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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

国際交流演奏会のテーマは「親と子」だった

2016年05月22日 17時39分06秒 | Weblog

 国際交流演奏会は、市の管弦楽団をメキシコの音楽家・アグアヨさんが指揮をするというものだった。まだ市になっていない町の時代、町長は「近辺にはない文化会館を建てる」と言う。せっかく建物が出来ても、それが活用されなければ意味がない。幸いにもこの街には芸術大学がある。高校にも中学校にも吹奏楽部がある。「町民オーケストラを作りましょう」と提案すると、「いいね。任せる」と二つ返事だった。

 「楽器が好きで演奏したい人、熱意があれば経験がなくてもOK、そういう楽団を作りたいのですが」と芸大の学長から紹介された音楽の先生に話すと、「それでいいでしょう」と言われた。そこで募集を始めると、本当に「経験ないけどやりたい」という人が来た。先生はニコニコしながら受け入れてくれた。それでもやはり柱の人が必要だろうと思い、住民の方でプロで活躍しているバイオリニストに参加を要請した。

 楽団員同士で結婚したカップルも生まれ、順調に育っていったので私は演奏会から遠のいていたが、国際的な音楽家とコラボが出来るまでになっていた。教育者でもあるアグアヨさんは「今日のテーマは親子です」と、流暢な日本語で話す。「子は親の物ではありません。親は子の相談相手でなければダメです」と言い、ご自身が18歳の時に作曲した曲やハープの独走がある協奏曲、バッハのカンタータやフォーレのレクイエムなど4曲を演奏した。

 私は初めて聞く曲ばかりだったが、優しさと広がりがあって感動した。アグアヨ合唱団の歌声もとてもよかった。こんなに素晴らしい演奏会なのに客席はガラーンとしていて残念だった。音楽には人の心に入り込む力がある。よく分からないが、昇華する何かがある。さらに昨晩はテレビで、是枝監督の映画『海街diary』を観た。家庭を壊した父親が産ませた腹違いの妹を引き取り一緒に暮らす物語だ。親と子、兄弟姉妹、話は違うが火曜日の夜10時からのフジテレビ系の『僕のヤバイ妻』は夫婦の恐ろしい話で面白い。

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