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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

自己保身

2016年05月21日 17時39分12秒 | Weblog

 答弁する立場になると誰もが同じことを言うと気付いた。昨夜、夏祭りの事前説明会が開かれた。昨年に続き、今年もアルコール類の販売は行わないので徹底して欲しいと説明があった。そこで、どうしてそうなったのか、実行委員会でどのような話がなされたのかと質問した。委員長は、祭りの場所に車で来る人が多いこと、会場が狭いのに人出が多いこと、事故が起きては大変なことになると警察から指導されたので、「販売を禁止することにした」と言う。

 飲酒運転は絶対いけないし、飲酒による事故があってはならないと私も思う。しかし、販売禁止はあまりにも短絡的ではないのか。次に、「お祭りでアルコールの販売を禁止しているところは他にもありますか?」と質問が出た。屋台部の責任者は「あります。そういうところが増えています」と答えた。質問者が「それはどこですか?」と聞くと、「調べてはいません」と言う。

 国会でも「憲法学者は安保関連法案は憲法違反だと言っている」と発言に対し、政府は「合憲だと言う憲法学者はたくさんいます」と答弁した。「どなたなのか名前を挙げてください」と質問すると、3人しか挙げられないことがあった。とりあえず自分に都合のよいように答えるのが常套手段なのだ。つかさず委員長が、「事務局は調べているかも知れませんが、事故が起きたら実行委員会としては責任が取れませんので、禁止にしました」と答えた。

 「事故が起きた時の責任回避じゃーないか」と呟く人もいたけれど、実行委員会がそういう方針なら従う他ない。まずは、飲酒運転撲滅キャンペーンを行い、販売する側にも注意を呼びかけ、事故のない祭りにすることを市民みんなが心掛ける、そうした市民全体の盛り上げが大切だろう。それでも万が一事故が起きたなら、実行委員会は責任を取って全員辞職すればいい。後は市が対応することである。

 我が身に火の粉が降りかからないようにしたいと誰もが思うが、降りかからないことばかりが先行すれば、最後には何もしないことがベストになる。「祭り」に限って言えば、そもそも何のためにやるのだろう。お酒のない新しい「祭り」の形を模索するのであれば、それはそれで意義があるのだろうが‥。

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