水戸梅日記

水戸・いばらき

男性誌探訪

2005-11-30 | 読んだ本
 斉藤美奈子 さんの 「男性誌探訪」 という本を読みました。

 この本のもとになったのは、2000年5月から2年半くらいにわたって 週刊誌「アエラ」 で連載されていた コラム だそうで、全部で 31誌 が取り上げられています。

 著者は、「男性誌評」 をする前には、「女性誌評」 をしたそうなのですが、女性誌が虫眼鏡で見る差を探す作業だったのに比べて、男性誌というのは、「男性誌」というジャンルさえ存在しないのではないかと思えるくらい幅が広かったそうです。

 女性誌は、開発の進んだ雑誌界の 「先進国」

 男性誌は、探索の余地が残る雑誌界の 「秘境」

 ・・・だそうです。

 雑誌というのは一種のサークルみたいなもので、常連の読者は、そのいいところも悪いところも含めた上で、それが好き(旧知の間柄、あうんの関係)なのだから、このコラムの連載中は、批判めいた投書がたくさん届いたそうです。

 でも、とても面白かったです。
 (著者の観察力が凄いのです。最近では 「誤読日記」 という本が出ていますが、話題になった本の“微妙な違和感”をきちんと文章にしています。)


「週刊ポスト」
七つの顔を持つ「ザ・男性誌」
(一冊の本に同居する 知的パパ と エロオヤジ)


「プレジデント」
いまだに健在な 「二倍二倍の上昇志向」
(原理原則を語る語る、能書き力)


「日経トレンディ」
気分は「社会主義」 な 「資本主義」雑誌
(暮らしの手帖とは、似て非なるもの)


「文藝春秋」
保守でオトナな日本のセレブ
(社長室のインテリア、日本を代表する「本誌」)









疲れてきたので、簡単に・・・、


「週間東洋経済」  粗食を貫く硬派な経済誌  


「週刊新潮」  世の中すべてご隠居の花見酒


「ダカーポ」  チョコマカ生きる書生体質の次男坊


「日経おとなのOFF」  失楽園カップル2名様ご招待


「レオン」  オヤジ、モテたい。以上





 などなど・・・、見出し だけで、こんなに過激なのです。

 (もしかして・・・、あまり、面白くなかったですか。)





 最近、本屋では、「家族」 で読む 雑誌(?) というのを見かけます。

 日経キッズプラス とか プレジデントファミリー とか・・・ですが、一体、どんな家庭がこの雑誌を読むのだろうか・・・?と思います。


 (少なくとも、うちでは読みません。うちにあるのは、お父さんの P関係の雑誌 と お母さん(私)の、どうみても対象がひとまわり以上若すぎるんじゃないか?という女性誌、そして、美味しい食べ物 を特集した雑誌だけです。)



poemu 瀬戸内銘菓 「母恵夢」(ポエム)。
 やさしい味のお菓子です。

 福島の 「ままどおる」 に似ています。
 ままどおるの 「バターっ気」 を少し薄めたような感じでしょうか・・・。

 北のままどおる VS 南の母恵夢 という感じですね。
 (誰か、わかるかな・・・・。)



poncollon 四国限定のクリームコロン(ポンジュース)です。
 (引き続き、道後ネタ。)

 おすすめお土産のひとつです。

 さっき、Bで私のことを 「おねえちゃん」 と、何度も何度も呼んでくれた、とても若い おにいちゃん にも上げてきました。
 (とてもよい教育をされているようで・・・、是非、おとうさんの顔が見たいです!)

今日は、明日の朝を楽しみにして早く寝ます。



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ターサイ

2005-11-29 | 水戸
tasai 冬に咲く、緑色のバラ と言われている
 (・・・言われてません。)

 ターサイ という 中国野菜(農業大学校産)です。
 (私は、初めて見ました。)
 生協で、調理法などを教えていただき、100円で購入しました。( 生協さん、ありがとう。・・・そういえば、「生協の白石さん」 という本が、面白いそうですね。)
 
 「ターサイ」 は、ビタミンAが豊富なため、美肌効果があるそうです。
(カロチンの含有量は、中国野菜の中では最も多く、カルシウム、鉄なども豊富に含んでいるそう。)



 さて、今日は、ローカルネタです。(今日も?)

