保健福祉の現場から

感じるままに

3回目接種の行方

2021年09月21日 | Weblog
R3.9.21東京新聞「高齢者、3回目接種は年明け 河野氏、自治体に準備要請」(https://www.tokyo-np.co.jp/article/132217)。<以下引用>
<河野太郎行政改革担当相は21日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について「高齢者は年明けになる。各自治体には、準備をお願いすることになる」と述べた。優先接種の対象となっている医療従事者らは、年内に3回目接種を開始する方向で検討する。厚生労働省は17日に3回目接種の実施方針を決定。接種時期は2回目完了から8カ月以降を目安とし、接種対象者や接種体制について議論を進める考えだ。河野氏は、2月に接種を開始した医療従事者は年内に、5月の大型連休明けに接種が本格化した高齢者は来年初めに、それぞれ3回目接種が始まるとの見通しを示した。>

R3.9.22「新型コロナワクチン追加接種(3回目接種)の体制確保について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000835181.pdf)が発出されている。国際比較は、札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学HP(https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/)やJohns Hopkins University.のMaps & Trends(https://coronavirus.jhu.edu/data)のマップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)がわかりやすい。新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00294.html)のR3.9.16資料2-4(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000833594.pdf)p21「米国」、p22「イスラエル」では新規陽性者数、新規死亡者数が反転している。R3.9.14NHK「シンガポール 80%ワクチン接種終えるも 新たな感染者増加傾向」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210914/k10013259351000.html)も出ているが、ワクチン接種が進んでも簡単に収束するわけではないであろう。R3.9.7日刊ゲンダイ「コロナ死者急増はワクチン効果限界の凶兆か 医療、高齢者施設で接種後クラスター続々発生」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294352)と報道されているように、ブレイクスルー感染はある程度発生することを覚悟する必要がある。ところで、マップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)では、インドは新規陽性者、新規死亡者数ともに抑えられ、インドネシアも急速に改善している。札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学HP「新型コロナウイルスワクチン接種率の推移【世界・国別】」(https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/vaccine.html)では両国はワクチン接種率が高いわけではない。各国の新型コロナ統計についてどこまで比較可能かはっきりしないが、ワクチン接種を繰り返すだけで良いかどうか、慎重な検討が必要かもしれない。新型コロナウイルス感染症対策分科会(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin.html)のR3.9.3「ワクチン接種が進む中で日常生活はどのように変わり得るのか?」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/bunkakai/dai7/vaccine_nichijou.pdf)p5~7「ワクチン・検査パッケージ」に向けての検討が進められる。各国の状況を踏まえると、出口戦略には、やはり、一年余前のR2.5.29新型コロナウイルス感染症対策専門家会議「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/jyoukyou_bunseki_0529.pdf)p23「検査体制の拡充とあわせ、早期診断により患者を軽症段階で確実に捕捉し、早期の介入によって、重症者・死亡者の発生を防ぐ。 ⇒過度に恐れずとも済む病気に変えていく。」を戦略的に進めることが不可欠であろう。R3.9.8Web医事新報「[緊急寄稿]COVID-19における薬剤治験のあり方─移植感染症学の視点からみたCOVID-19[第3章]高橋公太 (新潟大学名誉教授,日本臨床腎移植学会元理事長,高橋記念医学研究所所長)」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=17992)の「新たな政策として,きわめてシンプルな能動的政策,すなわちCOVID-19のウイルス検査陽性時の不顕性感染から顕性感染症発症前後までの期間が患者のウイルス量が最も多い時期であるので,これらの患者に積極的に経口抗ウイルス薬を服用させる方針に180度大きくかじ取りを変えるべきである」が出ているように、早期の経口抗ウイルス薬治療がカギを握ると感じる方が少なくないかもしれない。R3.9.7Web医事新報「第125回:自宅療養者を開業医が診るコツ」(https://www.jmedj.co.jp/premium/nagao2017/data/5082/)の「疥癬の治療薬として汎用されているイベルメクチン(ストロメクトール®)は市場では枯渇している。処方できるのであれば、発症早期でないと効果が期待できないので筆者は発症3日以内に限定している。体重60kgならば12mgを3日間処方するが、食後に飲んだ方が血中濃度が上昇する。適応外処方であるが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)という病名で保険請求してよく、自己負担分は公費負担の対象である。」について、厚生局(https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shozaiannai/chihoukouseikyoku.html)の見解が気になるところかもしれない。ところで、R3.9.21「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き(4.1版)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000834656.pdf)で「交互接種への対応」が追記されているが、3回目接種はどうなるであろうか。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小児COVID-19対策 | トップ | 死因究明と新型コロナ »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事