がいるという噂ですけど」
と言われましたが、・・・いません。
アウトソーシングが進んでいるだけです。
(できれば、もう少し進めて、「三日月」とか
練習する時間を作りたいかも・・・。)
明日は、くろばね朝市です。
子ども会では、ロールケーキを作る予定ですが、
お天気がどうなるかが、ちょっと心配です。
「和の月」(なのつき)という
オーガニック米の純米酒の酒粕から
作った「本酒蒸し饅頭」。
月の井酒造は、「最後の酒」という本やそのドラマ化で有名になった酒蔵です。
(饅頭を作っているのは、笠間の「一久庵」。)
小豆もオーガニックで美味しく、パッケージも素敵ですが、
1個200円はちょっと高いかも。
また、「和の月」は「ドナテロウズ」でアイスにもなっていました。
http://www.tsukinoi.co.jp/shop.php?category=4
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オランウータンに森を返す日 価格:¥ 1,300(税込) 発売日:2000-04 |
「オランウータンに森を返す日」
川端裕人さんの本。
大阪のペットショップで、4頭のオランウータンの赤ちゃんが
発見されたとき、著者に「なぜ?」という疑問が生まれました。
答えを知るために行動をおこしますが、さまざまな事実を
前にして、さらに多くの疑問が湧いてきてしまいます。
オランウータンの赤ちゃんがインドネシアに返っていくまで
何度も何度も考えることの繰り返しでした。
オランウータンの赤ちゃんは、
赤ちゃんをおぶっている母親を撃ち殺し、
その背中からはがして捕獲するそうです。
母親と一緒に落ちて死んでしまう赤ちゃんも多く、
1頭の赤ちゃんを捕獲するために、
その陰で19頭ものオランウータンが死んでしまうとのこと。
他にショックだったのが、
オランウータンの棲む森がすごい勢いでなくなっていること。
インドネシアで多発する森林火災には多くの謎があります。
(先日観た映画、「ダーウインの悪魔」を思い出しました。)
本のタイトルは、おそらく最初は、
「オランウータンを森に返す日」 だったのが、
いろいろと考えていくうちに
「オランウータンに森を返す日」 になったのだと思います。
日本国内のペットブームや野生動物の密輸問題と、
インドネシアの森林問題は密接に関係していています。
(日本はインドネシアの一番のお得意様です。)
すべてを総合的に考えることが大切だそうです。
「アイユーラブストーリー」
先日、「梅酒を買いました」と言ったら
「梅酒は作るもんだろー」と言われました。
(・・・作るとなると、もうすぐですね。)
木瓜(ぼけ)の花。
それに、スイセンとネコヤナギ。
木瓜(ぼけ)という名前は、実が瓜のような形であることからで、「もっけ」から読み方が進化した(?)そうです。
バラ科の植物なので、トゲがあります。(実は、つっこみ系?)
実家では、よく、おじいちゃんから「植物の名前」クイズが
出題されますが、私や娘達は、つっこむ気力を失わせてしまうような
“おおぼけ”な回答を常に繰り返しています。
「県立歴史館」へ。
昨晩、「旧水海道小学校本館物語」(茨城ビデオパック製作)を見て、どうしても本物が見たくなったからです。
明治13年に建てられた洋風建築の小学校で、昭和46年に水海道市から水戸市へ移築されました。
当時の学校で使われていた教科書などが展示されています。
また、建物の中には、「スタインウェイ」のピアノもあります。
このピアノの製造番号は「11013」(1865年製造)となっていて、皇居にあるピアノ(1895年寄贈)の製造番号「62085」より古いそうです。
(水戸市緑町)
「フレッシュグリーン」のケーキ。
ここは、ケーキだけでなく、毎日決まった時間にパンが焼きあがるので、それを目当てにくるお客さんも多いそうです。
パン・ケーキの教室もあり、今度行ってみたいと思いました。
http://www.ne.jp/asahi/making/style/freshgreen/
(ウエディング・ケーキも素敵です。)
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マネジメント改革の工程表 |
先日、新橋の「魚金」で、
「サバ」 の話をしながら飲みました。
とは言っても、魚の 「サバ」 ではなく、
組織における 「サバ」 についてです。
(組織の「サバ」は「バッファ」に出世するそう。)
よくわからない? ・・・ですよね。
ということで、「マネジメント改革の工程表」
岸良裕司 さんの本が登場です。
岸良さんは、84年に京セラ入社、数々の全社的な問題解決の中心人物として活躍した方です。(現在は、ヘッドハンティングされて、ビーイング(株)という会社にいます。)
●なぜ人は「サバ」を読むのか。それは責任感があるから・・・。個人の責任感で「サバ」を読む。組織の上に行けばいくほど「サバ」を読む。組織と組織の間でも「サバ」を読む。「サバ」はネズミ算式に増えていく。
●経営幹部は自分でも「サバ」を読んできた経験があるので、現場の「サバ」が読める。そのため、さらに仕事を割り当てる。現場もそれはわかっているので、さらに多めに「サバ」を用意する。こうやって負のサイクルが際限なく回りはじめる。
●「サバ」は悪いことなのか?一見、悪いと思える「サバ」だが、これを逆手にとってプロジェクトの成功に活用できる使い方がある。「サバ」は余裕であって、これは積極的な機能をもつ「バッファ」に変えることができる。
●「サバ」を省くと、人間の行動は好ましくなる。厳しい納期を要求することで、部下は自己流のやり方では間に合わないと感じ、他の人から学んだり、自ら創意工夫するようになる。また、小さな問題でも早めに報告を上げるようになり、上司が部下を支援できるようになる。
●「サバ」を省くと、現場だけの「個別最適」から、「全体最適」の視点でみんなが意思決定するようになる。個人の「サバ」を集めたものは、「バッファ」として組織の上の方に置く。「バッファ」の位置でどの程度のチームワークが行われるかが決まる。
といったことをこの本で読んで、かなり「目から鱗」でした。
(うーん、「サバ」だけに・・・。)
「サバ」以外に、虫も出てきました。
「会社の害虫図鑑」。
まず、「くれない虫」 と 「べき虫」 。
(イラストだと、“蜂”みたい。)
「・・・してくれない」、「・・・すべきだ」は、実は同類。
この虫は、会社近くの安い居酒屋で発生する危険があるそう。
(あとは、喫煙ルームとか。)
これを予防するには、一人5,000円以上のお店に行くこと。
美味しいワインでも飲めば、会社のグチなどは誰も言わないそう。
「かねくい虫」とか「マルチタスク虫」など、
虫の話は、うちの中学生にも読ませたのですが、
理解不能だったようです。
(「サバ」などは読まないからでしょうか。)
最後に、岸良さんの奥様は きしらまゆこ さんという絵本作家で、
この本の執筆にあたっては、大きな力を発揮してくれたそうです。
(最愛の妻と書いてあって、なんかいいなぁ・・・と思いました。)
浅川養蜂場の「蜂蜜飴」(茨城県城里町)
カネショウの「蜂蜜入り りんご酢」(青森県平川市)
五蜂館の「御用邸チーズケーキ」(栃木県那須町)