  「月刊みと」 の 特集が、 「2005 茨城を彩った10人」 ということで、萩本欽一さん(茨城ゴールデンゴールズ監督)さん、日比野克彦さん(水戸芸術館での一人万博)などが、紹介されていましたが・・・、

 この二人に並んで、娘の友達の “あべっち” が載っていて、びっくりでした。(でも、当然なのです・・・。レスリングをやっている水戸の三姉弟 [ 中一・小六・小一 ] ということで、よくテレビにも出ています・・・。出場する大会すべて全戦全勝。将来のオリンピック選手候補です。)

 また、日比野克彦さんの 「2005 今年のハマりもの」 として、 「茶の間」 (家から一番近い) の 「ぶたもやし鍋」 が紹介されていて、これにも驚きました。

 日比野さんは、あまりのおいしさに作り方を聞いて、自宅でも作ってみたそうです。(いつもここに通っていたこと、知らなかったです。)



utuboya うつぼや の 「坊っちゃん団子」です。
 (道後ネタも、まだまだ健在。)
 「日本一の団子」 という サライ編集の本には、「つぼや菓子舗」 というお店が紹介されていましたが、ここの団子もとても美味しかったです。(つぼやというのは、小説の坊っちゃんが、温泉の帰りに立ち寄って、ふた皿7銭で食べたという店、らしいです。)

 この本には、他にも、正岡子規、森鴎外、泉鏡花などが愛した 「羽二重団子」 、幸田露伴が愛した 「言問団子」 などが紹介されています。

 団子は、私の方では、白いお餅が四つ串に刺さっていて、あんや、しょうゆだれがついているタイプが一般的です。茨城で有名なのは、石下の団子でしょうか・・・?(ゆたかや派 と はるこや派 がいるんですよね。)

ruminaria 今日、くろばねパーク のツリーに灯が点りました。
 (去年は1本でしたが、今年は3本になったのですね。)

 団子3兄弟 ならぬ ツリー3兄弟!(・・・寒い?)



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道後温泉(続)

2005-11-28 |  ひとりごと
 校友会の総会・懇親会でした。
 (また、遅くなってしまったのですが、一応、事務局だったのです。仕事です。・・・最近、家事してない疑惑が浮上しているので、とりあえず言い訳。)

 今日の昼間は、外部の方に担当地区の案内をしたのですが、昨日の松山のことがたくさん思いだされました。

 松山に行った日、空港から市内へ向かう時に、黄色いミカンが山肌にキラキラ輝いている光景を見ました。
 そして、東京へ戻った次の日、羽田へ飛行機が降りる前に、東京のキラキラした街の灯を見ました。

 で、松山の輝きがあってこそ、東京がキラキラしているのだなぁ・・・と思ったのです。
 また、松山のキラキラは、絶対、東京のキラキラになってはいけないと思ったりして・・・(どういう例えなんだか・・・。ま、自分のところも、そういう地域にしたいという気持ちがあるということです。)



 それで・・・ですね、今日の勘三郎さんのコメントは、皆さまにも是非読んでいただきたいと思いましたので、紹介させていただきます。




 
 実は、この週末は大ショックの週末だったのです。



 先週の金曜日の夜7時頃、私の目の前約4メートルのところで、人が車に轢かれました。
 私が、歩道に面したスーパーの駐車場に車を停め、店の入口に向かって歩き出したときに、すごい勢いで交差点を左折してきたアメ車の小型トラックが、横断歩道上の若い女性を轢いたのです。
 現場にブレーキ痕はなし。つまり運転手は全く見てなかったのです。



 私は一部始終を見ていました。前輪と後輪、2回轢かれました。目を覆いたくなるような光景でした。
 私はすぐ被害者に近づいて状況を確認して救急車、警察と電話をしました・・・・・・意識なし。後頭部から多量の出血。自発呼吸はかろうじて有り。鼻からも多量の出血。瞳孔は開いた状態。次第に眼球が飛び出してきた(脳内圧の上昇)。後輪で肺を踏みつけてるので、肋骨が肺に刺さってるおそれもある。・・・・・・これは絶対にむやみに動かしてはいけない状況である。



