風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

宇宙への夢

2012-08-29 00:13:08 | 日々の生活
 週末、小さなニュースですが、個人的には感慨深いニュースが飛び込んで来ました。宇宙船アポロ11号の船長で、1969年7月、人類で初めて月面に降り立ったニール・アームストロング氏が、米国時間25日に亡くなったそうです。享年82歳。してみると、月面に降り立ったのは、39歳になる二週間ほど前だったことになります。へ~え・・・当時の私には大人に見えましたが、当然のことながら、今の私よりずいぶん若い・・・。
 当時、新聞の一面記事に踊る見出しの文字が、それまで見たことがないほどに大きかった・・・そんなところから、子供心に、歴史的な瞬間を目の当たりにしているのだということを感じ取って、胸が躍ったものでした。私たちの世代は、アメリカのアポロ計画によって、宇宙への夢を掻き立てられました。アームストロング船長に続いて月面に降り立った人類二人目のバズ・オルドリンと、そのとき周回軌道を回っていたマイケル・コリンズの三人はヒーローであり、その名は今もなお胸に刻まれています。
 宇宙船イーグルが月面に着陸したのは1969年7月20日 20時17分39秒(UTC)、アームストロング船長が月面に降り立ったのは21日 2時56分(UTC)。この時、彼は歴史に残る有名な言葉を発します。その後、2時間36分にわたって月面を探索しました。

“I'm, ah... at the foot of the ladder. The LM footpads are only, ah... ah... depressed in the surface about, ah.... 1 or 2 inches, although the surface appears to be, ah... very, very fine grained, as you get close to it. It's almost like a powder. (The) ground mass, ah... is very fine. I'm going to step off the LM now. That's one small step for “a” man, one giant leap for mankind.”
(いま着陸船の脚の上に立っている。脚は月面に1インチか2インチほど沈んでいるが、月の表面は近づいて見るとかなり…、かなりなめらかだ。ほとんど粉のように見える。月面ははっきりと見えている。これより着陸船から足を踏み降ろす。これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。)

 亡くなった彼の遺族のコメントもふるっています。

"For those who may ask what they can do to honor Neil, we have a simple request. Honor his example of service, accomplishment and modesty, and the next time you walk outside on a clear night and see the moon smiling down at you, think of Neil Armstrong and give him a wink."
(ニールを称えるために何をすべきかと尋ねるかたには、簡単なお願いがひとつあります。故人が示した奉仕と達成、謙虚さに敬意を払ってください。そして次の晴れた夜に外を歩いていて、月があなたにほほえみかけているのを見たときは、ニール・アームストロングのことを思って、ウィンクしてあげてください)

 自分のサインが高値で取引されているのを知ると、以後、サインをするのを拒否する(Wikipedia)など、謙虚な人柄で知られる彼は、スポットライトを避け、妻や子どもたちと静かな生活を送っていたと言われます(CNN)。合掌。
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