保健福祉の現場から

感じるままに

訪問介護の基本報酬引き下げ

2024年05月13日 | Weblog
R6.5.13東京商工リサーチ「介護事業者の倒産が過去最悪ペース 他業界の賃上げで人材流出、通所・短期入所は過去最多」(https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198573_1527.html)。

R6.5.8毎日「訪問介護の基本報酬引き下げ 政府の失策と介護難民続出の「確実な未来」」(https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20240507/pol/00m/010/006000c)が目に止まった。R6.2.1朝日「「ホームヘルパーは不要なのか」介護報酬引き下げ、国への抗議広がる」(https://www.asahi.com/articles/ASS2162Q7S21ULZU00F.html)、R6.3.11マネーポスト「【介護崩壊】「訪問介護の基本報酬引き下げ」が事業者の倒産・休廃業の引き金に「異次元の少子化対策」の財源捻出で狙い撃ち」(https://www.moneypost.jp/1122096)、R6.3.11マネーポスト「【介護崩壊】介護報酬改定で訪問介護の弱体化は必至 仕事と介護を両立させる「ビジネスケアラー」の介護離職で経済損失は9兆円超え」(https://www.moneypost.jp/1122103)、R6.4.17AERA「訪問介護「基本報酬マイナス」の衝撃 有効求人倍率15.53倍なのにイメージ悪化で「さらに人材集まらない」現場から悲鳴」(https://dot.asahi.com/articles/-/219856)、R6.4.18AERA「訪問介護「基本報酬の減額」現場で反対9割 懸念されるヘルパー減からの「負の連鎖」」(https://dot.asahi.com/articles/-/219864)が出ているように、「訪問介護の基本報酬引き下げ」に抵抗を感じる方が少なくないかもしれない。「厚労省よりの回答」(https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/data.wan.or.jp/data/2024/03/10/9a502344b617311eac534e8afc76450f.pdf)の「介護事業経営実態調査における収支差率が、介護サービス全体平均(2.4%)に比べて、相対的に高いことを踏まえ、基本報酬の見直しを行うものです。」について、R6.3.14現代ビジネス「もう自宅で介護サービスを受けられなくなる?訪問介護事業所「倒産件数が過去最多」なのに「報酬減」の謎」(https://gendai.media/articles/-/125068)で解説されている。R6.2.29女性自身「岸田首相進める介護報酬改定で「訪問ヘルパー、もう呼べない…」在宅介護で破産急増の悪夢!」(https://jisin.jp/domestic/2298742/)の「“収益率7.8%”という数字をはじきだした介護事業経営実態調査に懐疑的だ。「客観性に欠けるものだと、昔から私個人は感じてきました。調査アンケートに答えた人ならわかると思うのですが、回答を記入するのに3〜4時間はかかります。つまり、アンケートの段階で、人員にも時間的にも余裕がある事業者が選別されている。」とある。R6.3.30現代ビジネス「介護報酬がアップしても職員は大量離職の可能性…介護事業所の現役経営者が指摘する「報酬改定のカラクリ」」(https://gendai.media/articles/-/126696)もみておきたい。R6.1.22「令和6年度介護報酬改定における改定事項について」(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001213182.pdf)p164「訪問介護 基本報酬」で「※訪問介護については、処遇改善加算について、今回の改定で高い加算率としており、賃金体系等の整備、一定の月額賃金配分等により、まずは14.5%から、経験技能のある職員等の配置による最大24.5%まで、取得できるように設定している。」とあるが、「ウィメンズアクションネットワーク」(https://wan.or.jp/)のR6.3.8「【動画・声明・回答(厚労省)を公開します!!】3月8日オンライン集会 崖っぷちから突き落とされる介護保険 ~これではもたない、在宅も施設も💢~」(https://wan.or.jp/article/show/11136)では「最大24.5%」算定できる施設はかなり少ないらしい。そもそも、R6.3.14衆議院「二〇二四(令和六)年度介護報酬改定のベースアップ目標に関する再質問主意書」(https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a213064.htm)のR6.3.26答弁書(https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b213064.htm)では、一「お尋ねの「プラス改定となる計算根拠」については、御指摘の「試算」は一定の前提の下で行ったものであり、当該試算について具体的な数値で示すことは、今後の介護報酬の改定に関する議論に支障を来すおそれがあることなどから、お答えすることは差し控えたい。」、二及び四「令和六年度の二・五パーセントのベースアップについては、(中略)御指摘のような「何らかの試算」に基づき数字を積み上げて算出したものではない。」、六及び七「令和七年度の二パーセントのベースアップについては、(中略)御指摘のような何らかの「見込みと整合的に」求めているものではなく、また、「何らかの試算」に基づき数字を積み上げて算出したものではない。」とあり、ベースアップの具体的な根拠はないらしい。R6.5.12マネーの達人「介護報酬改定で訪問介護の事業所がなくなる時代が来る? 訪問介護の代わりになるサービスとその金額とは」(https://manetatsu.com/article/2024/05/12/459702.html)をみると、R6.4.19AERA「訪問介護の基本報酬減額は「問題だらけ」 上野千鶴子さん「国が言わない引き下げの狙い」指摘」(https://dot.asahi.com/articles/-/219892)の「引き下げの狙いについて、国ははっきりと言いません。しかし恐らく、二本立てにしている訪問介護のうち、排泄や入浴介助などの「身体介護」を残して、掃除や洗濯などの「生活援助」を切り離したいと考えているのでしょう。そして生活援助は、介護保険外のボランティアや家事サービス代行業などに頼みなさい、と。」のとおりに進んでいる感じがしないでもない。R6.5.13東京商工リサーチ「介護事業者の倒産が過去最悪ペース 他業界の賃上げで人材流出、通所・短期入所は過去最多」(https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1198573_1527.html)では「介護報酬が小幅なプラス改定にとどまった「通所・短期入所」は19件(同58.3%増)と、すでに上半期(1-6月)の最多18件を上回り、増勢ぶりが目立つ。介護報酬がマイナス改定の「訪問介護」も22件に達し、利用者に身近な介護業の倒産が目立つ。」とある。
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