 私と数名が道路に立って交通をシャットアウトし、迂回させる。救急車が到着。私の妻が救急搬送のお手伝い。
 加害者の男は何もせずにつっ立ってる。 
 警察はまだ来ない。
 現場は札幌市でも有数の大きな道路。その道が大渋滞だ。この渋滞でパトカーが来られないのだろう(じゃあ自分の足で走れよ!)。



 われわれ素人のやる交通整理だから、まったく人数が足りてない。でも、それ以上手伝おうとする者はいない。見物人だけはそれこそ100人規模なのに。
 高齢者。口に手をあてて見てるだけ。
 若者。キモーイ、とか思ってるだけ。
 サラリーマン。関わりたくない。 



 よくみると、現場のお手伝いをしてるのは、私以外は全部女性だ。しかも、30~40台の主婦だ。やはり、こういうことになると女性は強いのか、と改めて思い知った。
 やがて、ようやく警察が現場入り。お手伝い組も解散となった。



 あとで新聞で知ったのですが、被害者は24歳の大学生だったそう みなさんも、被害者にも加害者にもならないよう、気をつけましょうね。ほんの一瞬の出来事で、人間の命はあっけなく失われてしまうのですから。



 家にもどったあと、子供に言い聞かせる。
 「信号が青でも、運転手のことを信用してはいけない」です。事故の翌日の午後に亡くなられたそうです。
 助かって欲しかったのだが...。
 冥福を祈ります。



 こんなこと言われながら育つ子供も気の毒だけど、仕方がないんだ。命には代えられないもんな。





 田舎の道では、知らない人同士であっても、すれ違った時に、片方が転んだら、もう片方はすぐに相手を助けますが、これが、大都会のスクランブル交差点のような場所になると、絶対に誰も助けたりしないのですよね。
 (中島みゆき さんの唄に、こういう内容の話がありました。)

 人が、人として生きる場所の適正な規模というのが、おそらくあるのだろうなぁ・・・とは思うのですが、現実的には、なかなかうまくはいかないですね。だから、皆さまも気をつけてくださいね。
 (勝手にいなくなったりしないように・・・)

 加害者も気の毒だと思います。
 (この苦悩は、たしか、さだまさし さんの唄にありましたよね。)

 pon-juiceさんから聞いたのですが、道後の交差点は、子どもの不幸な事故の後に、横断方法を見直したそうです。
 なにか改善につながると良いですが・・・、(でも、私も、勘三郎さんと同じような感じで、子どもには、横断歩道があっても、なるべく歩道橋を通るように!とか、言ったりします。)

ram 横浜の喜久家洋菓子舗の 「ラムボール」。
 (美味しいですー。)
昨日の ツマガリ の 「キルシュチョコケーキ」 も 絶品! と思ったけど・・・。(お土産、ありがとうございました。)
いつもながら、お菓子は、横浜とか神戸には、絶対に勝てないと思います・・・。
 (水戸は、ケーキの「消費量」なら、日本一らしいのですが・・・。)
大好きな人と美味しいものを食べる幸せ(私はこれが一番です)が、皆さまにも、ずっと続くといいと思います。


 

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道後温泉

2005-11-27 |  ひとりごと
jyako 四国の「松山」へ行ってきました。
 (写真は、四国型の「じゃこ天」です。)

 愛媛のお二人には、大変お世話になりました。
 また、中国・四国ブロック+天花ということで、たくさんの方々にお会いすることができて、本当に行ってよかったと思いました。
 (同期の頑張っている様子を聞くと刺激を受けます。)



dogo 「坊ちゃん」で有名な「道後温泉本館」です。
 霊の湯、神の湯とも、頑張って入浴しました。

 ここは、「千と千尋の神かくし」のモデルにもなったという建物で、100年前、当時の町長さんが建てたそうです。
 (後世に遺せる財産ですよね。)



resha 機関車トーマス・・・じゃなくて、「坊ちゃん列車」です。
 日本最初の 軽便鉄道 だそうです。

 松山市内は、とても活気がありました。
中心市街地は、車と人でいっぱいで、私は、なんとなく、昭和50年代くらいの水戸を思いだしたのでした。(県民150万人のうち、50万人が松山に住んでいるそうです。)
様々な機能が、今でもしっかりと、まちなかに残っていて、とてもよいところだと思いました。



mikan 内子の「ミカン」です。

 10個100円 (しかも、日の丸ブランド)は、安いっ!と思ったのですが、愛媛の方に言わせると、「ミカンは、買うものじゃない (うちにあったり、いただいたりするもの)」そうです。

 内子も、美しい街並みが残っていて、とても良いところでした。



yuuhi 内子の後に、大洲の「臥龍山荘」で、紅葉を堪能してから、「双海」で夕日を見ました。(晴れたし、また、お会いできないと思っていた若松さんにも会えて、自分の悪運の強さに驚きました。)

 若松さんからは、人間牧場(?)の話の他に、市町村合併の実態を聞きました。
 結局は、サービスは低い方に、負担は高い方にならざるを得ない・・・、また、「双海」という地域を、地元の子どもたちが誇りに思えるようにこれまで頑張ってやってきたけど、地名も消えて・・・また、一からやり直しだそうです。



cake 家に帰ったら、「ケーキ」がありました。
 (今日のくろばねの朝市で娘が作ったケーキです。)
 地域活動も含めて、なんとか、二日間が無事に過ぎたようで良かったです。
 (日本酒6本も、内子から無事夕方に届いていて、姑息ですが、とりあえず作戦は成功ということで・・・。)










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夕日日コーヒー

2005-11-25 |  ひとりごと
 明日は、五時起きで、松山 に行く予定です。

 中国・四国ブロックの同窓会です。

 それにしても、この102期のお友達は、本当によくぞ知り合ったなぁ・・・と思う方々ばかりです。
 とはいえ、同窓会というのは、結構会うまでが楽しみだったりして・・・、会うと・・・、なんだやっぱりこんな奴だったのか・・・とか思ったりすることもないとは言えないのですが・・・、
 (はい・・・。私が一番そう思われていると思いますけど・・・。)


 この土日に私が不在になることで、ご迷惑をおかけします方々には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。 (朝市も、お手伝いができなくて、ごめんなさい。) でも、どうしても、 双海(ふたみ)の夕日 を見たかったのです。(昨年、このまちの夕日の話を聞いたときから、ずっと行ってみたい場所でした・・・。)

 双海町は、今は、伊予市になりましたが、「夕日」 でまちおこしをしたところです。夕日を見ながら、 夕日日・コーヒー(ゆーひーひー・こーひー) を飲むことは、きっと今回の同窓会を外したら、もうしばらくないだろうなぁ・・・と思ったのでした。(週末のお天気が良さそうなので、とても楽しみです。)

 まちおこしのアイディアはあっても、それを実現するのは本当に難しいことです。先日、プロジェクトXで、以前ブログに書いた 「旭山動物園」 の取り組みを見ましたが、 「ブランド力」 というのは、結局、「中身」 のことなのだと思いました。(イメージ戦略も重要ですが、やはり中身があってこそですよね。)双海も同じように、日々の努力の積み重ねで、その 「中身」 を作ってきたのだろうと思います。

 まちおこしの中心人物である、元双海町の元教育長さんである 若松進一さん(夕日のミュージアム名誉館長) は、国土交通省の観光カリスマ百選(第3回)にも選ばれています。(今回は、残念ながらお会いできないのですが・・・。)とても面白いお話をする方です。「商売」ではなくて、「笑売」をしてきたのだそうです。


 今週もいっぱいいっぱいで、来週もどうやって乗り切ろうか・・・という状況なのですが、逆にそういうときだからこそ、感じられるものもあるのかもしれないと期待をしています。
とりあえず行ってまいります。



 今日は、那珂市の 「木内酒造 」(私の実家の近く)から、お酒などの案内が届いていました。今度、京成の一階に 「な嘉屋」 という食にこだわる新しいスタイルのお店をオープンするのだそうです。とても楽しみです。(私は、小布施の「桝一市村酒造」に雰囲気が似ていると思うのですが)




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あんこう鍋

2005-11-24 |  ひとりごと
tifany東京での仕事が片づいた後、銀座に行きました。

写真は、「ティファニー」 です。
「ルイ・ヴィトン」 にも行きました。
(初めてでした・・・。)

この2つは、水戸の中心市街地に3月にオープンする百貨店に入ることになったブランドですが、パンツの丈のお直しをしたことがない!という素敵なおねえさんと一緒だったので、恐くなかったです。

近くには、「シャネル」 とか、「カルティエ」 などもあって、やはり銀座というのは、すごいところだと思ったのでした。
(いま頃、何を言ってるんでしょうか・・・?)

ブランドもの というのは、私は 「記号」 だとばかり思っていたのですが、やはり、本物を身に付けることで感じる幸せというのもあるのだなぁと思いました。(ティファニーのダイヤは、とても美しかったです。)

ただ、悲しいかな、少なくとも私たち二人は、こういったものを、他人様からいただこうとは思っていない (買うなら自分でと思っている)ところが・・・、ちょっとどうなのか・・・と少し反省したのでした。

そして、夜は、水戸で今年初めての 「あんこう鍋」(魚末)。
(食べるのに夢中で、写真撮るの忘れました。)

ちなみに、あんこうは、最近、山口県でも 売り出し中 とのことで、 茨城県では警戒を強めています(?)。


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ビジネス・エコノミクス

2005-11-23 | 読んだ本
ビジネス・エコノミクス という 伊藤元重さんの本に イオンのことが書いてありました。

イオンの岡田会長は、「大きな街には、 (セブンイレブンのような) 小さな店を、小さな街には、(ウォルマートのような) 大きな店を 」、そして、 「イオンのような大型店は、狸しか出ないようなところに出店した方がうまくいく」 と言っているそうです。

人口10万人か、それ以下の小さな街であれば、その人口に見合った大きな店を作ってしまえば、あとから他の大型店は算入しにくいものだそうです。既存の店が、その街の人口を反映した大きな店であるので、算入しようとするライバル企業がその店より大きな店を作ろうとすれば、仮に既存店舗に勝てたとしても、その後は、店が大きすぎて、小さな規模の街では採算が合わなくなってしまうそうです。

「狸しかでないような・・・」 というのは、結局、日本のような狭い国土に人口が密集している国では、どんな過疎地域に店を作っても5万人程度の客はどこからか出てくるものだ。そうした過疎地域に、その地域の商業規模にあったような大きな街を作れば、ライバルは出てきにくい。結局、安定的な利益が得られる・・・ということなのだのだそうです。

こういうのを、経済学では、ゲーム理論の 「コミットメント」 というのだそうです。 (競争相手に先んじて動くことがゲームを有利に進めることにつながる) 「参入阻止行動」 ともいうそうです。

「コミットメント」 とは、相手に自分の覚悟を知らせるということであり、それが、口約束ではなく、本物であるということを知らせなければならないそうです。(「史記」の「背水の陣」だそう。兵士にとっても出す力が違うそう。)

伊藤元重さんのこの本では、こういった現実のケースをたくさん取りあげて、その経済学的な見方を教えてくれています。
(18世紀の経済であれば「市場経済論」という切り口で、市場の構造や価格形成の話をするだけで済んだのだそうですが、21世紀初頭の現在は、企業行動やビジネス活動抜きには、経済学は語れないそうです。)


また、この本には、著者が、「つくば」 に住んでいたときの話もありました。
常識的に考えるとつくばのような人工的な街は、駐車場を備えた大規模小売店ばかりになるはずなのですが、不便な場所に、なぜか中小の小売店が繁盛している。それは、パン屋やケーキ屋なのだが、これらの店は、著者が思うに、つくばに住んでいる1000人のうち、998人は不便だから買いに行かないはずなのだが、おそらく2人は買いに行く店なのだそうです。
こういうのを 「0.1%商法」 というのだそうです。


他に参考になったのが、 「価格」 の話です。
「価格」 というのは、もうそれだけで、すごい情報なのだそうです。(マルクスを倒した、ハイエクの「場の情報」です。)
価格が決まる背景は、確かにいろいろあるかもしれないが、結局は 「価格」 にすべてが反映されているのだそうです。だから、価格変化の背景について知らなくても、その価格メカニズムに乗ることで、人間はいろいろなところに手足を伸ばすことができるのだそうです。

omaturi今日は、水戸市の田谷という地区で、神社を新築したお祭りがあり、娘の小学校の吹奏楽部がお祝いということで演奏をしました。
(くろばね商店会の屋台も出ていました。)
多分、地区の方全員が出てきていたんじゃないか・・・と思うくらいの人出でした。
神社の新築には、一軒あたりそれなりの負担(数万円)があったようですが・・・、こういう、経済学では説明しにくいことが、まだまだあってよかったなぁと思いました。

夜には、私の住むマンションの大規模修繕が先日可決されなかった件について、同じマンションで以前一緒に役員をやった方から、いろいろ教えていただきました。建設会社をやっている方なので、価格が妥当かどうかは、すぐわかります。安いのは、それなりに理由があると考えるべきだそうで、今回の価格はOKだったそうです。(説明する手続きに問題があったとのことで、ひと安心。)価格の話は、すぐに終わり、その後は、さまざまな日本酒にチャレンジでした。

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私の嫌いな10の言葉

2005-11-22 | 読んだ本
「私の嫌いな10の言葉」 という 中島義道さん の本ですが・・・、

紹介されていた 10の言葉 は、私も嫌い・・・と思う言葉でもありました。

全部紹介するのもどうか と思いますので、少しだけにしますが・・・、




相手の気持ちを考えろよ!

考えたことがない人が言う言葉。相手の気持ちを考えるのは、大変に過酷なこと。




ひとりで生きてるんじゃないからな!

これを言う人が、決定的に忘れていること。それは、他人とは、助けるだけでなく、介入・支配する存在でもあるということ。




お前のためを思って言ってるんだぞ!

実は、相手が目障りでたまらない。相手に変わってもらわないと、「自分が」 不安で、不安でしかたがないということ。




自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!

何か好きなこと というのは、何でもいいわけではないのに、最初から そういわないところが欺瞞的。









著者は50歳を過ぎて、「老成」 とか 「成熟」 とは、ますます正反対の方向に進んでいく自分を感じているそうです。

不登校10万人以上、社会的引きこもり100万人以上も 結構だ と言います。 (その社会が成熟していることを示す現象だそうです。)世も末だ と嘆く大人と、言われる青少年には、共謀関係がある。本当は、誰もこの 「ぬるま湯」 のように居心地のいい世界から抜け出たくない中で、たまに 「自己主張」 とかを、口に出してみたいだけなのだそうです・・。

(著者は、大学の先生らしいのですが、すごく人気かあるか、全くないか・・・どっちかでしょうね・・・?)


上の娘の教室に貼ってある、 「教室内10の禁句集」 です。



ムカつく


ウザーい


ビミョウ


意味ねーじゃん


意味わかんねー


俺(私)だって、やろうと思えばできる 


俺(私)って、○○な人だから


でもー


えー


だって、○○だもん





言われるとすぐに感情を逆撫でされたような気分になる言葉ですよね。

これらの言葉を多用する子ども達も さびしいと思いますが、最初に挙げたような言葉が上手に使えるような大人になっていく ということも、かなりさびしいですよね。



最近、片付けなくてはならないことに対して、時間があまりにも少なすぎて、いろいろなことが中途半端になっています。物事が重なるときは、これでもか これでもか というほど重なるのは、なぜなのでしょう・・・?
(ブログのせいだよ、と言われると、返す言葉もございませんが・・・。)

こういうときは、いつも、 「簡単なことから 少しずつ」 片付けることにしています。(ひとつでも片付くと、ちっちゃな自信になるんですよね・・・。)


orangeオレンジ入ったチョコレートが好きです。

本当は、「オランジェ」 というオレンジピールをチョコレートでコーティングしたのが、一番好きなのですけど、高いんですよねぇ・・・。

「チョコレート」 は、私の好きな言葉の一つです(?)。



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キャッチセールス

2005-11-21 |  ひとりごと
先日、知らない女の人から、「○○ちゃんのお母様ですか?」 と電話がかかってきました。

「来年は中学生ですね。おめでとうございます!」

「はぁ。ありがとうございます。」

「ところで、中学校のお勉強とか心配されてらっしゃいますか?」

「ええ、まぁ普通に・・・」

「中学校の教科書を、無料で差し上げてるんですけど、お送りしてもいいですか?」

この時点で、ものすごくあやしい!と思う私。

「結構です・・・。」

「皆さんに差し上げているんですよ。まったくお金もかかりませんし、皆さん見せていただいて、良かった とおっしゃってますよ。」

「でも、うちは本当に結構ですから。」

「どうしてですか・・・?」

「うちは、私も娘も 心配性 なんです。中学校の教科書 なんか見たら、きっと難しくて不安でいっぱいになっちゃうと思うんですよ。」

「お子さんは、勉強のことを相当心配してらっしゃるのですね?」

「そうなんですよ。街でもらう 塾の勧誘のチラシとかを見ただけで、いてもたってもいられなくなっちゃうタイプなんですよ。おかあさん塾行かせて!って、言い出したりして・・・それで私も困ってるんですよ。」

「・・・。お子さんが、そんなに勉強のこと心配してらっしゃるなんて・・・。やっぱり送りますね。教科書。」

「はぁ・・・。でも、本当に教科書を送るだけですか?」

「教科書と一緒に、教科書の手引きを送ります。この手引きが、大変分かりやすいと評判なんですよ。」

「そんなに・・・いただきっぱなしで、いいんですか?」

「教科書は、タダで差し上げてはいけないことになっているので、教科書だけは、あとで回収しに伺います。」

「え!家に来るんですね?」

「はい。でも、なにも進めようとしているわけではありませんから・・・。」

「いいです・・・。やっぱり。私はあまり家に早く帰らないので、何度もご足労させるわけにはまいりませんし・・・。それにうちでは勉強にあまりお金をかけることができない複雑な事情がありまして・・・。」とか、さんざん、「いりませんアピール」をしていたら、いきなり ガチャンと電話を切られてしまいました。

本当にやんなっちゃいますね。(え?私がですか・・・?)




私は、以前、有名なP生命の勧誘の方に、すごい!と誉められたことがあります。ボクの勧誘はほとんど断られたことがないんですけどねぇ・・・って。(え?誉めてない?)

「生命保険の種類って、何種類あるか知ってますか?」 と彼は最初に聞きました。

「はい。3種類です。終身 と 定期 と 定期付き終身 です。」

「正解です・・・。」

加入しなかった代わりに、誰か紹介して下さいと頼まれました。
(転んでもタダでは起きないところ・・・さすがですね。)

でも、気の毒だとは思ったのですが、紹介しませんでした。(だって多分彼に言われたら、みんな加入しちゃうと思ったからです。)確か、生命保険って、人生で2番目に高い買い物だったですよね・・・?


「ついていったらこうなった」キャッチセールス潜入ルポ という、キャッチセールス評論家の 多田文明 さんという方の本には、「手相を勉強しています」「怪しげな絵の即売会」「あなたの原稿が本になる」とかの正体が書いてあります。(わざわざついていって、ひっかかったふりをしてくる 「キャッチセールス評論家」 という仕事も大変だと思います。)

こういう私も、昔は、子どもの英会話セットの販売の方や、羽毛ふとん販売の方を、家にあげたりして、いろいろ面倒なことやこわいことになりそうになった経験がたくさんあります。(昔は可愛かったんですけどね。)




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ファスト風土化する日本

2005-11-20 | 読んだ本
今日、「イオン水戸内原ショッピングセンター」 に行って来ました。

(朝令暮改ですね・・・。ごめんなさい。)

朝、祖父母から電話がかかってきて、うちの娘たちを連れて、イオン(ジャスコ+180の専門店)に行きたいんだけど・・・と言われたので、水戸駅から内原駅まで、私が電車で娘たちを連れて行きました。(イオンで待ち合わせ)

「先生や友達も、みんな行ってて、学校でも話題になっているんだから、連れていってもやってもいいじゃない」 と、祖父母が言います。

しかし・・・、祖父母がこんなことでいいのでしょうか?
祖父母たるもの、孫を 「消費するだけの場所」 連れていっている場合じゃないのではないのでしょうか?

もっと創造的な場所とか、せめて自然の豊かな場所に連れてってよ!と言いたいのを、ぐっとこらえます・・・。
(だって、それを言うと、じゃあ、お前はどんなたいそうな子育てをしてるんだ!手抜きばっかりしているくせに!と突っ込まれるのが目に見えているので・・・。)

私は、娘たちをお願いして、本を一冊買って帰ってきました。

(ヴィレッジヴァンガードというお店は、ちょっと行ってみたかったので、長居してしまいましたが・・・。)

買った本は、 「ファスト風土化する日本 郊外化とその病理」 です。三浦展(みうら・あつし)さんという、今、「下流社会」 という本が売れている方が書いた本です。

こういう本を買ってしまうところが、私って、本当にいやみな消費者なんですよねぇ・・・。(だって、この本は、 「ジャスコ文明」 を批判する本なのです。)



家族が変わった。青少年が変わった。という以前に、「風土が変わった。」


過去二十年間に日本で起こったことは、「ファスト風土化」(外食産業のファストフードに引っかけた造語)である。


「ファスト風土化」とは、地方農村部の郊外化(中心市街地の没落)。地域固有の歴史、伝統、価値観、生活様式を持ったコミュニティが崩壊し、代わってちょうどファストフードのように全国一律の均質な生活様式が拡大したことをいうそうです。


著者は、東京よりも、地方(郊外)で、少年犯罪が急増していることに注目しています。むしろ東京は安定してきており、今一番危ないのは地方(郊外)だそうです。(北関東が特にあぶないそう・・・)


その原因のひとつとして、やり玉に挙がっているのが、「農村型消費社会のシンボル=ジャスコ」(大型SC)です。


著者は、いろいろ有名になった犯罪のあった場所を歩いてみたそうですが、必ずジャスコ(大型SC)があるのだそうです。(社会貢献とか環境に積極的な企業ではありますが、企業戦略としては、人口減少、市場が縮小している地域に出店し、その地域の商業全体に占める比重を高め、競争優位に立ってきたと言っています。)そして、ここで働く人、消費する人の行動がもたらすものに言及していきます。





福島県の大型店を規制する条例に、私は賛成です。

ジャスコがひとつできれば雇用は2000人増えるそうです。また、東京にあるものを、地方の人が自分のところにも欲しいと思う気持ちも当然だと思います。でも、それで失われるものの大きさを考えなくてはいけないと思います。(新しいもの好きな私が、こういうことを言うのも、大変矛盾しているとは思っていますが、一応言います。)


ちなみに、前にブログに書いた 「下妻物語」 という本にも、「ジャスコ」 は出てきます。

東京に買い物に行くモモコに八百屋が言うセリフです。

「わざわざ東京まで買い物にいかんくても、ジャスコがあっぺ。下妻のジャスコは、東京のパルコよりでっかいぞ。ジャスコにはなんでもあっぺ。」

・・・ここまで言われると、茨城の人間としては、かなり恥ずかしい気もしますね。(もう、すっかり茨城の風景の一部になっているのですね。)





話は変わりますが、今週の日経ビジネスに、ピーター・ドラッカーへの追悼文が載っていました。(発行人の酒井綱一郎さんという方が書いた文章なのですが、ドラッカーの意外な面が発見できたので、紹介します。)




ドラッカーは 「経営の神様」 といわれることを嫌っていて、好んでいたのは、「社会生態学者」 という肩書きだそうです。


いつも規則正しい一日を送っていたそうです。
朝6時に起きて、物理学者で発明家でもある奥さんのために、お弁当用のサンドイッチをつくり、奥さんがテニスに出かけると、再び寝床に入り、午前10時に起きる。昼食は好きな赤ワインを飲みながら、スローフードを楽しむ。執筆作業に入るのは夜で、12時頃まで、思索・執筆をしたそうです。(パソコンは、言葉が踊りすぎる、と言って使わなかったらしいです。)


筆者がドラッカーから教えられたのは、「100年単位、1000年単位で、常識を問い直す姿勢」 だそうです。
(「社会生態学者」という肩書きを好んだのも、「常識に潜むワナへの挑戦」という気持ちがあったからではないか。)






yakiimo焼きいもです。
(知り合いの方が加工しています。)
電子レンジで3分加熱するだけで、焼きたてのさつまいもが食べられます。

(昔、焼きいもやさんが、バネばかりで重さをはかったあと、新聞紙にくるんでわたしてくれた「焼きいも」も美味しかったなぁと思いだしながら食べてます。)

・・・ところで、焼きいもは、ファストフード?それとも スローフード?


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